2018.04.24
KNOWLEDGE
【Facebook】Blueprint LIVE行ってきます!! ー後編・体験談ー
こんにちは。
お待たせしました、バリュークリエーションの記事担当「あべ」です。
ゴールデンウィークは天気が良い日々が多くて、私はとてもハッピーでした。皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか?
さて前回の記事でもお伝えさせて頂いた通り、先月、Facebook社の「Blueprint LIVE」というワークショップに参加させていただきました!
Blueprint LIVEって?
「Blueprint LIVE」とは、「Facebook Blueprint」というFacebook社認定プログラムののひとつで、Facebook広告全般のスキルを身に着けることが目的です。
ただこのBlueprint Live、任命された広告代理店の社員しか参加できない・・・ということで! 私が体験談としてこの場で見たこと、学んだことをお話させていただきたいと思います。
Facebook社からの最新情報もお伝えするので、よろしければぜひ最後まで読んでみてください。
港区六本木にある、Facebook JAPANのオフィス内
目次
■「Facebook Blueprint LIVE行ってきます!!」~前編~
- そもそも Facebook Blueprint とは?
- Blueprint LIVE に行く前のお勉強 1~3
■「Facebook Blueprint LIVE行ってきます!!」~後編~
※前編では「そもそもFacebook Blueprintとは」や、「イベント参加前の勉強1~3」をご紹介してます。あわせて読んでいただくとわかりやすいと思います。
それでは、今回は「Blueprint LIVE に行く前のお勉強 4」からご紹介いたします。
Blueprint LIVE に行く前のお勉強 4
「ブラントのベストプラクティス」
この章では、ニュースフィード上でどのようにターゲット層の関心を集めることができるのか、その一連の流れを学ぶことができます。
大まかに、流れとしては ↓ このようになります。
- インサイトとターゲット設定
- 広告素材の開発
- キャンペーンの計画と運用
- 効果測定
1. インサイトとターゲット設定
<インサイト>
広告を配信する上で、最適なターゲット層を見出すにはどうしたら良いのか・・・。
ターゲット層を考える上でのとっかかりとなるのが、「オーディエンスインサイトツール」です。
インサイトでは、そのページのフォロワーやFacebook全体の利用者、カスタムオーディエンスを参照することができます。
出典:Facebook、オーディエンスインサイト
<ターゲット設定>
ターゲット層に目星がついたら、Facebook広告でできるターゲット設定についても押さえましょう。
①コアオーディエンス:利用者データ、位置情報、行動などでターゲットを設定します
②カスタムオーディエンス:既存顧客のデータを活用して、Facebook利用者にリーチします
③類似オーディエンス:利用者データや行動において、優良顧客と似た人にリーチします
どんなターゲット層、ターゲット設定が最適なのかは、後述します広告の目的によりけりです。
2. 広告素材の開発
ここでは「広告の配置」と「広告フォーマット」について、ざっと概要を掴むことができます。
<広告の配置>
Facebook広告、Instagram広告、オーディエンスネットワークにおける主要な広告配置の説明です。
・Facebook広告:デスクトップニュースフィード、モバイルニュースフィード、デスクトップ右側の広告枠に配信します
出典:Facebook社、Blueprint
・Instagram広告:Facebookの広告をそのまま、モバイルフィードに配信します
出典:Facebook社、Blueprint
・オーディエンスネットワーク:モバイルアプリやモバイルサイトに配信します
出典:Facebook社、Blueprint
<広告フォーマット>
Facebook広告とInstagram広告で利用できる広告フォーマットの紹介です。
- 写真
- 動画
- カルーセル:クリック可能な画像または動画を、最大10個まで設定できます
- コールトゥアクション:予約する、購入するなどのユーザーにアクションを促すボタンを設置できます
- キャンバス:Facebook広告のみ配信でき、動画や静止画像、カルーセル、パノラマ画像等を入れ込むことができます(参考:ロクシタンの成功事例)
どの配置とフォーマットがベストなのかも、後述する「広告の目的」によって変わってきます。
3. キャンペーンの計画と運用
ここでのメインメッセージは、こちら。
【どの入札方法にするか】の前に、【達成したい目標はなにか】をよく考えましょう!
<キャンペーンの計画>
まず、キャンペーンを計画をする上で、以下のポイントを確認しましょう。
- 達成したいビジネス目標は何で、全体的なビジネス目標とどのような関係にあるか
- 成功はどのような形で示され、結果はどのようにして測定するか
- リーチすべき対象はどのような人々か
少なくともここさえ計画する時点で押さえれば、広告配信してから軸がずれることはないでしょう。
ターゲット層や、広告配置、広告フォーマットを考えるのも、キャンペーン目標を決めてからの方が良いですね。
<キャンペーンの運用>
目的に基づく入札オプションの紹介です。
- リーチ&フリークエンシー:できるだけ多くの人にリーチするのではなく、はじめから適切な利用者を特定してターゲット設定します
- ターゲットレーティングポイント(TRP)※1 購入:テレビとFacebook広告の組み合わせを最大化する指標を使うことができます
- リーチに合わせて最適化:選択した期間内のユニークリーチを最大化します
- 動画の再生数アップに最適化:動画を再生する可能性の高い利用者に広告を表示します ※2
- ブランドの認知度アップに最適化:リーチと注目度の両方か、リーチのみを最大化することで認知度を向上します
- ※ ある期間中に放送した、テレビCMの各回個人視聴率の合計です。
- ※ 動画の3秒以上の再生で、再生回数1回とカウントします
ここではあくまで概要のみのご紹介となります。
より詳しく知りたい方は、Blueprint上のリンク先で確認することができますよ。
4.効果測定
ここでは、3つの主要なビジネス成果の測定方法が紹介されています。
Facebook広告のマーケティング効果測定は、「オーディエンスパフォーマンス」、「ブランド効果」、「売上貢献度」の3点に基づいています。
- オーディエンスパフォーマンス:何人にどれくらいの頻度でリーチしたか、適切なターゲット層であったか、クロスデバイスの利用者にもリーチできたか
- ブランド効果:広告は大きな効果えお発揮できたか、印象に残る広告となったか、ブランドの認知度は上がり、印象は変わったか
- 売上貢献度:広告はビジネスに成果をもたらしたか、ROIを向上させたか、売上・リード獲得・アプリインストールにつながったか
測定対象に合った、適切な測定調査を選択しましょう。
Blueprint LIVEに行く前の事前学習は、以上ですべてとなります。Facebook広告の概要を把握し、整理できましたでしょうか?
そして、これらの知識をフル活用する機会が、Blueprint LIVEのワークショップとなります。
Blueprint LIVEの体験談
お待たせしました!Blueprint LIVEの体験談に移ります。
- 概要
- Blueprint LIVEの具体的な内容
- Blueprint LIVEで学んだ、Facebookの最新情報
1.概要
- 参加日:2018年4月19 日(木)
- 場所:Facebook Japanオフィス(港区六本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワー30F)
- 弊社の参加人数:3名
私はFacebook JAPANに来るのは初めてでしたが、オフィスはとても綺麗で、グローバルな雰囲気を感じました・・・。朝食、昼食、軽食もご用意されていて、至れり尽くせりでした(笑)
午前・午後のセッションではともに、Facebook社の講師の方が説明をしてくれたあとに、チームワークに取り掛かる。この繰り返しです。
ひとり一冊、目標設定から評価の仕方までFacebook広告配信の流れがわかる冊子が配られますので、講義をもとにメモをとり、それらを活かしてワークにかかります。
既に知ってることと学んだことをすり合わせて、それらをすぐにアウトプットする。
イベントの参加者はほとんど運用経験のある方々だったので、そんなメンバーの意見も参考となり、かなり実践的な学びの場となりました。
2.Blueprint LIVEの内容
Blueprint LIVEでやることはこちら、
「架空のクライアントブリーフに基づき、Facebook / Instagram / Audience Network を活用したメディアプランの立案すること」です。
Blueprint LIVEには、1日で以下のスキルを身に着けるという1日のゴールがあります。
- 与えられたブリーフを分析し、クライアントの抱える課題やKPIをまとめる
- クリエイティブを用いて、FacebookやInstagramのフィード上でブリーフを実現する
- ターゲティングとインサイトを理解し、最適なターゲット層にリーチするための戦略を立てる
- 正しい入札方法でキャンペーンを実施し、その効果を測定することができる
そのため、1日という短い時間でクライアントの課題とKPI等を設定して戦略を考え、キャンペーン実施して効果を測るところまで考えました。
限られた時間でベストを尽くすのは、学生時代の就活を思いだしました。(笑)
例えば、私の担当した架空のクライアントは、とある金融サービス企業でした。
配布されたブリーフには、そのクライアント企業のインサイト、ビジネス目標、キャンペーン目的、商品とターゲットの多な特徴、既存顧客の心理分析まで記載されています。それをもとに、ゼロから戦略を立てました。
1日の最後には、各チームが立案したメディアプランを発表しました。審査員はFacebook社の社員さんで、私の班は1位をとることはできませんでしたが、優勝チームはどこよりも広告配信のロジックが一貫して通っていたと思います。賞品はパソコンケースでした。
3.Blueprint LIVEで学んだ、Facebookの最新情報
配られた冊子をもとに講義は進められ、講義内容は事前学習の部分とかぶる部分もあれば、新しい発見もありました。
そこで最後に、Blueprint LIVEに行ったからこそ得られたFacebook社からの最新情報を、皆さまにお伝えしたいと思います。
<Facebook広告社からの最新情報>
■「2020年には、世界のインターネット情報の80%が動画となる時代がきます。
そしてその後は、VR(仮想現実)の時代が来ます」
東京オリンピックの年にはWeb情報の8割が動画となるなんて、皆さん信じられますか?
それでも、たとえばInstagramのストーリーの発達を見れば、よりタイムリーでリアルな情報が求められる世界になりつつあることがわかりますよね。
情報の伝達手法が、テキストから、写真、動画、そしてVRへ。
Facebookも、今後の世間の需要に答えるために勿論動き出しています。
FacebookはVRの時代に向けて、Oculus(オキュラス)※3と共に、これまでにないソーシャルプラットフォームの創造を実現しようとしています。
※3:2014年、FacebookはVR企業Oculus(オキュラス)を買収しました。
■「Facebookページのファン獲得の施策は、売り上げに繋がらない。」
自社ページのファン数が増えても売り上げに繋がらない、その理由はアルゴリズムの変化にあります。
Facebookには、人とのつながりを大切にするという使命があります。
そのため企業からのプロモーションよりも、家族や知人などの投稿が優先してフィードに流れる、このようなアルゴリズムが強く働くようになってきました。
すると、例えば1万人のファンがいたとしても、オーガニック投稿でのリーチ数が1千人ほどになってしまうということが起きるのです。
Facebookで投稿する上での競合は、もはや他社広告ではありません。
ユーザーの知人や家族などの投稿を含め、その場に流れてくるものすべてよりも勝るようなコンテンツづくりが必要だといえるでしょう。
■「Facebook上のクリック数のうち85%は、全体の8%の人によってもたらされる。
実際にCVする人のうち、90%はクリックしていない。」
もちろん指標のひとつとはなり得ますが、クリックを成功指標のすべてとしない方が良い、というデータですね。
広告をクリックする人は、色々なんでもクリックする傾向があります。でも彼らは購入などで、実際に売り上げに貢献しているわけではないのです。
つまりもしクリック数を最大化することを目的とすれば、CV率が低くてもCPCを安くしようというアルゴリズムが働いてしましまい、それは本末転倒だということです。
それでもクリック数を集めたい意図があればよいのですが、基本的にFacebook側はコンバージョン(CV)を目的にすることの方を推奨しています。
同じ理由から、広告のイイネやコメント、シェアを増やす「エンゲージメント」も推奨されていません。それどころか、そのうちこの指標は廃止されるそうです。
話の節々からFacebookは、「Facebookユーザーの満足度を高め、繋がりを広げて大切にする」というモットーを、本当に大切にしているいることが感じられました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
皆さんが少しでもFacebook広告全般についてのご理解や、Facebook Blueprint LIVEのイメージがついていただければ幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Facebook社オフィスのある壁は、Facebook社と繋がりのある代理店様等のサインでいっぱいでした。
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