2026.01.05
KNOWLEDGE
皆さんは知っていますか?動画も作れるGemini(Veo3)-知っておきたい強みと落とし穴-

皆さんは最近の生成AI事情をどこまでご存じでしょうか?
最近、言葉を入力するだけで動画や画像を生成してくれる生成AIが急速に普及しています!
特に近年注目を集めているのが、テキストから映像を生み出す「AI動画生成」の分野です。
映像制作や広告、SNSコンテンツを手掛ける私たちのような存在にとって、この”AI動画生成”の進展は無視できません。
その中でも特に注目なのがGeminiと、ついに登場したGemini 3!
今回はその中でも「動画生成に特化して」分かりやすくまとめてみました。
AIについて触れる機会が少なかった私が、素人目線だからこそお伝えできるリアルをお届けできればと思います!
Geminiの特性について-そもそもGeminiって?-
Geminiとは?
Googleが提供するマルチモーダル生成AIで、テキストだけでなく「画像、音声、動画、コード」など多様なデータ形式を理解・生成できるAIプラットフォームです。
つまり、従来の「文章を生成するAI」だけでなく、「画像の生成」「音声の生成」そして最近では「動画の生成」にも対応する”万能型AI”というイメージです。
Geminiを使えば、アイデアを伝えるだけで、テキスト、画像、映像、音声など多様なアウトプットをもらうことができます。
これがGeminiならではの強みといえるでしょう!
最近導入されたGemini 3!
2025年11月、GoogleはGeminiの最新版としてGemini 3を正式発表しました。
これまでのモデルとの違い!
Gemini 3は、これまでのモデルを上回る推論能力や、マルチモーダル理解を備えた最上位モデルとなっています。
これまでのAIは、主に「文字(テキスト)」を扱うものがほとんどでした。Gemini 3はテキスト以外にも、画像・音声・動画など複数モーダルを総合的に扱えるように設計されていて、「100万トークン以上」の複雑で大量な情報を一気に処理できるようになりました。
Gemini 3のリリースと合わせて、Googleは動画生成エンジンVeo3.1が公式サポートされました。
これにより、「文章や画像から、音声付きの動画をAIが作る」ことが可能になっています。
つまり、「”こんな場面を映像にしたい”と文字で書けば、それを映像+音声で出してくれる」そんな便利な時代になったのです!
Geminiの強みとは?
①テキストを入力するだけで動画を作成できる
②画像→映像の変換ができる
③音声付きの動画が作れる
④専門的な知識不要で、誰でも簡単に使うことができる
⚠️ただし注意点
①動画時間が約8秒
生成される動画の長さが約8秒であるため、長尺動画やストーリー動画を作成することはできません…。
②同じ指示でも結果が毎回変わる可能性が高い
AI生成の性質上、プロンプトの微妙な差やランダム性で、毎回違う結果になってしまう可能性が高いです。
「過去作ってもらったこの動画気に入った!また同じテキスト入力して作ってもらおう!」が通用しない可能性が高いです。
③有料プランの方が使える幅が広がる
無料プランでも作成は可能ですが、有料プランだともっと幅が広がります!
無料プランと有料プランの違い
無料プランでできること
基本的なクリエイティブ機能は使えますが、機能制限やモデル制限があります。
・日常的な質問・簡易な文章生成・短い要約・アイデア出しなどは可能
→ 「基本的な AI アシスタント」としての利用に向いている。
・小〜中程度の情報量(例: 32,000 トークン程度)
→ 簡単な文章や短いファイル処理向け。
・画像生成は基本的に利用可能(モデル限定あり)
→ 動画生成(例:Veo 系の生成)は通常 無料プランでは利用不可 または制限付き(プロモーション時のみ一時的に解放された例あり)
・プロンプト入力や出力リクエストの上限が低め
→ 生成可能数(例: イメージ/動画)も低い/制限されやすい(明確な固定値から変動制限へ変更の動きあり)
無料プランはAIを試してみる、ライト層に向けたものを捉えていただくと良いかもしれません!
有料プランでできること
有料版では、より高性能なモデル(例:Gemini 3 Pro・Deep Think など)へのアクセスができるようになります。
・複雑な推論・専門的な分析・大規模データ処理・長文コンテキスト対応
→ モデルの精度や柔軟性が大幅に強化される。
・大量の情報を一度に処理可能(例: 1,000,000 トークン規模)
→ 長文解析・複数ファイルの同時分析・複雑なタスクに対応可能。
・画像生成の枚数制限拡大
→ 動画生成(Veo 2/3)や写真→動画変換などが利用可能(モデルや画質の制限はプランにより変動)
高解像度・高度な動画生成・複雑解析アシスト連携・チーム向け機能が利用できます。
有料プランは、クリエイティブ制作、業務利用、大量処理が可能なので、プロ向け機能が盛りだくさんです!
実際に動画を生成して見よう!
実際、動画生成って難しそうと思っていませんか?
実際はとても簡単に作ることができるんです!
▼やることはほぼこれだけ!
①Geminiアプリを開く
②モデルをVeo3/Veo3.1に設定
③文章で指示(プロンプト)を入力するだけ!
実際に生成された動画を見てみましょう!
次に表示される動画は、私が実際に指示(テキスト)を入力して生成された動画です。
どんな動画が生成されるのか参考までにお楽しみください!
抽象的な指示
まずは抽象的な指示を出すとどうなるのか検証していきます。
きらきら金運上がりそうな感じに動画作成してほしい
ピンク色と紫色ベースで、40代女性に向けた感じに
▼この指示で作成された動画がこちらです!

金箔は舞っていたり、桜の花びらで女性らしさがイメージされていたりと、金運+女性要素が十分に含まれている動画が生成されました!
指示した内容も踏襲されていて、イメージにピッタリな動画が出来上がったと思います。
抽象的な指示でもこんなに高クオリティな動画を生成してくれるのはありがたいですね。
具体的な指示
次は具体的に指示を出してみたVer.です。
●ターゲット・トーン
視聴者は40代以降の女性
落ち着き・安心感・品の良さ・知性を感じさせる雰囲気
派手すぎず、スピリチュアルすぎず、信頼感のある金運アップのイメージ
「努力が報われる」「これから豊かさを受け取れる人生」という前向きな空気感
●重要な制約
文字・テロップ・字幕は一切使用しない
ロゴ、数字、記号も表示しない
音がある場合は、穏やかで上品な環境音やヒーリング系を想起させる雰囲気
●視聴後の印象
見終わったあとに「なんとなく気持ちが明るい」「安心した」「これから良くなりそう」と感じる
金運・運勢に対して前向きな気持ちが自然に芽生える動画
▼この指示で作成された動画がこちらです!

これは先ほどの動画とは方向性がガラッと変わりましたね。
指示の内容が具体的になったことで、「女性らしい品の良さ」が強調され生成されたと思われます。
抽象的に指示した動画に比べると、金運要素に欠けるイメージですが指示内容をきちんと加味してくれています!
Googleが公式で公開しているプロンプトガイドがありますので、ご参考までに共有させていただきます。
Veo 3.1 の究極のプロンプトガイド
Vertex AI の Veo 動画生成プロンプト ガイド
広告運用でどんなことに使える?
では、私たち広告運用者が実際に活用するのはどういった場面になるのでしょうか?
①クリエイティブ施策が爆速
これまでコストや時間がかかっていた動画制作が、テキストを入力しただけで爆速で作ることができます!
これは工数削減、人件費削減にもつながるので、広告業界以外の幅広い業種から見たメリットと言えるでしょう。
②ショート動画と相性抜群
短くてインパクトある8秒程度の動画を簡単に作れるので、TikTok、Instagram、YouTubeショートなどで使うショート動画や、バナー広告で使うアニメーションなどに応用しやすいとされています。
③ABテストやコンセプト検証が高速で!
数パターンの動画を短時間で生成できるため、「どのクリエイティブが刺さるか」を検証しやすくなります!
「こっちの方が雰囲気合ってるな」「こっちのバナーの方が反応が良さそうだな」といった検証を早く回すことができます。
動画にコストをかけず、素早くPDCAを回せるのがいいですね。
正しく使っていくために
ここまでGeminiで動画を作成することのメリットを中心にお話してきましたが、倫理的リスク、法的リスクがあることも忘れてはいけません。
①著作権・商用利用の確認
例えば、既存の映画やイラスト、写真、人の顔などを含む内容をプロンプトにすると、著作権や肖像権の侵害につながる可能性があります。
Veo 3 を使う場合でも、プロンプト内容や出力内容が適法かどうか、自分でよく確認する必要があります。
②法的・倫理的リスク
生成AIは公開データを学習していることから、生成した画像や動画が、過去に誰かが作った既存の著作物と酷似する可能性があるとされています。
制作物が実際の人物に似ていたり、ブランドのロゴや既存キャラクターに似たものを含むなら、肖像権や商標権の問題も起きうる可能性があります。
■法務・コンプライアンス上の注意点
Googleは公式に「機密データや個人情報の入力を避けるべき」と明言しています(Gemini利用規約)。
③AIである旨の識別
Gemini(Veo 3)で生成された動画には、水印(電子透かし、「SynthID」など)が入るとのことです。
つまり「AI生成であることを隠さず明示する」ことが推奨されています。
Geminiに限らず、生成AIで作った創作物の扱いには厳重な注意を払う必要があります。
商用利用を明確に禁止はされていないものの、著作権・独占使用権・オリジナリティの保証はされていません。
そのうえ、商用利用や公開・販売には法的・倫理的なグレーゾーンがあり、”便利だがリスクもある”といえるでしょう。
④倫理・社会的なリスク
AIで“ほぼ実写レベル”の動画が生成できるということは、偽情報・ディープフェイク・無許可の画像利用などの懸念もあるという指摘があります。
広告として使うならなおさら、使い方に慎重になる必要があります。
⑤プラン&コスト面
Veo 3 を使うには、基本的に有料プラン(Google AI Pro または Ultra)が必要です。
無料では使えないか、機能制限があります。
最後に
いかがだったでしょうか?
これまで「撮影→編集→音声収録→編集」と、時間と手間がかかっていた映像制作が、
「テキストor画像から、数分で動画生成」というレベルに近づいてきました。
表現の幅が広がったり、制作時間が短くなったことで工数削減に繋がったりと、良い面が目立ちますが、細心の注意を払って使用していく必要があるのも事実です。
・著作権・肖像権
・商用利用の規約
・AI生成であることの明示
・品質の限界
上のように、気を付けるべきポイントも多いので、そこはしっかり押さえた上で使うのが大事です。
「便利過ぎるからこそ慎重に」、ルールを守って使用していきましょう!











