2021.10.05
KNOWLEDGE
【2021年最新】初心者向けYouTube広告の種類とターゲティング、効果的な使い方を解説
YouTubeで動画を見ようとすると、必ずと言っていいほど流れる動画広告。
5秒くらいの広告もあれば、5分以上の広告も…
時には煩わしいと思うときもあるのではないでしょうか?
なぜ、様々な企業・団体はYouTube広告を配信しているのか。
YouTube広告が選ばれる理由、広告の種類とターゲティング、効果的な使い方をまとめました。
この記事は、YouTube広告を検討している広告主の方、駆け出しWEBマーケター向けの内容です。
1.YouTube広告が選ばれる理由
①ユーザーの注目を集めるから
YouTubeは、全世界で20億人以上、日本は6,500万人以上のユーザーに利用されている最も人気の動画配信サービスです。
YouTube広告は、視聴者がYouTubeで好きなコンテンツを観ているときに、時間・デバイスを問わず広告を配信するので、多くの人に見てもらうことができます。
参考:
YouTubeAbout
ThinkwithGoogle
②価値の高いユーザーを見つけることができるから
Googleの主要サービス(検索、Map、YouTube、Gmailなど)は、それぞれ10億人以上に利用されてます。
これらを使用したユーザーデータをもとに、関心が高く購入してくれる可能性の高いユーザーを予測できるようになりました。
企業は自社の商品・サービスを利用してほしいターゲットに絞って、効果的に動画広告を配信することができます。
例)
・20代女性には、化粧品の広告
・子供のいる若い世代には、戸建て/マンションの広告 など
その他に配信地域を絞ったり、興味関心などターゲティングの仕方は様々です。
③費用対効果が高いから
YouTube広告は、入札単価1円からと非常に低単価で広告を配信できます。
また、Googleと同様のターゲティング機能を持ち、効果的に配信することができます。
さらに、TVCMなどと違い動画広告がスキップされれば料金が発生しませんので、興味のあるユーザーに絞り届けることができます。
そのため、費用対効果の良い媒体と言えます。
2.YouTube広告の種類(フォーマット)
YouTube広告は、動画広告と画像広告の2つに大きく分けられます。
動画広告
スキップ可能な動画広告(PC、モバイル、テレビ、ゲーム機)
スキップ可能な動画広告は4種類あります。使い方は次章で詳しく説明します。
広告が5秒間再生された後にスキップできる広告で、ユーザーはそのまま視聴するか選ぶことができます。
普段スマホでYouTubeを視聴している方はよく見かけると思います。
動画本編の前後か途中に挿入できます。
そのほかに「PC・モバイル・テレビ・ゲーム機」のデバイスにも配信されます。
〈スキップ可能な動画広告4種類〉
・TrueViewリーチ
・TrueViewインストリーム
・TrueViewディスカバリー
・TrueViewアクション
スキップ不可の動画広告(PC、モバイル)
スキップできない15秒間の動画広告で、最後まで再生しないと動画本編を見ることができません。
動画本編の前後か途中に挿入できます。
バンパー広告(PC、モバイル)
こちらはスキップできない最長 6 秒間の動画広告です。
スキップ可能な動画広告とセットで見かけると思います。
なぜなら、オプションでバンパー広告とスキップ可能な動画広告をセットで配信できるからです。
画像広告
ディスプレイ広告(PCのみ)
画面右側のおすすめ動画一覧の上に表示されます。
オーバーレイ広告(PCのみ)
動画の再生画面の下部に表示されます。
PCでテロップありの動画を見ていると、広告がテロップに被ってしまうんですよね。
スポンサーカード
動画に登場する商品など、動画に関連するコンテンツを載せられます。
カードが数秒間表示されて、動画右上のiアイコンをクリックして、カードを閲覧することもできます。
引用:YouTube の広告フォーマット | YouTubeヘルプ
3.効果的なフォーマットの選び方
目的が「認知」の場合
バンパー広告
・先ほど説明した通り、視聴者に必ず6秒間の広告を最後まで見てもらえるので、ブランドの認知度を高めることができます。
・インストリーム広告の中で最も単価が低く、モバイル中心に配信できるので、より多くのユーザーに配信することができます。
・再生時間が短いため、インパクトのある動画が求められます。
【用語解説】 インストリーム広告とは、動画再生画面に流れる広告のことです。 |
スキップ不可のインストリーム
・バンパー広告よりも多くの情報を伝えることができます。
・最長15秒間ユーザーを独り占めで、ブランドの認知度を高めることができます。
・一般的なテレビCMと同じ長さで、最後まで視聴者に見てもらうことできるので訴求力抜群です!
TrueViewリーチ
・スキップ可能な広告で、認知度を向上させ、効率的にリーチします。
・視聴回数ではなく、インプレッション数(表示回数)を高めるように最適化されます。
※視聴回数を最大にしたい場合は、後述する比較検討の「TrueViewインストリーム」を選びます。入札方法とキャンペーンの主なマーケティング目標を必ず一致させましょう。
【用語解説】 TrueViewとは、Google のスキップ可能なインストリーム広告フォーマットのことです。他の動画の再生前後、再生中に流され、開始から 5 秒が経過するとユーザーは広告をスキップできます。 |
【認知のポイント】
最大限のリーチ:低単価で多くのユーザーに配信されるので、費用対効果が高いです。
ブランド効果:ブランド認知の向上に力を発揮します。
高い注目度:わずか数秒の動画でユーザーの注意を引き付けることができ、YouTube の業界トップの視認率と聴認率で注目を集められます。
目的が「比較検討」の場合
TrueViewインストリーム
・ユーザーをウェブサイトに誘導するのが目的です。
・広告が再生されてから5秒後にスキップ可能な広告です。
・YouTube や Google 動画パートナーに掲載可能です。
TrueViewディスカバリー
・この広告フォーマットは、YouTube の検索結果、再生画面、アプリ上などYouTube全体に掲載されます。
表示場所①:検索結果ページ
表示場所②:動画再生ページ
表示場所③:アプリ上
・サムネイル画像とテキストで構成され、ユーザーがクリックすることで初めて再生されます。
・配信される広告は、ユーザーが検索したキーワードや視聴している動画コンテンツと関連性の高いものです。
・ユーザーがYouTube でコンテンツを検索している時や動画の重要なタイミングで視聴者に配信されるので、商品やサービスが発見される重要なタイミングを有効活用できます。
【比較検討のポイント】
適切なユーザーへ表示:ユーザーの注目を引きつけてリーチし、ユーザーが視聴した場合のみ料金が発生します。
ブランドのアピール:ブランド ストーリーを伝えてユーザーにアピールできます。
目的が「行動を促したい」場合
TrueViewアクション
・ウェブサイトで行動(購入、登録、問い合わせなど)を促す、スキップ可能な広告です。
・ユーザーにクリックやウェブサイトでの行動を後押しする「行動を促すフレーズ」をカスタマイズできます。
・動画広告の終了時には、行動を促すフレーズを含む終了画面が自動的に 5 秒間以上表示されます。
・コンバージョン ベースのスマート自動入札(目標コンバージョン単価制、コンバージョン数の最大化)によって、行動してくれそうなユーザーに効率良く広告を配信できます。
【行動のポイント】
ウェブサイトで行動を促す:動画広告を最適化して、クリックによるサイトへのアクセスや、サイト内でのコンバージョン(リードフォーム入力、問い合わせ、登録、購入)などをウェブサイト上で行動を促すことができます。
TrueViewアクションについてもっと詳しく知りたい方は、下記の関連記事もご覧ください!
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4.YouTube広告のターゲティング
ターゲティングの種類
YouTube広告のターゲティング種類は、2種類に分かれます。
オーディエンスターゲティング : 人を軸に絞り込む
コンテンツターゲティング : 広告を配信する掲載面を軸に絞り込む
前述したフォーマットと掛け合せることで、より商品・サービスと親和性の高いユーザーに情報を届けることができます。
Ⅰ.オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングは、ユーザーの興味関心、属性などからターゲットを絞り込みます。
ユーザーの「年齢」や「性別」、「何に興味があるか」、「どんなキーワードを検索しているか」など、「人を軸」に絞り込みます。
主に7つの項目を設定します。
①ユーザー属性グループ
ユーザー属性グループでは、性別や年齢、子供の有無、世帯収入などの基本情報を設定し、ターゲットを絞ります。
②詳しいユーザー属性
詳しいユーザー属性では、先ほどのユーザー属性よりさらに詳しい設定で、ターゲットを絞ります。
例えば、以下のような項目になります。
・配偶者の有無
・教育(高校卒 / 学士号 / 大学院卒 / 現役の大学生)
・住宅所有状況
③ライフイベント
ライフイベントでは、人生の節目や転機となるイベントを起点に、ターゲットを絞ります。
例えば「マイホームの購入」「引越」「結婚」「転職」などになります。
④アフィニティカテゴリ
アフィニティカテゴリでは、ユーザーの興味関心、習慣で、ターゲットを絞ります。
Googleがあらかじめ用意している項目、例えば「スポーツ」「ニュース、政治」「ライフスタイル、趣味」などになります。
⑤購買意欲の高いオーディエンス
購買意欲の高いオーディエンスでは、アフィニティカテゴリと同様にユーザーの興味関心で絞ります。
アフィニティカテゴリとの違いは、単なる興味関心ではなく、「商品サービスの購入を前向きに検討しているユーザー」という点です。
つまり購買意向の強いオーディエンスのため、購入に至る確度が高いユーザーと言えます。
382項目に細分化されており、その中から設定することができます。
⑥カスタム インテント オーディエンス
カスタム インテント オーディエンスでは、指定したキーワードを直近で検索したユーザーや、指定したURLに近いサイトに興味のあるユーザーに広告を表示することができます。
広告主が指定した商品名(キーワード)などになるため、より購買意欲の強いユーザーを狙うことができます。
⑦リマーケティング
リマーケティングでは、YouTubeの「特定の動画を視聴」「チャンネル登録」したユーザーなどをリスト化し、ターゲットを絞ります。
Ⅱ.コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングは、広告を配信する「掲載面」でターゲットを絞り込みます。
指定したキーワード・カテゴリーに関連する動画やチャンネルに動画広告を表示させることができます。
主に4つの項目を設定します。
①プレースメント
プレースメントでは、指定したYouTubeの「チャンネル」や「動画」を視聴した際に、配信することができます。
掲載面を絞ることでターゲットを絞ります。
②トピック
トピックでは、広告を表示するページのトピックを選び、関連する動画などに配信することができます。
例えば、「アート、エンターテインメント」「ショッピング」「スポーツ」などになります。
③キーワード
キーワードでは、設定した単語やフレーズなどに関連する動画などに配信することができます。
カスタム インテント オーディエンスが「人」で絞るのに対し、キーワードでは「コンテンツ」で絞ります。
④デバイス
デバイスでは、モバイル、タブレット、パソコン、テレビ画面などの端末別にターゲットを絞ることができます。
5.YouTube広告の効果的な使い方
YouTube広告の種類(フォーマット)とターゲティングについて説明をしましたが、実際にやるとなると、どのように配信するのが効果的なのでしょうか。
ここでは、一例として、「目的別」に設定する方法を紹介します。
認知:効率よく商品・サービスなどブランドの認知度を高めたい
できるだけ多くのユーザーに届ける必要があります。
そのため、認知が取れるフォーマットと、絞り過ぎないターゲティングで配信をします。
検討:検討商品・サービスに関心が高いユーザーへ比較検討を促したい
実際に興味関心の強い、検討してくれるユーザーに届ける必要があります。
そのため、クリックされやすかったり、長く動画を視聴してくれたりするフォーマットと、動画を見て検討をしそうなユーザーに絞るターゲティングで配信をします。
行動:ユーザーに行動を促したい(購入、登録、問い合わせなど)
広告を見た後に実際に行動(購入、登録、問い合わせなど)を起こしてもらう必要があります。
そのため、行動を促すようなフォーマットと、商品やサービスに既に強い関心のありそうなユーザーに絞るターゲティングで配信します。
まとめ
ご紹介した使い方はYouTube広告の一部になります。
商品・サービスや目的に合わせてフォーマット・ターゲティングを選んで行く必要があります。
もし、どれから始めればいいかわからない。誰かに相談したいという方は、ぜひ一度弊社までご相談ください!