2023.04.24
KNOWLEDGE
【2023年注目!】「チャットボット広告」とは?
ネット広告市場が年々成長していく中で、私たちは日常のあらゆるところでweb広告を目にするようになりました。それと同時に、多くの企業でweb広告を活用し始めたために、非常に競争が激しいものとなっております。
その中で、近年着目をされているのが「チャットボット広告」です。
AIの発達により、より会話の内容が充実し、ユーザーの潜在ニーズをより深くまで引き出すことが可能になっています。
今回は「チャットボット広告」の概要と活用方法についてをまとめましたので、参考にしてみてください。
1.チャットボット広告とは?
ネット広告は主に、バナーや検索画面に表示され、それをクリックすることによって、LPや企業サイトへ遷移し、サービスや企業を紹介するというのが一般的です。
ですが、チャットボット広告は、主にユーザーとの会話をヒントに表示される広告とするため、ユーザー1人1人に沿った商品の紹介をすることが可能です。
例えばアパレル会社であれば、ユーザーがクリックするとチャットボットが立ち上がり、「どのような服装が良いか?」を尋ねます。ユーザーは「イベントに合わせて」「〇月頃に着られる服」「最新の流行」など、様々なことを書き込むでしょう。
そのような希望条件から、チャットボットはその希望に合った最適な答えを提案することができ、広告として機能するといった感じになります。
会話導線について
チャットボット広告の会話内容については、配信側で自由にシナリオ設計することが可能です。
選択型や、キーワード抽出、AIといった機能を駆使することで、まるで人間との対話をしているような疑似体験を生み出すことが出来ます。
先ほど上げたアパレルの例を図解にすると、このようなシナリオとなります。
このように、ユーザーの要望に合わせて商品を提示できるのが、チャットボット広告の強みになります。
また、たとえその場で購入せずに離脱しても、後日再来訪した際に、新着情報やクーポンなどを送ることが出来ます。
そのためにも、ユーザー心理を理解したうえで、適切なシナリオ設計をしていくことが重要となります。
2.チャットボット広告のメリット
チャットボット広告は多くのメリットを持っております。
今回は、その中でも有効とされるメリットをいくつか紹介します!
LP不要
広告専用のLPは必要ありません。(※チャットボットを搭載したLPを使用したい場合は別です)
媒体の中の配信フォーマットを駆使することで、LPにかかる費用や製作期間を圧縮することができ、非常に費用対効果が良いです。
ユーザーアクションによる印象付け
従来の広告ですと、ユーザーが広告をクリックし、遷移先のLPを熟読して、購入や問い合わせのCVをするという導線になっております。
その際ユーザーの頭の中では、「本当に良い商品なのか」「これは私に合うサービスなのか」「〇〇の情報をもっと知りたい」などの思考を巡らせています。
ユーザーはこのような疑問を解消できなければ、CVまで行きつきません。
そのため、その疑問や悩みを解消するべく、チャットボットを活用してもらうことで、ユーザーのCVRを向上させるだけでなく、行動想起をしてもらうことで認知を高めることが出来ます。
リターゲティング可能
たとえ、その場でCVにならなかったとして、チャットボットは前回の会話記録を保存していることもあり、ユーザーの趣向からそれにあった新規情報やクーポンを提供することが可能です。
それによって、サービスに親近感を沸かせることができ、ユーザーの購買意欲を上げることが出来ます。
ユーザーの潜在ニーズを引き出すことが可能
これまでの従来の広告では、顕在した課題へのアプローチが主になりますが、チャットボットでは、会話を重ねることで、ユーザーが感じている潜在的な課題を顕在化させることが可能です。
そのためには、インサイト理解をより深く行い、シナリオ設計をそれに合わせたものにする必要がありますが、それが出来ればユーザーへの助けにもなり、より信頼度を増すことが出来ます。
3.チャットボット広告の種類について
チャットボット広告といっても、その形式には様々な種類があります。
今回は主に使われているチャットボットの仕組みを3つご紹介させて頂きます!
選択型
選択型とは、シナリオ型という形式を使用しているチャットボット広告になります。
ユーザーは提示された選択肢から、自分が求める選択肢を選択していき、最終的に求める回答にたどり着く仕組みとなっております。
テキスト入力はないため、想定されるシナリオを用意する必要があります。
キーワード型
キーワード型は、辞書型の形式を使用しているチャットボット広告になります。
ユーザーが入力したテキストをもとに、その中のキーワードを抽出して、そちらに合わせた回答を行います。
辞書となるQ&Aデータベースをあらかじめ用意し、そのデータベースから、マッチする回答を抽出していきます。
会話型
会話型は、AI型のチャットボットを使用しているチャットボット広告になります。
AIに事前のデータ学習と対話による機械学習を行うことで、ユーザーとの自然な対話をすることが可能になります。
選択式やキーワード型とは違い、自然な対話が生まれるため、対人コミュニケーションのような対話を行うことが可能になります。
4.チャットボット広告の活用方法について
チャットボット広告の仕組みを説明したところで、活用方法について解説していきます。
Facebook広告(messenger)
Facebook広告はメッセンジャーを連動する形で、チャットボット広告を配信することが可能です。
Facebookの特徴として、ユーザーの個人情報の登録が詳細までされております。
ユーザーが匿名でないことから、そのユーザーの情報に基づいたアプローチが出来ることは大きな特徴です。
Facebookメッセンジャー誘導広告の詳細はこちらから
https://www.facebook.com/business/help/1816962591668838?id=371525583593535
LINE広告
LINEでのチャットボット広告は、LINE広告と連動して使用します。
現在LINEの国内利用者数は、9,400万人であり、85%もの人が1日1回以上は利用していると調査結果が出ております。
LINE広告でのチャットボット広告を出すメリットとしては、SNSをやらないユーザーへのアプローチが可能というところです。
FacebookやInstagram、TikTok、TwitterというSNSを毎日利用している人は少なく、利用者層も若年層が多めです。LNEはコミュニケーションツールとして利用しているため、目にする機会を増やすことが出来るのが特徴です。
Twitter広告
Twitter広告では、チャットボットとまではいかないですが、会話型広告「カンバセーションカード」という広告フォーマットがあります。
ツイートの中に、選択肢をいくつか設けることができ、ユーザーがそれを選ぶことで、ハッシュタグ付きのツイートをすることが出来るようになります。
また、オートリプライ機能を設定することで、ユーザーとの会話を自動で発生させることが可能となります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告の場合、チャットボットの発動条件をいくつか設定することが可能です。
・バナー上にチャットボットが出現するもの
・バナーをクリックし、チャットモーダルが出現するもの
・専用サイトへと遷移し、サイト上でチャットボットが出現するもの
主にこの3つの手法があります。
チャットバナー広告を入稿できるサービスはまだ少ないため、あまり見かけることはありませんが、最近では、LP上にチャットボットを出現させる仕組みはよく見かけるようになっています。
5.最新情報
ここからは、チャットボットの最新の活用情報になります。
ChatGPTのリリースにより、多くの人にAIのすごさが知れ渡っていると同時に、非常に高性能なために、いかにしてビジネス利用をするかが、日々検討されております。
広告運用に関してもそれは同じで、私たちはその情報を早く入手し、活用の仕方を考えていかなければいけません。
今回はその中でも、今後活用が見込まれる情報を紹介いたします。
Bing AIチャットbotの広告導入について
Microsoft社は3月29日に、OpenAI社の「GPT-4」を採用したチャットbotを、Bing内に搭載し、チャット内で広告表示がされる機能のテストを行ったとされています。
Bingのアップデートにより、ユーザーの検索行動に変化が起こるのでは?と懸念もされておりますが、チャットボットは会話以外にも新機能を搭載していく予定もあり、パブリッシャーへのトラフィックを増加させるとの声明も出しております。
Yahooニュース記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ebeac7c608f9dd741d663c26af752c254ba443c
Microsoft広告が昨年開始され、そのうえでMicrosoft社はさらに広告配信機能を高めていく方針を取っております。
Bingの利用者数が増加しておりますので、今後活用する企業が増えることが見込まれます。
弊社では、リリース直後からMicrosoft広告の運用を取り入れておりますので、チャットボット広告が日本リリースされた際もすぐさま対応可能です。
Microsoft広告って何?というかたはこちらをご覧ください!
6.まとめ
チャットボット広告は、従来の広告配信に付加価値をつけることで、よりユーザーへの広告体験を快適にする手法になります。
web広告を配信する企業が増え、新たな打ち手を模索している企業様にとっては、チャットボット広告は新たなユーザーへのアプローチとして、非常に有効な施策といえます。
ですが、現状チャットボット広告を運用したことがない代理店が多く、まだまだ情報が出ていないところも多いです。
現在チャットボット広告の配信についてご検討されている企業様や、現在の運用施策について課題を持っていく企業を対象に、現在無料の相談会を実施しております!
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