2020.10.16
KNOWLEDGE
【実装必須!】Meta広告の成果を向上する詳細マッチング機能
Meta広告で成果を向上するためには、ユーザーに刺さる訴求や視認性の高いバナーデザインを追求し続ける必要があります。ですが、どれだけ自信をもって実装した施策であっても、それが成果に結びつくかどうかは分かりません。どんな広告を配信するかを決めるのは運用者、流れてきた広告を閲覧したあとの行動を決めるのはユーザーなので、運用者は広告の成果を完全にコントロールすることはできないのです。
ところが、「実装するだけで広告の成果を向上させる機能」というものがMeta広告には存在します。
今回は、Meta広告の成果を向上させたい方は実装必須な「詳細マッチング機能」についてご紹介します。
詳細マッチングとは
詳細マッチングの概要
詳細マッチングとは、Facebookにログインしていないユーザーでも、広告主のWEBサイトにあるフォームなどに入力した情報からFacebookのデータベースを照合し、アカウントとマッチングする機能です。
通常、MetaではFacebookにログインしていないユーザーや、セッションが切れていた場合はユーザーを同一人物と識別できないため、広告閲覧後にどのような行動をとったのか追跡することができません。
詳細マッチングはユーザーがWEB上で情報を入力した際、そのデータに基づいてFacebookアカウントをマッチングするため、本来は計測できなかったユーザーの行動を漏らさず学習することが可能になります。
詳細マッチングを実装するメリット
詳細マッチングを実装することによって、次のような3つのメリットがあります。
- アトリビューションされるコンバージョンの件数を増やす
- WEBサイトで発生したコンバージョンをMeta利用者と照合できる件数を増やすことができるため、広告がコンバージョンに与えた影響をより正確に把握できます。
- カスタムオーディエンスの規模を拡大する
- WEBサイトの訪問者とMeta利用者を高い精度で照合することで、カスタムオーディエンスの規模を拡大できます。
- コンバージョン単価を削減する
- コンバージョン目的の広告を配信する際、希望するアクションを実行する可能性が高いユーザーを特定して配信できるようになるため、効率が高まります。
詳細マッチングについて
取得可能な情報
詳細マッチングを実装して、Metaが取得できる情報は以下の通りです。
- メールアドレス
- 性別
- 市区町村、都道府県、郵便番号
- 氏名
- 電話番号
- 生年月日
- 国
取得するデータの取り扱い
詳細マッチングに限らず、Metaピクセルによって取得されるすべてのユーザー情報は暗号化されます。マッチングの際に使用したデータはマッチング後に削除されます。
詳細マッチングの種類
詳細マッチングには「自動詳細マッチング」と「手動詳細マッチング」の2種類が存在します。
自動詳細マッチング
自動詳細マッチングは、自動でユーザーの情報を取得する機能で、スピーディーに2~3分で実装可能です。これには以下のような特徴があります。
- 実装方法が簡単
- サイト内にユーザー情報の入力フォームが必須
- ユーザー情報が入力されるページにピクセル配置必須
- 画像のみのタグやiFrame(※1)内では利用不可
- 規制業種(※2)では利用不可
※1:HTMLタグの1種
※2:銀行、貸金、金融サービス、保険、製薬、ヘルスケアなど
└詳細こちら
手動詳細マッチング
手動詳細マッチングは、ピクセルコードの一部にコードを追加する必要がありますが、より高い精度でユーザーの情報を取得することができます。
- コードの編集(※)が必要
- ビジネス(Metaピクセルなどの保有するイベントデータソースを含む)が規制業種に属している場合、特定の機能を使用できない可能性
- 幅広い実装に対応
※フォーム上で記入された値を変数に入れる方法はプログラム言語やWEBサイトの構造によって異なる
詳細記事は下記↓
詳細マッチングについて
詳細マッチングを導入しコンバージョンをアップ
自動と手動の2種類が存在する詳細マッチングですが、可能であれば両方を実装することが推奨されています。
この2つは動作が異なるため、両方使用することで詳細マッチングのパフォーマンスを最大限引き出すことが可能です。Meta社が公表している数字では、両方の詳細マッチングを実装した場合、コンバージョンは平均で30%以上も増加しているとのことです。
下の画像はアカウントによって最適な実装がいずれに当たるのかフローで示したものです。ぜひ参考にしてください。
詳細マッチングの実装方法
自動詳細マッチング
自動詳細マッチングはコードを編集することなく、イベントマネージャ上の操作のみで実装可能です。
- イベントマネージャを開く
- ピクセルを選択
- 【設定】タブを選択
- 【自動詳細マッチング】の切り替えボタンをクリックして【オン】にする
- 【オプションを表示】を選択
- マッチングに使用したパラメータの切り替えボタンを【オン】にする
設定が完了すると、オンにしてから48時間以内に、イベントマネージャで結果を確認できるようになります。
手動詳細マッチング
手動詳細マッチングの設定では、WEBサイト訪問者が入力した情報がピクセル初期化のパラメータとして渡せるようにするため、コードを編集する必要があります。
具体的には、通常のピクセルコードの「fbq(‘init’,’FB pixel ID’);」内に取得したい情報を記述します。
記述できるパラメータはこちらです。
手動詳細マッチングについても、実装後に得られた成果はイベントマネージャから確認することができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、実装するだけでMeta広告の成果が向上が見込める「詳細マッチング機能」についてご紹介してきました。この機能を利用することでターゲティングの精度が上がり、広告がユーザーに与えた影響をより正確に把握することができるようになるので、Meta広告の運用に携わっている方は実装は必須といっても過言ではありません。特に自動詳細マッチングは管理画面でボタンをオンするだけなので、まずは現在運用しているアカウントの設定状況をご確認いただくことをお勧めします。
詳細マッチングの実装にあたって、ご不明があった場合はお気軽に弊社までご相談ください。お問い合わせは↓↓↓