2025.07.09
KNOWLEDGE
【事例紹介│Meta広告】toB商材で動画を活用してのCPA抑制
近年、SNS広告において動画コンテンツの活用が急速に進んでおり、その効果も注目を集めています。
本記事では、動画を効果的に取り入れることでCPA(顧客獲得単価)の抑制に成功したBtoB商材の出稿事例をご紹介します。
同業種での広告配信をご検討中、またはすでに取り組まれている方にとって、実践的なヒントとなる内容ですのでぜひご覧ください!
なお、今回ご紹介する事例では、以前ご紹介した手法を活用しています。
まだご覧になっていない方は、あわせて以下の記事もチェックしてみてください。
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【SNS広告】動画広告のポイントと展開例をご紹介!
toB商材と動画の相性
具体的な事例について紹介する前に、そもそもtoB商材と動画広告の相性についてまとめていきます。
この2つはとても相性が良く、その背景には『動画では伝わる情報量を確保できる』側面があります。
toB商材は複雑で単純化して伝えるのが難しいことが、度々広告における課題として挙がっていきます。
そのなかで動画広告は
① 自社課題から導入・解決までのストーリーを見せられる
② 操作画面や成果の具体的事例が紹介しやすい
というメリットがあり、初めて商材を知った人にも情報を伝えやすい特徴があります。
(参考・引用:なぜBtoBでもYouTube広告は効果的なのか?)
とはいえ、先述の紹介記事にも記載した通り『型』を作り、検証を進めていかなければ効果を十二分に発揮できません。
では、実際の事例を見ながら検証の進め方・成果について見ていきましょう。
商材と目的
今回は『toB向けコンサルティング事業』における事例についてご紹介いたします。
目標地点が複数ありますが、今回は広告配信を行った『メールマガジン登録』を促す広告での事例となります。
動画検証実施の背景
過去の静止画獲得バナーはインパクトの強い文言をフックに、 メルマガ登録の母数を確保してセミナー登録の数を伸ばす戦略を立てていました。
しかし、『現状のメルマガ登録数の悪化』と『セミナー登録につながる優良顧客へ減少』へと陥りました。
そこで「インパクトの強い文言をフックに流入するユーザーを狙う施策」から、 広告の方向性を「より商材のコンテンツやベネフィットを理解してもらうバナー展開」に切り替えることとしました。
メルマガ登録CPAを抑制しつつ確度の高いユーザーを狙い、動画と静止画を並走していました。
両CRを配信した所感とそれぞれ課題に感じた部分はそれぞれ下記になります。
これらの要因から、施策の根本である「商材を理解してもらう情報を詰め込む」を反映しやすい形式であることと、 数値で見るCPA感が安いことを踏まえ、【動画広告の1シーン目検証】で効率的に関心を持たれやすい要素を洗い出し、 動画CRのブラッシュアップによる配信強化を目指しました。
検証構成
では実際作成した構成をご紹介いたします。
上記の通り、『型』における「BCD」・『要素』における「背景素材、BGM・SE」を固定し、1シーン目のコピーだけを変更しました。
また、差し替えるコピーの内容としてもすべて訴求をずらすことで当たり要素を探れるよう差異を付けました。
このときの1シーン目訴求については、過去配信した静止画の傾向を踏まえて選定しました。
結果
この施策の結果、以下のような結果が得られました。
なお、配信ターゲット・掛け合わせの広告文も変更を入れず、配信バナーを変えただけの結果となります。
たった「動画の1シーン目を変えるだけ」というシンプルな調整で、CVに直結する指標の改善へとつながった今回の事例。
この効果の背景には、ファーストカットによってユーザーの関心や受け取り方に変化が生まれ、
その後の動画視聴やLP閲覧の姿勢にポジティブな影響を与えた可能性が考えられます。
作成コストのかかる動画広告も、
“最初の数秒”の重要性に注目し要素を絞り込んだ検証で効果改善につながることを改めて実感できる結果となりました。
おわりに
とはいえ、検証はこれで終わりではありません。
他にも変えて検証すべき要素は多く多岐にわたります。
・当たった「1シーン目コピー」の言い回し違い
・『型』の「BCD」内容変更
・『要素』の「背景素材、BGM・SE」変更
・配信ターゲット(デモグラ・インタレスト・リスト類似…)
・かけあわせの広告文 など
地道な検証になりますが、徐々に最適な配信設計へと近づけていくことが可能です。
でも本業に注力しないといけないから工数を増やせない…それなら弊社にお任せください。
動画に限らず、商材・サービスに合わせた最適な広告配信・検証方法をご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。