2022.08.30
KNOWLEDGE
【BtoBマーケター必見】LinkedIn広告の活用方法
BtoBマーケティングと親和性の高い媒体と聞くと、まず何の媒体が思い浮かぶでしょうか。
おそらく、ほとんどのマーケターの方が最初に考えるのはFacebook広告かと思います。
たしかに、Facebook広告はBtoBマーケティングにおいて最もポピュラーな媒体ではありますが、
今後伸びていく媒体として注目されているのが「LinkedIn広告」です。
今回の記事では、なぜBtoBマーケティングに適しているのかを
LinkedIn広告の特徴と共に徹底解説します。
1. LinkedInとは
LinkedInとは、世界最大のビジネス向けソーシャルメディアです。
実名・顔出し登録が原則のため、Facebookのビジネス版と言われることが多いです。
現在の日本のLinkedInユーザー数は300万人以上と言われており、
Facebookユーザー数2,600万人と比較すると、
日本ではまだ普及していないメディアです。
ただ、逆を言えば今現在日本でビジネス志向の強いユーザーを
ピンポイントで狙うことができるということでもあります。
2. LinkedIn広告の特徴
2-1. ユーザー層
LinkedIn広告が圧倒的にBtoBに向いている理由は、
まずビジネスユースで活用する前提のプラットフォームであることです。
また、経営者や役員などの決裁権を持つユーザーが多く利用しているのが特徴です。
LinkedInは、
「この会社に在籍している」
「過去このような業務を経験している」
とユーザー自身が登録して、
それをもとに転職活動やコミュニケーションを行うため、
BtoB上の精緻な情報が集約されたソーシャルメディアと言えます。
2-2. ターゲティング
LinkedInでは、ユーザーが新規登録する際に、
現在所属している会社名と役職だけではなく、
最終学歴や職歴、スキルなどのビジネスにまつわる情報を
細かく入力するため、
広告でターゲティングする際は
精度の高いBtoBアプローチが可能です。
2-3. 費用
LinkedIn広告は他のSNS広告と同様、
少額からでも任意の広告費で始めることができます。
予約型の広告(掲載枠に対して費用が発生)と比べると、
少額の予算からスタートできるというのは大きなメリットです。
2-4. 競合が少ない
冒頭で話した通り、
現状では他媒体に比べ、日本のユーザー数は発展途上で、
Web集客にLinkedIn広告を活用している企業も多くありません。
いわば、ブルーオーシャンです。
したがって、競合会社よりも先に広告配信できる可能性が高いため、
適切なターゲティング・予算・クリエイティブを設定することで
大きな効果が期待できるでしょう。
2-5.グローバルプラットフォーム
LinkedInのユーザーは、国内では意識の高いビジネスマンが多いイメージですが、
海外の特定の国ではFacebookより登録者数も多く
ポピュラーなソーシャルメディアです。
ターゲットとする国によっては、効率よく成果を上げることも可能で、
インバウンド、アウトバウンド向けの
商材・サービス、ブランドの認知を目的とする場合は、
ぜひLinkedIn広告を活用すると良いでしょう。
3. LinkedIn広告活用シーン
3-1. 商品やサービスのプロモーション
LinkedInは、個人だけでなく法人アカウントの作成も可能です。
法人アカウントで自社商品やサービスのプロモーションをすることも可能です。
3-2. イベントやセミナーの集客
ビジネスに関連したニュースに加え、
プレスリリースやセミナー開催の情報を投稿する企業も多いです。
さらにLinkedIn広告を活用して情報発信することで、
イベントやセミナーの情報をフィードに流すことで、集客することができます。
3-3. 採用活動
LinkedIn広告は、企業の採用活動に大きく役立ちます。
職歴やスキルを入力し、プロフィールを充実させているユーザーが多いので、
求めている人材の条件に基づいたターゲティングが可能です。
特定の資格や経験がある人材を探したいときなどに重宝するでしょう。
3. 広告配信設定
ここからは、LinkedIn広告で可能な設定をご紹介します。
3-1. 目的
LinkedIn広告では、広告出稿のはじめに、まず目的を設定します。
キャンペーンの目的は、下記の7つから選択可能です。
自社の戦略に合った目的を選びましょう。
①ブランド認知
┗製品、サービス、会社を多くの人に知ってもらう
②ウェブサイト訪問
┗より多くの人に自社サイトに誘導する
③エンゲージメント
┗エンゲージメントを促進し、
会社ページのフォロワーを増やす
④動画視聴
┗視聴者数を増やす
⑤リード獲得
┗ 顧客になりそうなユーザー数を増やす
⑥ウェブサイトコンバージョン
┗商品の購入数や会員登録数を増やす
⑦求人応募者
┗自社の求人応募を促進したい
3-2. ターゲットを設定
LinkedIn広告は、所属組織や肩書、学歴など
様々なビジネス属性でターゲティングできます。
①会社
ユーザーが登録する会社の属性に応じてターゲティングができます。
・会社のフォロワー
┗自社のLinkedIn法人アカウントのフォロワーにリーチします。
広告アカウントが法人アカウントのページに紐付けられている必要があります。
・会社名
┗ユーザーが所属する会社情報に基づいてリーチします。
・会社の規模
┗所属する会社の規模に基づきメンバーにリーチします。
会社の規模は会社ページに記載されている従業員数に基づいて判断されます。
・業種
┗勤務する会社の主な業種に基づきリーチします。
・社員のつながり
┗社員数が500名以上の会社の場合に利用でき、
選択した会社の社員の1次コンタクトに連絡できます。
・会社の成長率
┗会社の前年比の成長率でターゲティングできます。
・企業収益
┗推定年間収益を基準に企業をターゲティングすることができます。
②ロケーション
居住地または訪問先に基づいてユーザーを絞り込みます。
地理的位置は、プロフィール または IP アドレスの位置で
指定された場所に基づきます。
③年齢・性別
プロフィール情報に基づいた推定年齢と、性別でリーチします。
④職務経験
・スキル
┗プロフィールの [スキル & スキル推薦] セクションに入力されたスキル、
プロフィールに記載されているスキル、
スキル一覧から推察されるスキルに基づきリーチします。
・役職
┗役職に基づきリーチします。
・職務タイプ
┗職務に基づきリーチします。
・職務レベル
┗現在の職務や影響力に基づきリーチします。
・経験年数
┗実務経験のキャリア年数に基づきリーチします。
空白期間や重複期間はキャリア年数から除外されます。
⑤学歴
・出身校
┗大学、短大、専門学校などのコースを修了したユーザーにリーチします。
・専攻
┗専攻分野を持つユーザーにリーチします。
・学位
┗大学、短大、専門学校などの学位を持つユーザーにリーチします。
⑥関心と特徴
・グループ
┗同じLinkedInグループに所属することで、関心や職能団体をシェアしているユーザーにリーチします。
・関心
┗ビジネス関連の興味に基づきリーチします。
⑦既存データを使用したターゲティング
サイト訪問者や動画広告の視聴者、
LinkedInページを見たユーザーなど、
既存データをもとにターゲティングが可能です。
3-3. 広告フォーマット
LinkedIn広告の広告フォーマットの種類をご紹介します。
シングル画像広告
画像1つを含む広告で、ターゲットとなる利用者のフィードに表示されます。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a420760
カルーセル画像広告
複数の画像を横スクロールすることで表示される広告です。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a423087
動画広告
3秒~30分の動画広告です。
閲覧率を上げたい場合は、15秒以内の動画がオススメです。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a423762
シングル求人広告
シングル求人広告は、
ユーザーのフィードに表示される広告です。
LinkedIn上にも掲載されている 1 つの求人情報を表示します。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a423663
イベント広告
イベント告知用の広告です。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a420780
テキスト広告
テキスト広告は、
最大25文字のヘッドライン、最大75文字のテキスト、および画像で構成されます。
表示される場所は、LinkedInデスクトップページの右側のレールです。
スポットライト広告
デスクトップに表示され、プロフィール写真、会社名など、
ユーザーそれぞれに合わせて広告の内容が調整されます。
スポットライト広告をクリックしたユーザーは、
ウェブサイトかランディングページに遷移します。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a426196
フォロワー広告
ユーザーの顔写真と広告主の会社ロゴが並んで表示され、
LinkedInページのフォローを促す広告です。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a420350
メッセージ広告
メッセージ広告を使用すると、
LinkedInメッセージで
ターゲットにネイティブ広告でリーチすることが可能です。
出典:https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a427509
5. まとめ
BtoBの商材では広告の配信先やターゲティング手法がある程度限られ、
どんな手法が有効なのか、お悩みのマーケターの方も多いのではないでしょうか。
そんな時、LinkedInのようにビジネスユースに特化したSNSは
BtoBマーケターにとって無視できない媒体です。
日本国内でも今後成長が見込まれるLinkedIn広告について、
ぜひこの機会に広告出稿を検討してみてはいかがでしょうか。
また、この記事を読んで
「LinkedIn広告についてもっと知りたい!」と思った方は、
ぜひ弊社までお問合せください。