2022.05.17
KNOWLEDGE
【広告運用初心者向け】リスティング広告キーワード選定のコツ
リスティング広告の運用で、キーワード選定に困ることはありませんか?
「キーワードは何を設定したらいいの?」
「費用対効果の高いキーワードは?」
本記事では、そんな疑問の解決に役立てるよう、実際に広告代理店でリスティング広告を運用している私がキーワード選定で意識していることや使用しているツールに関してご紹介します!
1.キーワードとは?
キーワードとは、ユーザーが検索している語句と広告を一致させるために使用される単語やフレーズです。
目的のユーザーに適切なタイミングで広告を表示するには、広告キャンペーンで高品質かつ関連性の高いキーワードを設定することが重要です。
参照元:Googleヘルプ(https://support.google.com/google-ads/answer/1704371?hl=ja)
上記Googleヘルプ記載の通り、キーワードとは、GoogleやYahooなどの検索エンジンを用いて、商品やサービスを探している検索ユーザーに最適な広告を表示させるために設定する単語やフレーズを指します。
(補足)
キーワードとは、検索ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンの検索窓に入力した単語やフレーズではなく、GoogleやYahooなどの広告管理画面にて設定する単語やフレーズを指します。
2.キーワード選定方法
最大限の広告効果を得るためには、キーワード選定時に、「流入の質」と「検索ボリューム」を考慮しましょう。
「流入の質」とは、より購買意欲の高いユーザー(CVが期待出来るユーザー)流入を指します。クリック課金制であるリスティング広告において、購買意欲の低いユーザー流入が増えることはコスト増加につながるため、購買意欲の低いユーザーの流入を抑制する必要があります。
「検索ボリューム」とは、選定したキーワードでどれくらいのユーザーに広告が表示されるかを指します。選定したキーワードの検索ボリュームが少ないと広告表示機会が減ります。抜けもれなくターゲットとしたユーザーに広告を表示させるためにも検索ボリュームは注視する必要ありです。
それでは、「流入の質」「検索ボリューム」を考慮しながら、キーワード洗い出し/選定を解説していきます。
2-1.キーワード洗い出し/選定
キーワード洗い出し/選定の際に明確にしておくことが3点あります。
①ユーザーニーズの明確化
広告配信する商品・サービスを必要としているユーザーニーズを把握することで、より確度の高いキーワード候補を洗い出せます。
例:商材「プロポーズ演出サービス」(主要都市でのチャペル等の会場貸し出し・食事・写真撮影などのサービスを提供)
・ニーズ
「サプライズプロポーズしたい」「彼女を笑顔にさせたい」「一生の思い出に残るプロポーズがしたい」など
・キーワード候補
「プロポーズ サプライズ」「プロポーズ 成功」「プロポーズ ○○(都市名)」など
②キーワードごとの競合性
ビッグキーワード(検索されやすいキーワード)で広告上位表示を狙いにいくと、競合性が高くなりCPCが高騰する傾向にあります。より安価で上位表示を狙うには、競合性の低いキーワードを選定することをオススメします。キーワードごとの競合性の確認は、Googleキーワードプランナーより確認出来ます。
※確認手順は、下記「3.キーワード選定ツール紹介」にて記載。
③マッチタイプ選択
キーワード化する単語/フレーズが決まったら、マッチタイプを選択する必要があります。マッチタイプの選択で、どの範囲までの検索語句に対して広告を表示させるかを制御出来ます。
2-2.マッチタイプとは?
キーワード設定する際、マッチタイプを選択する必要があります!
マッチタイプを選択することで、ユーザーの検索語句に対して、どこまで広告を表示させるかを指定出来ます。
完全一致:設定キーワードと同じ意味または意図の検索語句に対して広告表示されます。
フレーズ一致:設定キーワード(同様の意味の検索語句)が含まれている場合に広告表示されます。
部分一致:設定キーワードと関連性があるとシステムが判断した場合に広告表示されます。
設定キーワードを「プロポーズ サプライズ」とした場合、流入検索語句は以下のようになります。
マッチタイプ | 検索語句の例 |
完全一致 | 「プロポーズ サプライズ」「サプライズプロポーズ」 |
フレーズ一致 | 「プロポーズ サプライズ レストラン」「東京 求婚 サプライズ」 |
部分一致 | 「結婚指輪 サプライズ」「失敗しない プロポーズ」 |
上記のように完全一致は、設定したキーワードと検索語句が同じ意味または意図の時に広告が表示されるため、より確度の高い(サービス申込み意欲の高い)ユーザーの流入が見込めるが、流入量は狭まります。
逆に、部分一致になるにつれて設定したキーワードとは意味または意図が異なる検索語句でも広告が表示されるため、確度の低い(サービス申込み意欲の低い)ユーザーの流入が増え、流入量は広がります。
2-3.キーワード選定ポイント
実際に私が広告運用している商材を例に、キーワード選定ポイントを解説します!
商材例:プロポーズ演出サービス(主要都市でのチャペル等の会場貸し出し・食事・写真撮影などのサービスを提供)
広告目的:LP経由でサービス内容のお問い合わせ申込頂く。
ターゲット:恋人にプロポーズしたいと考えている男性。
ニーズ:「サプライズプロポーズしたい」「彼女を笑顔にさせたい」「一生の思い出に残るプロポーズがしたい」など
上記商材例を元に、キーワード選定ポイントを解説致します!
選定KW | マッチタイプ | 月間推定検索vol | 入札金額 |
サービス名○○ | 完全一致/フレーズ一致 | 100件 | 500円 |
プロポーズ | 部分一致 | 20,000件 | 30円 |
プロポーズ レストラン | フレーズ一致 | 1,000件 | 200円 |
ポイント①
既に商品名やサービス名を認知している検索ユーザーにリーチするため、商品名・サービス名をキーワード化。
⇒既に商品名・サービス名を認知し検索しているため、プロポーズ支援サービスの申込み意欲が高いと考えられます!
ポイント②
ビッグキーワード(検索されやすいキーワード)「プロポーズ」をキーワード化。
⇒検索語句からユーザーニーズを把握するため、安価でより多くの検索語句データを集めたいと考え、部分一致でかつ入札単価を抑えて配信。
ポイント③
プロポーズ掛け合わせキーワードフレーズ「プロポーズ レストラン」をキーワード化
⇒レストランでプロポーズしようと考えている男性をターゲットとすることでCVが見込めると考え、キーワード化。実際に広告配信3日目で、キーワード「プロポーズ レストラン」、検索語句「プロポーズ ○○(レストラン名)」でCVが2件付いたため、「プロポーズ ○○(レストラン名)」をキーワード化し配信しております。
上記のように、CV付いた検索語句をキーワード化することで、プロポーズ支援サービスの申込み意欲が高いユーザー(CVが期待出来るユーザー)流入増加が期待出来ます!
3.キーワード選定ツール紹介
Google広告管理画面より、指定したキーワードを設定した際の月間検索volや入札単価目安、競合性などが確認出来ます!
操作手順:Google広告管理画面にログイン後、「ツールと設定」⇒「キーワードプランナー」⇒「新しいキーワードを見つける」を押下。
以下2つの方法でキーワード候補探すことが出来ます。
①キーワードから開始
商品・サービスに関連する内容を入力すると、入力した内容に類似したキーワード候補が表示されます。
例として、「プロポーズ サプライズ」と入力した場合、キーワード/月間平均検索ボリューム/競合性/ページ上部に表示された広告の入札単価が表示されます。目安としてご参考頂ければと思います。
下記キャプチャに記載の通り、月間平均検索ボリュームの多いキーワードで広告上位表示を狙うとなると、入札単価は高騰する傾向にあります。逆に月間平均検索ボリュームの少ないキーワードは、少額の入札単価で広告上位表示が狙いやすくなる傾向にあります!
②ウェブサイトから開始
LP遷移先URLを入力することで、キーワード候補が表示されます。プロポーズ演出サービスを扱っているLPを指定した場合は以下のようにプロポーズに関連するキーワード候補が表示されます。
■ラッコキーワード
参照URL:https://related-keywords.com/
商品・サービスに関する単語/フレーズを入力すると、掛け合わせキーワード候補が表示されます!
よりニッチなキーワードを選定したい場合に使用することをオススメします。
※登録なしでも使用出来ますが、キーワード検索回数に制限があるため、無料登録をオススメします。
4.まとめ
リスティング広告を配信するうえで重要になってくるキーワード選定。より適切なキーワードを選定し、広告費用対効果を高めていきましょう!
リスティング広告やSNS広告など、広告運用に関してお困り事がございましたらご相談くださいませ!
媒体ごとの広告運用スペシャリストが多数在籍しておりますので、分かりやすく丁寧にお答えさせて頂きます!!