2021.05.19
KNOWLEDGE
【リスティング広告(準備編)】配信前に確認必須!”効果に影響する”ポイント5つ
リスティング広告は、「誰でも簡単に始められる」メリットがあります。ですので独学で始められる方も多いでしょう。しかし、それがゆえに運用のプロから見ると「もったいないなぁ…」なんて構成をよく見かけるのです。
今回は、【機会損失がなく】【無駄がない】広告配信をするための事前確認のポイントを解説したいと思います。リスティング広告に係わる方は、合間の5分で是非読んでみてください。
1.リスティングはアカウント構成で効果が変わる
アカウント構成の基本
アカウント構成の考え方は、各階層で何ができるのかを把握して考えます。
各階層とは、アカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワード&広告のことを指します。
各階層で出来ることは下記です。
・【キャンペーン階層】予算・地域・配信スケジュール・自動入札等の設定ができる。
・【広告グループ階層】入札額・属性等の設定ができる。
└【キーワード階層】キーワード入稿&入札設定できる。
└【広告階層】広告文&遷移先URLを設定できる。
基本的に、その階層でしか出来ない設定をする場合、構成を分けます。
おすすめは3項目くらいでシンプルに覚えておくことです。
①アカウントはドメインで分ける。
基本的にドメイン毎にサイトが構成されるため、サイト構成が異なるものはアカウントレベルで分けた方が都合が良い。
②キャンペーンはサービス・地域で分ける
キャンペーンは、サービスごとに予算を使いたい場合や、全くターゲットがことなる商材を扱う場合、また地域設定などキャンペーンでしか分けられない構成を作る際に分けます。
逆を言えば、サービスが一緒、予算もまとめっているのであれば、キャンペーンは1つで問題ございません。
ただし例外として指名系キーワードは、キャンペーンで分けて予算管理する方が良いです。
③広告グループは広告で分ける
広告グループの考え方は、「キーワード×広告文」の組み合わせです。
現在はレスポンシブ広告が主流になっているので、1キーワード1グループのような構成はしない方が良いです。
ある程度ターゲットの塊で見て広告グループを分けるのがお勧めです。
キーワードを入れすぎない
現在のリスティング広告では、キーワードを何百・何千といれる必要はありません。
10万円~30万円ほどのご予算であれば、1グループに5~10キーワードもあれば十分に結果を出せます。
なぜなら、おおよそどんな商材でもコンバージョン率の高いキーワードは決まっているからです。
では、数あるキーワードの中からどんなキーワードに絞ればいいのでしょうか?
それは競合の出稿頻度が高いキーワード、もしくは顕在的なニーズをはらむ掛け合わせキーワードです。
「競合の出稿頻度が高いキーワード」とは?
コンバージョン率が高い(可能性がある)キーワードです。
例えば「車買取」などはそれ単体でコンバージョン率が高いキーワードです。
そして各事業者がこぞって入札するキーワードです。
このような頻出キーワードは、Keywordmap等の専用ツールを使うと調べることができます。
わからなければ、広告を預けている代理店に依頼してみましょう。
(代理店によっては新規相談でも競合調査をしてくれる場合があります。)
「顕在的なニーズをはらむキーワード」とは?
例えば「費用」「価格」「見積り」「おすすめ」等のキーワードです。
費用を調べたり、見積の方法を調べたり、商品を比べたりするユーザーは、「商品を買いたい」と思っている顕在層です。
これらのキーワードは優先して上位に表示させ、ユーザーの目に留まる機会を増やすことが、CPA(コンバージョン単価)に直結します。
2.キーワードの入札額が全て同じはNG
適正な入札額とは?
キーワードプランナーで入札価格(低額帯・高額帯)を確認する。
キーワードプランナーでは、任意のキーワードで検索結果の1ページに表示するために必要な入札価格を調べることができます。
1ページ目の表示に必要な入札価格は、広告の品質スコアによって価格が変わります。
・品質スコアが高ければ→入札価格は低くなる。
・品質スコアが低ければ→入札価格は高くなる。
品質スコアは10段階で評価され、広告出稿実績が溜まってくるとGoogleからキーワードごとに評価されます。
そのため初めて出稿する際は評価が分からないので、品質スコア「6~7」くらいで見積もっておきましょう。
最適な入札価格は低額帯~高額帯の6分目~7分目に設定。
入札価格はキーワードごとに変わり、よりコンバージョンしやすいキーワードは競合性が高く、入札価格も高くなる傾向にあります。
3.目的もなく部分一致を入れない
目的のない部分一致は必要ありません。
特に10~50万円程の広告ご予算の場合、商圏やサービス範囲にもよりますが、部分一致を使わずとも成果を上げることは可能です。
ご予算が100万円以上になる場合、部分一致はコンバージョンを増やすために、戦略的に運用していかなければなりません。
部分一致をいれる目的を確認しましょう!
☑完全一致やフレーズ一致のみだと予算を使いきれない。
☑予算が大きいので、想定外のクエリも拾っていきたい。
☑ロングテールを網羅しきれないので、ロングテールの獲得を部分一致で補う。
☑ターゲットが広く関連キーワードでコンバージョンが上がる可能性が高い商材。
4.「指名キーワードは出稿する」がベター
よく会社名やブランド名などの指名キーワードを、「入れる・入れない」論争が起きることがあります。リスティング広告の性質を考えれば、その解は当然「入れる」が正解です(※特別な事情がない場合)。
指名キーワードを入札していない場合、2つのデメリットがあります。
①競合が入札するために、顕在顧客や自社のファンを競合にとられてしまう。
②自然検索で負けている場合も、機会損失が起きる。
また、指名を配信することで、コンバージョン率の高いランディングページに意図的に誘導することが出来るというメリットがあります。
5.広告文パターンを必ず複数入れる
広告文を作るのが面倒くさくなって、1グループに1つ・2つしか広告文をいれていない…なんて状況になっていないでしょうか?
当たり前ですが、広告文は複数(最低3つ以上)用意しましょう。(拡張テキストだけの場合)
何故なら、複数の広告文をいれておけばGoogleが自動で配信量を調整してくれるからです。
逆に、広告文が1本だけの場合、いくら効果が悪かったとしてもその広告を表示するしかありません。結果的に全体の効果を悪くし、本来コンバージョンしたかもしれない顧客を逃してしまう可能性があります。
成果を上げるリスティング広告文については下記、関連記事を参考にしてください。
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【リスティング広告】初心者必見!CVRが高い広告文のつくり方(保存版)
リスティング広告代理店から提案を貰った方が良い
リスティング広告を社内で内製化する場合でも、広告代理店からの提案は受けておいた方がいいでしょう。
広告代理店は他業種の実績や競合他社の実績、またはもっと広い視野でリスティング広告の改善提案をくれる可能性があります。
また、GoogleやYahooの認定代理店は、媒体社からのサポートや最新情報のキャッチアップが早い場合があり、トレンドに合わせた提案を受けれるかもしれません。
提案にお金がかかる場合もありますが、タダで代理店から提案をくれるケースも多いです。広告運用で行き詰った際は広告代理店からの提案も選択肢として考えてみましょう。
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