2021.10.29
KNOWLEDGE
【LPとは?】基礎からLP改善方法までをご紹介します!
LP(ランディングページ)は商品やサービスに特化したWebページ1枚のことを指し、
広告をクリックした際のリンク先でよく見られます。
広告のクリエイティブを改善したり、流入数が増えたとしても、
最終的なCV(コンバージョン)の獲得数を増やすためには、LPの改善が必要不可欠です。
今回の記事では
LPの基礎知識から効果的なLPを作るために抑えるべきポイント、改善方法を解説していきます。
■LPの基礎知識
LP(ランディングページ)とは、広義と狭義の2つの使われ方が存在します。
広義のLPとは、
WEBサイト内でユーザーが最初に着地(ランディング)したページを指します。
ユーザーは検索・ブックマーク・広告など様々な方法でWEBサイトを訪問します。
そのため、あらゆるページがLPとなる可能性があります。
一方、狭義のLPとは、
問い合わせや売り上げを上げることを目的として作られた専用の1ページを指します。
こちらはユーザーが広告をクリックしたユーザーの流入を想定していますので、
広告でLPという言葉を使う時は、こちらの意味のLPを指します。
■LPのメリット
▼訪問ユーザーの離脱が少ない
どんなに頑張ってページを作りこんでも、1回のページ移動につき
最低でも30%程度のユーザーが離脱すると言われています。
ページ移動が増えるたびに30%以上が離脱するので、
注文やお問い合わせのページまで到達するころにはユーザーの数はごく少数となってしまいます。
それに対して、LPは他のページへのリンクが少ないのでページ移動による離脱を抑制できます。
よって、通常ページよりも多くの訪問ユーザーを
注文フォームやお問い合せフォームに送りこめるのです。
▼ユーザーが知りたい情報を1ページに集約できる
通常のページだと、ユーザーが知りたい情報を自分で探さないといけません。
ユーザーが自由に見たいページを選べる一方で、自分で目的の情報を探さなければならないのです。
その場合、目的の情報をうまく探せなかったユーザーは「もういいよ」と失望して、
ホームページから離脱してしまいます。
対して、LPにはユーザーが知りたい情報が1ページに集約されています。
LPにアクセスしたユーザーは画面を縦にスクロールさせていくだけで、必要な情報を全て取得できます。
自然と商品・サービスへの理解度が高くなるので、
注文やお問い合わせなどのアクションを高確率で起こしてもらえます。
▼理想的な順番でユーザーに情報を伝えられる
訪問ユーザーには適切な順番で情報を与えたほうが、コンバージョンを獲得できる確率は高くなります。
通常のホームページだと、どのページに移動するかはユーザーの自由なので、
与えられる情報の順番は乱れてしまいます。
効果的ではない順番で各ページを閲覧した結果、
「あまり興味がないな」と判断して離脱してしまうユーザーが発生してしまうのです。
それに対してLPは、
上から順にスクロールするだけで
ホームページ管理者がユーザーに与えたい情報を理想的な順番で与えることができるのです。
▼デザインによる訴求力が強い
LPはレイアウトに制限がないので、デザイン性が高いページを作れます。
多くの画像や図を活用し文字のサイズも大きいので、
ユーザーがLPに到達したとたんに訪問ユーザーの目に飛びこんでくる
インパクトの強いページになります。
通常のページよりもユーザーに伝える訴求力がはるかに強いので、
コンバージョンを獲得できる確率も増大します。
■LPのデメリット
▼直帰率が高い
LP最大のデメリットは直帰率が高いことです。
直帰率とは、最初にアクセスしたページしか見ずにユーザーがホームページを離脱した割合のことです。
LPでは、注文フォームやお問い合わせフォームなどの
コンバージョンに直結するページ以外のリンクを極力排除しています。
よって、他の関連ページなどに訪問ユーザーが回遊できないので、
直帰率が極めて高くなってしまいます。
また、縦に長いページになるので途中で飽きて離脱するユーザーも多くなります。
▼作成するのに手間がかかる
LPを効果的に機能させるには、商品・サービスについての理解が深い社員が直接原稿を作成するか、
もしくは、それらのスタッフへのインタビューをもとに原稿を作成する必要があります。
いずれにせよ、訪問ユーザーのアクションを誘発させるように、
通常のページよりも原稿を練りこんで作らなければなりません。
また、LPには効果的な構成のパターンがあります。
LPの構成のパターンを勉強して、ゼロの状態から原稿を作り上げるのは、かなりの手間がかかります。
▼制作コストが高い
LPはデザイン性が高いページになるので、
パソコンやWebデザインの知識が乏しい方がゼロの状態から自作するのは非常に困難です。
したがって、LPはホームページ制作会社に作成を依頼するのが主流です。
制作費用は1ページあたり10万~40万程度が相場です。
もちろん、複数のLPを設置したい場合には料金が倍になっていきます。
そのうえ、スマートフォン閲覧に最適化したLPを作る場合には、さらに追加料金を求められます。
▼SEOで不利
LPでは訴求力を高めるために、大きな文字やインパクトのあるフォントを利用しなければなりません。
よって、文字を画像化して掲載することが多いです。
ですが、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンは、
画像の内容を読みとることができません。
よって、LPは情報量が少ないページだと検索エンジンに判断される危険性があります。
さらに、LPは画像を多用するのでページの容量が大きくなる傾向にあります。
検索エンジンは、容量が大きいページ=表示速度が遅いページをあまり評価しません。
その点から考えても、LPはSEOでは不利となってしまうケースが多いです。
■LPを作るときに抑えるべきポイント4つ
①ファーストビュー
ファーストビューとは、ユーザーがWebページにアクセスした際に、
スクロールせずに見えるブラウザの画面範囲のことです。
一般的に、ファーストビューですぐにLPを離れてしまう
ユーザの割合(直帰率)は70%以上と言われています。
つまり、ファーストビューでいかに商品が魅力的かをアピールでき、
ユーザの興味を惹くことができるかが、購入率アップのカギとなるのです。
②流入元との親和性
あなたのLPをクリック(もしくはタップ)するユーザーは少なくとも
「サービスや商品に興味を持ち、特定の期待を寄せている」ということです。
そのため「流入元の媒体に掲載されていた情報」と
「実際のLPに書かれた情報」の整合性を取ることは非常に重要となります。
ユーザーが期待していた情報と、
実際に訪れたランディングページの情報が乖離していた場合、
ユーザーは「騙された!」と感じ、ページの離脱に繋がるうえに
大きな機会損失となってしまいます。
そうなると、かけた広告費用も用意したコンテンツも全て無駄になってしまいます。
③入力フォームの構成
入力フォームのデザインは、コンバージョン率に大きな影響を及ぼします。
なぜならば、ユーザーのストレスの感じ方が変わるからです。
つまり、「面倒くさい」と思わせたら離脱の原因になるのです。
例えば、名前と住所、連絡先だけでも商品は届けられるはずなのに、
そこに生年月日や年齢、血液型や性別など、他にも複数の項目が設けられていると、
ユーザーが煩わしいと感じ離脱する可能性が高くなります。
このように、ユーザーにストレスを与えないようにするためのデザイン設計が必要になります。
④スマートフォン閲覧への対応
現在インターネット利用の70%はスマートフォンからのアクセスが占めているため、
LPを作成する際はスマホへの対応が必須となります。
LPがスマホでの閲覧に対応していないと、
非常にページが読みづらいためユーザーにストレスを与えてしまいます。
結果的に多くのユーザーが途中で離脱してしまい、
コンバージョンを獲得するチャンスを大きく損なうため
LPでの成果を高めるためにはスマホへの対応は必須といえるでしょう。
■LPの改善方法
LPは1度作成し公開したら終わりではなく、
テストや改善を繰り返し、より効果を上げられるよう最適化していく必要があります。
このように、LPをユーザーのニーズに合わせて最適化し、
コンバージョン率を最大化させるマーケティング手法は
LPO(Landing Page Optimization=ランディングページ最適化)と一般的に呼ばれています。
LPOの方法は様々ですが、一般的に多く使われる方法をいくつかご紹介します。
▼LPO(ランディングページ最適化)方法
・A/Bテスト
コンテンツに2つ以上のパターン(パターンA、パターンB)を用意し、
どちらのパターンがより高いコンバージョン率やクリック率を得ることができるか、
訪問ユーザーをそれぞれに割り振ってテストすることです。
複数のLPを用意してどちらが優れているのか数字で判断するのに最適な方法です。
・ヒートマップツール
ヒートマップとはその名の通り、ページ全体のうち、
ユーザーの興味ある箇所は赤く、逆に興味のない箇所は青く表示される、
サーモメーターのような役割を持っています。
ユーザーのランディングページ上での動きが可視化されるため、
コンバージョン獲得に貢献しているコンテンツとそうでないコンテンツが一目瞭然になります。
・Google Analytics
LPO以外でもGoogle広告の分析に使われるGoogle Analytics。
こちらでユーザー行動を細かく分析し、
セッション数(WEBサイトへの訪問数)や直帰率を確認することができます。
■まとめ
売り上げを上げるための施策として、LPはとても大事な要素です。
ユーザー目線を意識した効果的なLPを作成し、売り上げを上げていきましょう!!
また、
・LPを作ってみたいが何から始めたら良いかわからない
・LP作成のコストっていくらかかるんだろう?
・いまのLPで本当に効果が出ているのかわからない
など、LPに関する悩みを抱えている方!!
LP作成・改善についてのご相談ならお気軽にご連絡ください。