2021.08.24
KNOWLEDGE
【Facebook広告】もう迷わない!動画広告の推奨サイズとテキスト文字数
1.動画広告、活用していますか?
1-1.5Gで加速する動画時代
通信規格5Gのサービスが本格的に始まり、4Gに比べて大容量のデータを瞬時に通信が可能になりました。
多数同時接続が可能になり、超低遅延によりタイムラグが減少することでSNSのメインコンテンツは静止画から動画へと遷移しています。
Youtube、TikTokなどの動画SNS以外の媒体でも、オーガニックの動画投稿は増えてきている実感があるのではないでしょうか?
1-2.Facebook広告も動画がアツい⁉
そんな中、2021年6月、Facebook社はInstagramに動画専用の配置面「リール」での広告配信が可能になった「リール広告」をローンチしました。
▼リールの機能はざっくりこんな感じです。 (参考:Instagramの新機能「リール」)
- Instagram上で魅力的な短尺動画の作成や共有ができる新機能
- 動画クリップを録画編集して15~30秒の動画を作る機能
- フィード内でシェアできる
- [リール]タブ内の新しいスペースで発見できる
動画専用の配置が増え、今後ますますユーザーの投稿に動画コンテンツが増えていくことが予想されますよね。
と、いうことは広告も動画フォーマットへと変化していかなければ!
「でも、動画広告のフォーマットってどのサイズが正解?静止画と一緒でいいの?」
そんな方のために、動画広告配信前に確認いしておきたい推奨サイズ・テキストの文字数をおさらいしたいと思います。
2.Facebook動画広告の基本
2-1.全ての配信目的で配信可能
Facebook広告はキャンペーン作成時に選択できる、すべての目的で動画広告の配信が可能です。
「そもそも、どんな目的でFacebook広告を配信するときに動画広告を選べばいいの?」
動画広告はより多くの情報を伝えられるため、静止画やテキストでは伝えるのが難しい商品やサービスの魅力が伝わりやすいフォーマットです。
そんな特徴から、「商品・サービスを認知させたい」というときに選ばれやすい配信手法で、例えばFacebookではどのようなユーザーに動画を見てほしいかによって下記の目的の選択を推奨しています。
- ブランドの認知度アップ:広告を覚えてくれる可能性の高い利用者に動画を見せたい場合に選択
- 動画の再生数アップ:動画をできるだけ多くの人に見てもらいたい場合に選択
このように、広告キャンペーンを設定するときは、「ユーザーにどのような行動をとってほしいか」を考える必要があります。
ちなみに、筆者は「動画を見てLPへ訪問する人を増やしたい」という意図で動画広告を配信することが多いのですが、静止画で配信するよりもCPCを抑えて流入につなげることができています。
2-2.動画広告の種類
さて、Facebook広告はご存じの通り次の4つ配置に広告を配信することができます。
- Messenger
- Audience Network
さらにその中でも配置面を指定でき、その配置面のタイプごとに大きく3タイプの動画広告フォーマットに分けられます。
- インストリーム広告
投稿された動画コンテンツの再生前後、または再生中に再生される広告です。
動画はFacebookのオンデマンド動画と一部の承認されたパートナーのライブストリームに表示されます。
どの動画コンテンツに広告を配信するかを決められるため、ターゲットの興味に合わせた広告配信が可能になります。
- フィード広告
FacebookやInstagramのタイムライン上に、通常の投稿と同じ形式で表示されます。
オーガニック投稿の間に表示され、より自然な形でユーザーに広告が配信できます。
「いいね!」やシェアのなどのエンゲージメントが見込めることも特徴で、内容によっては拡散の期待もできるところが特徴です。
- ストーリーズ広告
フルスクリーンの縦型広告が利用者のストーリーズに表示されます。
スマートフォンとの相性がよく、フル画面での閲覧となるため印象に残りやすい配置面です。
特徴から分かる通り、それぞれの動画フォーマットで表示されるサイズが異なり、推奨サイズも変わってきます。
「せっかく作成した動画広告だけどサイズが合わず見づらい…」
「配信を考えていたキャンペーン目的では使えないフォーマットだった…」
なんてことのないように、「どんな目的でどの出面で配信したい」という部分を明確にする必要があります。
「Facebook広告はどの目的でも動画広告を配信できる」と述べましたが、目的によっては一部の配置では表示されない可能性があります。
例えば、「カタログ販売」を目的に選んだときは、他の多くの目的で動画配信が可能な「Facebook・Instagramのフィード面」には動画配信はできません。
このように目的によって、広告配置・フォーマットが変わってくることから、Facebookが公開している「マーケティングの目的に対応した広告配置」で、動画・静止画に関わらず、配信目的を決めたら確認しておきましょう。
【補足】
カタログ販売の場合はECストアの商品のカタログを作成しフィード面に1枚、もしくはカルーセル、コレクションのフォーマットで配信します。作成したカタログが静止画データとなるので必然的に動画フォーマットでの廃止ができない、という仕組みです。
カタログ販売について興味がある方は、こちらの記事もぜひご覧くださいませ。
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2-3.動画広告の推奨サイズ
配置ごとに違う「推奨サイズ」についてお箸する前に、Facebookdサポートしている動画のアスペクト比を確認しましょう。
【アスペクト比】16:9~9:16(推奨サイズ:5パターン) となります。
つまり、Facebook広告で動画を作ろう!と思ったときは下記の5つのサイズを用意しておけばすべてが網羅されます。
- 1.91:1(1,200×628)
推奨している配置:「Facebookの右側広告枠」「Facebookインスタント記事」
- 16:9(1,920×1,080)
推奨している配置:「Facebookインストリーム動画」
- 1:1(1,080×1,080) ※「Facebookインストリーム動画」「Instagramリール」以外のすべての配置で使用可能
推奨している配置:「Facebook検索結果」「Messenger受信箱」
- 4:5(1,080×1,350)
推奨している配置:「Facebookフィード」「Facebook Marketplace」「Instagramフィード」「Instagram発見タブ」
- 9:16(1,080×1,920) ※「Instagramリール」はこちらのサイズでのみ入稿可能
推奨している配置:「Facebookストーリーズ」「Instagramストーリーズ」「Messengerストーリーズ」、「Instagramリール」、「Messengerストーリーズ」、Audience Network
参考:動画広告要件
しかし、PDCAを回す上で5パターンのサイズを毎回作成しては一面ごとにクリエイティブを指定するのは工数的に厳しいのが現実です。
訴求の検証など、早いサイクルでクリエイティブを作成していきたい、という時に優先順位をつけて作成するのであれば、
- 「1:1(1,080×1,080)」
- 「4:5(1,080×1,350)」
- 「9:16(1,080×1,920)」 の作成をおすすめします。
●1:1(1,080×1,080)
「1:1(1,080×1,080)」は「Facebookインストリーム動画」「Instagramリール」の配置以外、すべての配置に広告掲載可能です。
つまり、このサイズを作成しておけばほぼすべての配置でインプレッションの機会を失うことはありません。
●4:5(1,080×1,350)
「1:1(1,080×1,080)」の汎用性については上記のとおりですが、あくまでもフィード面への配信時の推奨サイズは「4:5(1,080×1,350)」となっています。
正方形の1:1(1,080×1,080)と縦長4:5(1,080×1,350)では、モバイル端末にインプレッションされたときの画面占有率も変わってきます。
●9:16(1,080×1,920)
また同様に、「1:1(1,080×1,080)」ストーリーズ面でも配信は可能となりますが、ストーリーズ面のメリットである”フルスクリーンでの表示”を活用できません。
ストーリーズ広告は、「9:16(1,080×1,920)」でモバイル端末の画面をフル活用して訴求できるのですから、こちらのサイズを作成しておくことをおすすめします。
2-4.テキストの文字制限
静止画と同様に動画クリエイティブの配信時もテキストクリエイティブの記載が可能です。
動画のキャンバスサイズ同様、配置面ごとに推奨文字数があり、下記リンクから配置ごとの確認が可能です。
「推奨サイズも文字数も配置ごとに確認するのは面倒!」な方は
下記に一覧表を記載しますので参考にしてみてくださいね。
2-5.配置面別推奨サイズ・テキスト文字数
2-6.動画の要件
作成するキャンバスサイズやテキスト規定は上記の通りですが、そのほかの要件については下記になります。
- 推奨動画形式:.mp4・.mov・.gif
- ファイルサイズ:最大4GB
- 動画の長さ:最大240分 ※配置により異なる
動画のサイズ・長さはあくまで最大・最長のものです。
Facebook広告の仕様上、フィードやストーリーズに表示される広告は、ユーザーが興味を持たなければどんどんスキップされてしまいます。
いかに冒頭でユーザーの興味を引くキャッチを作れるか、商材の魅力を短く伝えられるか、など工夫が必要です。
3.キーワードは”モバイルファースト”
先ほどからお伝えしている通り、Facebook広告には9:16(1,080×1,920)のフルスクリーンでの配信が可能であったり、同サイズでのみ配信できるリール広告があったりと「モバイルでの閲覧」を前提としたクリエイティブ作成が必要になってきます。
以下に、【モバイル配信を意識した動画づくり】のポイントをまとめましたのでぜひご参考ください。
- 動画は15秒以内
- 最後まで見てもらえる可能性UP
- InstagramストーリーズとFacebookインストリーム配置でも利用可能
- 冒頭の3秒以内に動画の重要な部分を持ってくる
- ユーザーの離脱を防ぐためにも冒頭に最も重要・魅力的な部分を持ってくる
- 縦型の動画を使用する
- ほとんどの人がスマートフォンを縦に持つため、画面の占有率が高くなる縦型を選ぶ
- フィード面向けに4:5、ストーリーズ面向けに9:16の縦型動画広告を推奨
- 入稿時に各配置に合わせて切り抜くことも可能
- 音声なしでも伝わるようにする
- 利用者が移動や公共交通機関で音声を出さないことを前提にした動画づくり
- テキストやグラフィックを使用し、できる限りキャプションを追加
いかがでしたでしょうか?
動画広告でより効果を出すためにも、Facebookの動画広告の推奨規定やや配置面の基本を把握しておく必要があります。
・配信する目的の整理
・推奨サイズでの動画作成
・モバイルファーストを意識した構成
この3つを意識して、より効果的な動画広告を配信しましょう!
バリュークリエーションでは動画クリエイティブの作成から配信・運用まで一貫してサポートしております。
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