2025.05.14
KNOWLEDGE
【Google広告】P-MAX、デマンドジェネレーションがアップデート!運用者が押さえておきたい機能を解説
これまでP-MAXとデマンドジェネレーションはAIの学習に任せた運用が基本でした。
しかし、直近のアップデートにより運用者がコントロールできる手段が増え、調整の幅が広がりました。
今回はP-MAXとデマンドジェネレーションのアップデートの内容を詳しく解説していきます!
P-MAXのアップデート内容(3つの機能が進化!)
①除外キーワードの数が100→10,000に
これまでのP-MAXキャンペーンでは設定できる除外キーワードは上限100件と制限が厳しく、
「無駄な流入を絞り切れない」、「意図しない検索語句で配信される」といった課題が発生していました。
その課題を解決すべく、今回のアップデートでは除外キーワードの数が一気に10,000件まで拡張されました。
以前までは、100以上除外キーワード設定したい場合は、Googleの担当に依頼するしかありませんでした。しかし、除外キーワード数が拡張されたことで、瞬時に大量にクエリ除外できるようになりました。
※除外リストを使用して除外キーワードを設定したい場合は、引き続きGoogleの担当者に依頼する必要があります。
▼「キーワード」タブから除外キーワードの設定が可能です。
②検索語句の確認が可能に
これまでP-MAXキャンペーンでは、検索語句を確認できませんでした。
しかし、Googleのアカウント担当者に依頼することで、P-MAXキャンペーンにおいても管理画面から検索語句を確認できるようになりました。
▼以下のようにP-MAXキャンペーンに「検索語句」タブが追加されます。
③ランディングページから画像自動取得が可能に
これまでP-MAXに画像をアップロードする際、制作した画像を手動でアップロードする方法しかありませんでした。
そのため、「配信開始まで時間がかかる」、「広告の有効性アセットの充実度を上げるためには大量の画像を制作しなければいけない」といった運用上の課題がありました。
しかし、今回のアップデートでランディングページから画像アセットを自動取得される設定が追加されたことにより、工数の短縮が可能になりました。
また、既存の画像を自動でトリミングして別サイズの画像を生成する機能も追加されました。
▼「アセットグループ」タブから画像の自動取得が可能です。
④顧客ライフサイクル目標での配信が可能に
今回のアップデートにより顧客のライフサイクルごとに目標を設定できるようになりました。
(参考:顧客ライフサイクル目標について)
- 「新規顧客の獲得」目標: 新規顧客へのリーチと新規顧客獲得のための入札戦略が優先されます。
- 「ユーザー維持」目標: 既存顧客によるエンゲージメントを維持しつつ、休眠ユーザーを再獲得することを目的としています。
上記の通り、新規顧客と既存顧客に対して明確に優先順位付けが可能となります。
デマンドジェネレーションのアップデート内容
①動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションにアップデート
動画アクションキャンペーンは、デマンドジェネレーションに置き換わります。
2025年4月から新規の動画アクションキャンペーンの作成ができなくなっており、2025年7月以降、既存の動画アクションキャンペーンは自動でデマンドジェネレーションにアップデートされます。
動画アクションキャンペーンでは、動画しか配信できませんでしたが、デマンドジェネレーションへのアップデートにより、画像の配信も可能になりました。
また、Youtubeだけでなく、GmailやDiscoverにも配信が可能になるため、より多くのユーザーにリーチ可能です。
(参考:動画アクション キャンペーンがデマンド ジェネレーションにアップグレードされます)
②配信面の選択が可能に
2025年3月からデマンドジェネレーションキャンペーンにおいて、配信面を選択できるようになりました。
以下の配信面から選択可能です↓
- Youtube(※インストリーム、インフィード、ショートの配信選択も可能です。)
- Discover
- Gmail
- Googleディスプレイネットワーク
P-MAX同様、運用者の調整範囲が広がり、ターゲットや目標に適した配信面に予算を使えるようになりました。
また、2025年4月からGoogleディスプレイネットワークへも配信が可能になっているため、必要ない場合は選択を外しましょう。
▼「広告グループの設定」>「チャンネル」から設定可能です。
③Youtubeエンゲージメント目標の追加
YouTubeエンゲージメント目標が新たに追加されました。
この目標に設定すると、「Youtubeチャンネル登録」や「広告配信後に他の動画を見てもらえたか」をGoogle広告でコンバージョンとして計測できます。これにより、チャンネル登録者や視聴回数を効率よく増やせ、確度の高いユーザーを集められます。
※チャンネル登録者や他動画視聴をコンバージョンアクションに設定するには、Google広告アカウントとYouTubeチャンネルの紐づけが必要です。
(参考:デマンド ジェネレーションの YouTube エンゲージメント目標について)
▼「キャンペーンの設定」>「キャンペーンの目標」から設定可能です。
まとめ
これまでAIの学習に運用を任せるのが基本だったP-MAXとデマンドジェネレーションですが、今回のアップデートにより運用者が調整できる範囲が広がりました。
「AIに運用を任せるのは嫌だ」とこれまでP-MAX、デマンドジェネレーションを避けてきた方もこの機会にP-MAXとデマンドジェネレーションを活用してみてはいかがでしょうか?