2023.08.02
KNOWLEDGE
「CV数が少ない案件にオススメ!」ポートフォリオ入札戦略
広告運用において今や主流となった自動入札。
多くのCVデータをいかに食わせて学習させるかが重要なのは言うまでもありません。
しかし運用をしていると以下のような悩みを抱える方は多いのではないでしょうか?
・キャンペーン自体のCV数が少なく、機械学習に時間がかかる
・予算の関係で複数のキャンペーンに分けて管理しているため、
キャンペーンごとのtCPA調整に時間がかかる
そんな時に役立つ機能が「ポートフォリオ入札戦略※」です。
※Yahoo!広告では「ポートフォリオ入札設定」。本記事ではポートフォリオ入札戦略で統一
言葉自体は知っているけれど、具体的に内容まで把握していなかったり、活用できていない方は多いのではないでしょうか?
ポートフォリオ入札戦略にはメリットがたくさん。
是非、この記事を読んで活用してみてください!
それではいってみよー!
1.ポートフォリオ入札戦略とは?
ポートフォリオ入札戦略とは、複数キャンペーンの入札戦略を一括で管理できる機能です。
通常は下の図のようにキャンペーンごとに入札戦略を設定し管理します。
しかし、ポートフォリオ入札戦略を使用すれば、自分が選択したキャンペーンの入札戦略をまとめて管理することができます。
ポートフォリオ入札戦略を設定できるキャンペーンタイプは以下のとおりです。
さらに、ポートフォリオ入札を使用できる入札戦略は以下のとおりです。
手動入札戦略はGoogle・Yahoo!ともに適用外となります。
次にポートフォリオ入札戦略のメリットを詳しくみていきましょう!
2.ポートフォリオ入札のメリット
(1)入札戦略の管理がしやすくなる
キャンペーン数が多いアカウントでは、キャンペーンごとに入札戦略を設定していると管理に手間や時間がかかり大変です。
しかし、ポートフォリオ入札戦略で一括管理しておけば、変更時に適用範囲のキャンペーンすべてに反映されるため管理がしやすくなります。
例えば同じ目標CPAであってもキャンペーンごとに月予算が指定されている場合、それぞれキャンペーンが分かれてしまいます。
このようなケースでは、純粋にキャンペーン数分の管理工数がかかってしまいますが、ポートフォリオ入札戦略であれば一括で管理でき、工数削減に繋がります。
(2)機械学習の最適化が進みやすくなる
機械学習の最適化を促進させるためには、コンバージョンのデータ量が必須になってきます。
ポートフォリオ入札では、複数キャンペーンのコンバージョンデータまとめて蓄積し、学習させることができるので機械学習に必要なデータを素早くためることができます。
KPIの傾向が同じで、キャンペーンを分けているような場合はポートフォリオ入札戦略を適用しないという手はありません。
(3)上限CPCの設定ができる
通常、キャンペーン個別のtCPA入札では上限CPCの設定ができません。
ですが、ポートフォリオ入札戦略では上限CPCの設定が可能です。
上限CPCとは、1クリックあたりの入札金額は媒体に任せるが自身が設定した以上のCPCでは配信をしないというものです。
業界のCPC動向を見定め、上限CPCを活用することで、自動入札でよくありがちな、いきなり高いオークションに参加してCPC高騰。結果CPAも悪化ということを防ぐことができます。
ただし、上限CPCの設定はすべての入札戦略で使用できるわけではありません。
設定できる入札戦略は以下のとおりです。
3.ポートフォリオ入札の設定方法
最後にポートフォリオ入札の設定方法についてです。
Google広告の設定
ツール>共有ライブラリ>入札戦略>+マーク>
表示された項目から入札戦略を選択
続いて、展開される項目を入力・選択します。
・ポートフォリオ入札の名前
・オーナー選択※
・設定するキャンペーンを選択
・目標コンバージョン単価を入力
・上限下限CPCを入力(詳細設定から展開)
作成をクリックし完了です。
※オーナー選択の注意点
「MCC」をオーナーに選択すると、異なるクライアント間で同じポートフォリオ戦略が適用されてしまうといった事故も起こりかねないため、原則はオーナーを「該当の広告アカウント」にすることを推奨します。
次にYahoo!広告の設定方法です。
ツール>ポートフォリオ入札>+ポートフォリオ入札作成>
表示された項目から入札戦略を選択。
展開される以下の項目を入力・選択します。
・ポートフォリオ入札名
・上限下限CPCを入力(選択した入札タイプによる)
作成をクリックし完了です。
※作成したポートフォリオ入札は、適用したいキャンペーンの「キャンペーン設定」から設定してください
4.まとめ
同じ入札戦略を複数のキャンペーンで利用している場合、ポートフォリオ入札戦略を活用すると効率よくアカウント管理ができるようになります。
また、1つ1つのキャンペーンでコンバージョンのデータ量が不足しているケースでもデータを合算して判断するので機械学習の最適化が進みやすくなります!
入札戦略の管理や運用に悩んでいる場合に、ぜひポートフォリオ入札戦略を導入してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございましたー!
楽しい広告運用ライフをお過ごしくださいませ。