2024.07.31
KNOWLEDGE
【Yahoo!ディスプレイ広告】「広告アクションユーザー」を活用し広告効果を高めよう!
2024年5月15日にYahoo!はディスプレイ広告(運用型)の新たなオーディエンスリスト
「広告アクションユーザー」の提供を開始いたしました。
昨今、プライバシー保護の動きが加速しており、インターネット上ではサードパーティーデータの規制が厳しくなっているため、みなさんも少なからず影響を感じているのではないでしょうか。
今回はそのサードパーティーデータを使わないオーディエンスリスト「広告アクションユーザー」の概要や具体的な活用例を解説していきます。
是非最後までご覧いただき、広告運用にご活用ください!
1.「広告アクションユーザー」とは
1-1.「広告アクションユーザー」の概要
「広告アクションユーザー」は、指定した広告に対してアクションしたユーザー(広告クリック・コンバージョン・動画視聴のいずれか)を蓄積するオーディエンスリストです。対象の広告は、キャンペーン・広告グループ・広告単位で指定できます。
ターゲティングに設定することで、広告を配信できます。
リストの有効期限の上限は90日間でデフォルトで設定されており
動画視聴は再生割合・再生時間でリストの作成が可能です!
「広告アクションユーザー」を利用した配信イメージは下記のとおりです。
■「広告アクションユーザー」を利用した配信イメージ
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※画像参照:LINEヤフー for Business
1-2.「広告アクションユーザー」の活用メリット
「広告アクションユーザー」を活用するメリットを2点説明します!
①指定した広告に対してアクション(クリック/コンバージョン/動画視聴)に至ったユーザーをターゲティングして広告配信が可能。
②これまで広告管理ツール上ではターゲティング目的で利用できなかったデータを、あらゆる広告主様が広告配信に活用できる。
2.「広告アクションユーザー」の活用例
「広告アクションユーザー」の3種類の活用例を紹介します!
2-1.①広告クリックユーザーの活用例
広告クリックに至ったユーザーをオーディエンスリストに蓄積し
広告グループのターゲティングに設定することで、広告を配信できます。
「広告A」をクリックしたユーザーに対し「期間限定キャンペーンの広告」などを配信し、再訪問を促せます!
■広告クリックをアクションとして指定した「広告アクションユーザー」配信イメージ
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※画像参照:LINEヤフー for Business
2-2.②コンバージョンユーザの活用例
コンバージョンに至ったユーザーをオーディエンスリストに蓄積します。
複数回購入を目的に広告を再度配信したり、コンバージョンの確度が高いユーザーとして類似商材の広告を配信することができます。
メリットとして新たにタグを設置する手間がかからず、取得対象範囲が通常コンバージョン以外に
・推定コンバージョン
・コンバージョン詳細マッチング
・コンバージョンインポート機能
・ローカルストレージ
などの補完コンバージョンも含めます!
逆に、既にコンバージョンしたユーザーを除外設定し、無駄な広告配信を避けられます!
■コンバージョンをアクションとして指定した「広告アクションユーザー」の活用イメージ
例:電子書籍コンバージョンユーザーに最新刊や類似商材の広告を配信
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※画像参照:LINEヤフー for Business
2-3.③動画視聴ユーザの活用例
動画視聴に至ったユーザーをオーディエンスリストに蓄積します。
認知領域と掛け合わせ、ディスプレイ広告(予約型)などの認知目的の動画広告を視聴したユーザーに配信することも可能です。
■動画視聴をアクションとして指定した「広告アクションユーザー」の活用イメージ
例.動画視聴で理解を深めたユーザーにコンバージョンを促す
※画像参照:LINEヤフー for Business
活用ポイント!
・再生割合や再生時間が細かく指定可能なため、効果とボリュームを確認し
効果が合う最大範囲の有効期間に調整しましょう。
・再生完了に近ければ近いほど効果は高く、再生時間が短ければ短いほどボリュームは大きくなります。
3.基本的なアカウント構造
すでにリタゲでの配信を行ったことがある方は、ご存じかと思いますが、広告アクションユーザーとリタゲの併用が可能です。
ここではアクション別でのアカウント構造を説明します。
3-1.「広告クリック」におけるアカウント構造
「広告クリック」はリターゲティングと同等のクリック数が見込まれる場合は、同広告グループにオーディエンスリストを紐づけて配信が可能です。
※同等のクリック数が見込めない場合は設置ができません。
リタゲリストと同時に紐づけする場合、リタゲリストと同実績のデータの広告アクションユーザーリストを紐づけることで効率よく配信できるアカウント構造になります。
ただし各リストの実績傾向が異なる場合は紐づけする広告グループの分割をおススメします。
分割することで成果を分けて確認でき、目標値やクリック単価の調整が可能になります。
※各広告グループ単位で実績が十分確保されていることが前提です。
3-2.「コンバージョン」「動画視聴」におけるアカウント構造
「コンバージョン」「動画視聴」におけるアカウント構造は、リターゲティングと実績傾向が異なる場合は分割をおススメします。
分割することで成果を分けて確認でき、目標値やクリック単価の調整が可能になります。
ただし、配信量や実績傾向、運用調整の方法に応じて柔軟に設計ください。
同じターゲティング種別において実績傾向が異なる場合は、広告グループの分割をおススメします。
※ただし広告グループ単位で実績が十分確保されることが前提です。
実績傾向が異なるオーディエンスリストも分割をおススメします。
※オーディエンスリスト単位で実績が十分確保されることが前提です。
4.「広告アクションユーザー」の注意点
「広告アクションユーザー」を活用する上での注意点を2点説明します!
4-1.①審査結果による影響について
審査の結果、該当リストが利用停止となると、紐づけている広告グループが配信停止となります。
配信できない、または、配信中の広告が停止する可能性があるので、
十分に審査結果を確認したのちに設定されることをおススメします。
4-2.②ユーザーサイズに関して
ユーザーサイズが1000件未満の場合、そのリストは配信利用ができません。
その場合、該当リストをターゲティング設定していない場合と同じです。
他のターゲティング設定もしている場合は広告グループは停止しませんが、
該当リストのみを広告グループに設定している場合は、配信対象がなくなり広告グループ自体が配信停止となります。
5.「広告アクションユーザー」を活用し広告効果を高めよう!
いかがでしたでしょうか?
今回は、Yahoo!広告の「広告アクションユーザー」の概要・活用法・注意点についてご紹介させていただきました。
正しく活用することで広告効果アップが見込めます!
今回の記事が皆様の広告運用の参考になりましたら幸いです。
最後までお読み下さいましてありがとうございました。