2024.08.01
KNOWLEDGE
Z世代が重視!!「タイパ」と相性の良い広告
近年、「Z世代」がビジネスターゲットとして注目度が高まっています。皆さんの中にも、実際にZ世代に向けて広告配信している方、配信を考えている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、そんなZ世代が重視している「タイパ」について「Z世代」の筆者がご紹介します!併せて、Z世代と相性の良い広告、刺さる表現についてもご紹介いたしますので、ぜひ、気になった部分だけでもお読みください!
まずは、「Z世代」とは、の部分から始めていきましょう!
1.Z世代とは
本記事のテーマにもなっている「Z世代」について、皆さんは具体的に説明できるでしょうか?
何となく「今の若い世代でしょ?」、「10~20代ぐらいの事でしょ?」と考えている方が多いのではないかと思います。
Z世代を攻略するために定義からご紹介します!
Z世代とは、おおよそ「1990年代後半から2010年代半ば」に生まれた世代の総称です。
2024年時点では「10~20代」と認識して頂ければと思います。
1-1.Z世代が注目される理由
そんなZ世代は、2つの理由からマーケティング対象として非常に注目されています。
1つ目に、高齢化です。
これまでは、人口の多さ、経済力の観点から高齢者層(団塊世代)が注目されていましたが、徐々に消費行動力を失ってきていることから、今後数十年間の消費活動を支えるであろうZ世代が注目されているのです。
2つ目は、情報拡散力です。
Z世代は、生まれたときからデジタルデバイスがあるのが当たり前の環境で育ってきた、デジタルネイティブです。そんなZ世代がインターネット上で生み出す「バズり」は消費に多大な影響を与えます。そのため、Z世代はマーケティングにおいて情報拡散の要だと考えられています。
2.タイパってなに?
ここからはいよいよ、「タイパ」について解説していきます。
似た言葉に「コスパ(コストパフォーマンス)」があるので、「○○パフォーマンス」の略語だろうと想像している方も多いのではないでしょうか。実際に「タイパ」とは「タイムパフォーマンス」の略語で「かけた時間に対する成果」を意味します。
3.なぜタイパを重視するの?
それでは、Z世代はなぜ、「タイパ」を重視するのでしょうか?
一番大きな理由として考えられるのが「デジタルネイティブ」である事です。
Z世代は、生まれたときから身の回りにデジタルデバイスがある事が当たり前の環境で育ってきました。その為、日常的にインターネットの世界にある膨大な情報から、真偽を見極め、自らの求める情報を取捨選択して吸収することを自然に行ってきました。
しかし、インターネット上の情報は日々増えており、それに伴って本当に自身が求める情報を得る為に必要な時間も増加傾向にあります。この様な状況から、Z世代は限られた時間の中で効率よく成果を得る「タイパ」を情報収集の場面に限らず、重視するようになったと言えます。
4.タイパを重視した行動
それでは、「タイパ」を重視するZ世代の行動にはどんな特徴があるのでしょうか?
大きく3つの例で見ていきましょう!
4-1.倍速で動画を視聴する
まずは、見出しの通り、動画を倍速で視聴する人が増えています。
これは、YouTube等の動画コンテンツから自分が知りたい情報を短時間で手に入れる、再生速度を上げることで限られた時間の中で多くの動画を楽しむことを目的とした行動です。
再生速度を上げて視聴したら、聞き取りづらくなったり、面白さが減ってしまうのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在、クリエイター側にも等倍より速い速度での視聴を想定した動画作成をする人が増えているほど主流の視聴方法になっています。
筆者も、情報を得たいだけの動画の場合はつい、再生速度を上げてしまいます。
4-2.ショートコンテンツの利用
通常よりも短い時間で作成された動画等のコンテンツは、短時間で多くのコンテンツに触れ、情報を入手できるため、人気が高まっています。長時間コンテンツの面白い部分だけを切り抜いた「切り抜き動画」、記事や書籍の要約サービスが代表例として挙げられます。
筆者の周りでも、スポーツのハイライトに近い感覚で楽しんでいる人が多くいます!
4-3.オンラインコミュニケーション
コロナ禍の経験から、現在でもオンライン会議や授業が併用されていますよね。Z世代の多くは、コロナ禍での学生生活を経験しているため、対面とオンラインを選択できる場合、後者を好む傾向にあります。対面の為の準備時間、移動時間、待ち時間を節約できることが主な理由です。そのため、リモートワークやモバイルオーダーの人気も高まっています。
5.相性の良い広告は?
さて、ここまでZ世代の定義からZ世代が重視する「タイパ」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。ここからは、「タイパ」を重視するZ世代と相性のいい広告について考えたいと思います。
先程上げたZ世代の行動から、「欲しい情報を、短時間で、できる限り多く得る」事が重要であると考えられます。では、Z世代はどのように情報収集しているのでしょうか?順を追って見ていきましょう!
5-1.情報収集に対する意識
前述のとおり、日常的にインターネットの世界にある膨大な情報から欲しい情報を入手しているZ世代は検索が得意な傾向にあります。
そのため消費行動の前には、入念にリサーチし、自身の価値観と合うものを選びます。このように、積極的に情報を集め、取捨選択するZ世代特有の行動は「バイヤー型消費」と表現されています。
実際に筆者も、失敗しないように徹底的に調べて比較してから利用、購入することがほとんどです!
5-2.「ググる」と「ディグる」
「タイパ」を重視するZ世代は情報収集の際に複数のプラットフォームを使い分けています。例として、検索エンジンで「ググる」SNSで「ディグる」が挙げられます。
「ググる」とは検索エンジンのGoogleを使用して情報収集することを言います。
若者の「検索離れ」が話題になることもありますが、実際にZ世代が利用するサービスはGoogleが1位だと言われており、検索エンジンを活用する若者は多く存在しています。
「ディグる」とは、興味のあることについて「深堀して」情報収集することを意味します。
Z世代はSNSで目にした情報をGoogleで検索して情報を集めるなど、複数の媒体を使い分けています。
筆者の周りにも、複数の媒体を巧みに使いこなしている人が多くいます!
5-3.SNSの使い分け
更に、SNSで情報収集する際には目的によって媒体を使い分ける人が多くいます。
例えば、
・おしゃれなモノ、コトが知りたければ『Instagram』
・”今”話題になっていることを知りたい場合は『X』
・勉強、趣味に関しては『YouTube』
などと使い分けています。
これらの特徴からZ世代と相性の良い手法はリスティング広告だと言えるでしょう。リスティング広告の中でも、特に検索広告はZ世代と相性が良いです。SNSで得た情報をもとに最終的に辿り着く、検索エンジンでユーザーの検索目的に合わせた広告が表示されるため、最も消費行動に近いタイミングで広告を出すことが可能です。
6.Z世代に刺さる広告
では、Z世代に刺さる広告はどんなものなのでしょうか?
リスティング広告、SNS広告それぞれを、以下の記事で、具体的な表現の例も含めてご紹介していますので、是非ご覧ください。
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皆さん、Z世代が重視している「タイパ」についての理解を深めていただけたでしょうか?この記事で得た情報をもとに「タイパ」を重視するZ世代を攻略していきましょう!