2026.07.28
KNOWLEDGE
YouTube広告・Demand Genは成果につながっている? ABS(Attributed Branded Searches)で見える新しい評価方法を解説

YouTube広告やDemand Genを配信していて、このように悩んだことはありませんか?
「CVが少ないから止めるべき?」
「CTRが低いけど、効果はあるのか?」
実は、クリックやCVだけでは評価できない広告効果があります。
それがGoogleの「ABS(Attributed Branded Searches:日本語訳すると”ブランド関連検索数” )」です。
今回はそのABSについて、概要から活用方法まで分かりやすくご紹介します。
1.成果が見えづらい広告媒体
YouTube広告やデマンドジェネレーション広告は、検索広告とは役割が異なります。
検索広告は「今すぐ欲しい」と考えている、購買意向の高いユーザーへ広告を表示することが一般的であるため、クリックやCVデータが蓄積しやすい媒体です。
一方でYouTube広告は、広告を見て問い合わせるまでの間に時間が空くことがあります。
広告を見る→商品を知る→数日後にブランド名で検索→サイトへ訪問→問い合わせ
という流れで問い合わせをするユーザーも多くいます。
つまり、広告を見た瞬間にCVしないユーザーもいるということです。
そのため、単日の成果で「クリックされなかった、CVがないから配信しても意味がない」とは言い切れません。
2.そこで登場したABSとは?
まず、ABSとは
「広告接触後に、GoogleやYouTubeで発生したブランド関連検索数」を計測する指標です。
例えば、以下のような流れで計測されます。
①YouTube広告を見た
→②広告はクリックしなかった
→③翌日Googleで昨日見たYouTube広告の会社名「○○株式会社」と検索した
→④ABSとして測定
これまで認知広告では、広告がブランドへの関心や検索需要にどの程度影響を与えたのかを継続的に把握することが難しい場面もありました。
ABSでは、広告接触後に発生したブランド関連検索数を継続的に測定できるため、広告接触後のブランド検索の発生状況を把握・分析できるようになりました。
また、ユーザーが広告をクリックしなくても、その後ブランド名を検索した行動を計測できる点も特徴です。

3.従来の指標との違い
これまでのYouTube広告やデマンドジェネレーション広告は、以下のような指標を見て評価することが多くありました。
・IMP
・動画視聴率
・視聴回数
・CPM
これらの指標からは、「広告がどれだけ表示されたか?」「どれだけ視聴されたか?」は分かります。
しかし、これらの指標を見ても「動画は見られたけど、本当に興味を持ってくれたのか?」
と思う人もいるでしょう。
これらの指標だけでは、広告を見たユーザーがその後ブランドに興味を持ち、検索という行動につながったかどうかまで可視化することはできませんでした。
ABSでは、ブランド名を検索するという一歩踏み込んだ行動まで確認できます。
これにより、広告接触後にブランド関連検索という行動が発生したかを確認できるようになりました。
4.どの広告で実際に使える?
現時点では以下のキャンペーンタイプで利用可能です。
・YouTube広告
・デマンドジェネレーション(YouTube、Discover、フィード、Gmail)
このアトリビューションのルックバック ウィンドウはデフォルトで 7 日間ですが、広告主様は 1~30 日の間で自由に編集できます。
出典:Google広告ヘルプ,”ブランド関連検索の測定(ベータ版)”,https://support.google.com/google-ads/answer/16212033,(参照2026-08-03).
5.Google広告ではどう確認する?
Google広告には、「Branded Searches」というコンバージョンアクションが追加されます。
このコンバージョンアクションは計測専用であり、自動入札や機械学習には使用されません。
また、キャンペーンや広告グループ、アセット単位でブランド関連検索数を確認できます。
これにより、ABSが関連付けられた広告を把握できます。
▼Google広告の管理画面上の表示
以下の画像のように、管理画面上で確認することができます。

6.運用ではどう活用するか?
ブランド検索は、Google広告のレポートで確認できる指標です。
対象となるキャンペーンや広告グループ、アセット単位で広告接触後に発生したブランド関連検索数を確認できます。
Googleはブランド関連検索を今後のコンバージョンや売上の予測、予算や広告費の配分を判断するための参考材料として活用できるとしています。
ブランド関連検索の推移を継続的に確認することで、認知施策の成果を評価する材料として活用できます。
ABSとコストの推移を併せて確認できる
これにより、広告費に対してブランド検索という需要がどのように連動して変化しているのかを可視化・分析できます。
広告費とブランド関連検索数の関係を継続的に確認することで、広告配信の成果を評価するための参考指標として活用できます。
ただし、広告費とブランド関連検索数の増減には、季節要因や他媒体の広告なども影響するため、ブランド関連検索数の変化を広告だけの効果と断定することはできません。

7.まとめ
これまでYouTube広告やDemand Genは、クリック数やコンバージョン数だけでは成果を評価しづらい広告媒体でした。
ABSの登場により、広告接触後にブランド名を検索したユーザー行動を計測できるようになり、広告接触後に発生したブランド関連検索の状況を継続的に分析できるようになりました。
また、ブランド関連検索は広告費との関係性や、 キャンペーン・アセットごとのブランド関連検索数も確認できます。
これにより、これまで曖昧な指標で評価されがちだった認知広告を、ブランド検索というユーザーの行動を新たな指標として可視化できるようになりました。
その結果、広告運用の評価だけでなく、クライアントへの成果報告や改善提案にも活用しやすい指標といえるでしょう。












