2020.02.28
KNOWLEDGE
【2023年最新版】Amazon広告で成果を出すための全てと配信方法を解説
こんにちは。
今ではすっかりEコマースのご担当者だけでなく、どの業界・業種のマーケティングご担当者様が避けて通ることができなくなった、巨大なメディアAmazon。
今回はその背景や基礎から解説してまいります。
1.2023年、『Amazon 広告』はなぜ今始めるべき?
Amazon はGoogle・Yahoo!を含めた国内メディアサイトの中でも、デスクトップでは第5位、モバイルでは第6位のメディア・パワーを持っています。(2023年1-3月期 Amazon広告媒体資料より)
■Amazon デスクトップのメディア・パワー
■Amazon モバイルのメディア・パワー
でもこれだけでは、Amazon の広告がなぜこれから伸びるのかわからないですよね!
ここで、アメリカにおける2021年のデジタル広告のシェアを見てみましょう。アメリカのデジタル広告市場はGoogle、Meta、Amazonの3社で全体の2/3を占めます。
Googleのシェアは2019年には31.6%でしたが、2021年には28.6%に下落。
Metaのシェアは2019年に23.6%、2021年に23.8%とほぼ横這い。
そんな中、Amazonの広告シェアは2019年7.8%にとどまっていたものが、2021年には11.6%に増加しております。
また、2022年4-6月期決算では、Amazon広告収益は対前年比で18%増となり、競合他社の中ではトップの成長率となりました。
Amazon 18%
Googgle 12%
Pintarest 9%
Meta -1.5%
引用:https://www.sbbit.jp/article/cont1/94755
実はアメリカでは、2015年にAmazonから商品検索を始める数が、Googleからの検索数を上回りました。
つまり「商品の検索エンジン」として、既にAmazon がGoogleに取って変わっているということ。
となればGoogleはもはや商品を検索して購買する場ではなく、
- 検索エンジンのSEO対策
- リスティング広告からのECサイトへ流入
これらの”伝統的”な手法の効果が、薄らいでいるのです・・・!
日本のマーケティングの数歩先をゆくアメリカは、日本の未来の姿でもあります。
近い将来日本にAmazon の波が押し寄せて、波に乗れた企業はEコマースのブルーオーシャンで大成功を収め、乗り遅れた企業はレッドオーシャンで苦しむという未来が予想できますよね。
まだAmazonに本腰を入れていない方は、ぜひにご検討いただくべきです!
2.『Amazon広告』の強み
Facebook広告、Google広告と比較したAmazonの強みとはなんでしょうか?
それぞれを一言で表すとこのようになります。
どういう意味かといいますと、
正確なユーザーデータを持つFacebookを使えば、人の興味・関心にあわせて広告配信できる。
対してGoogleは、人が何かを検索するキーワードのデータを持っているので、よりニーズが具体的な顕在層へ広告配信が可能です。
そしてAmazonはというと、もともと商品を買いたいと思う人が集まっているメディアなので、Googleで商品検索する層よりもより購買意識の高い層に広告配信できることが強みとなります。
商品を購入するまでの顧客心理を表すAISASモデルとあわせて考えるとわかりやすいです。
実際に、アメリカのEC売上上位500サイトのデータによると、(検索エンジン等から流入した)ECサイトの平均コンバージョン率(CVR)が3.32%に比べ、
- Amazonプライム会員のCVRは、脅威の74%
- Amazon非プライム会員でも、CVRは13%
Googleで「検索する層」とは非にならない購買意欲の差を実感しますね。
まとめると、『Amazon広告』の強みは「購買意欲の高い層にアプローチできること」。
そのため、購買意欲の高い層が商品検索をしているメディア(=Amazon)で商品を掲載しないこと/Amazonのプロモーションを粗雑にすることは、B2C、B2Bに関わらず販売機会損失のリスクとなり得ます!
Amazonの波に乗り遅れてる場合では・・・!
さてここからは『Amazon広告』の概要と始め方をご説明させていただきますね。
3.『Amazon広告』の種類
『Amazon広告』には2023年1月現在、3つの広告商品があります。
「スポンサープロダクト広告」「スポンサーブランド広告」「スポンサーディスプレイ広告」です。
■スポンサープロダクト広告
商品検索結果ページ等に表示されて、広告をクリックすると商品詳細ページに遷移するのが「スポンサープロダクト広告」。ユーザーの検索キーワードでターゲティングを行います。
検索結果に連動して他の商品と同じように自然に表示されるネイティブ広告ですので、検索キーワードと関連性がいのが特徴。ROAS(費用対効果)もとても高いため、Amazon広告をはじめるならスポンサープロダクトからスタートするのがお勧めです。
キーワードターゲティングは、Amazonが自動ターゲティングを行う「自動(オート)」と、自分で運用を行う「手動(マニュアル)」から選択できます。はじめは「自動」で配信しても、検索クエリ(ユーザーが検索するキーワード)を分析しながら、ゆくゆくは「手動」に切り替えていく方が費用対効果を高められると思います。
■スポンサーブランド広告
検索結果の上部に表示されて、広告をクリックすると専用のランディングページやブランドストアに遷移するのが「スポンサーブランド広告」。ユーザーの検索キーワードでターゲティングを行います。
キーワードターゲティングで検索結果に連動して、複数商品やロゴをキャッチコピー付きで表示される広告です。ブランドや商品ラインナップの認知度向上が期待できます。
モバイルからの検索では視認されやすいため、商品をPCから細かく比較するユーザーではなく、空き時間にネットサーフィンしているような方に刺さるかもしれないです。ビッグキーワードの入札を強めてみてもいいですね。
■スポンサーディスプレイ広告
商品詳細ページ等に表示されて、広告をクリックすると出稿商品の詳細ページに遷移するのが「スポンサーディスプレイ広告」。商品やユーザーの興味・関心でターゲティングを行います。
特定の商品やユーザーの興味・関心によってターゲティングするので、関連商品などのクロスセルやアップセル、または競合他社からの流入が期待できる広告です。
直接購入に結びつけるというよりは、売れ筋商品や認知度拡大したい商品に絞って配信する方が多いそうです。
それぞれに特徴があるAmazon広告。
もし運用をご検討のうえでご不明点などございましたら、お気軽に弊社にお問い合わせくださいね。
4.『Amazon広告』を始めるにあたって
最後に、Amazon広告を始めるにあたって、必要なことをまとめます。
前提としてAmazon広告は「Amazonに出品している商品」の売上を拡大するサービスですので、広告主がAmazonに商品を出品している必要があります。
■Amazon広告の始め方
大口出品者、取引会社、代理店、または卸・問屋経由のメーカーが広告を掲載できます。
Amazon広告を始める方法は以下の2通りです。
- 大口出品者の広告主が管理システムのアカウントを作成する
- 取引会社、代理店、または卸・問屋経由のメーカーが代理運用する場合は広告用のAmazonアカウントを作成する
1.広告主が以下の管理システムを持っている場合
該当管理システムのメニューから「広告/広告キャンペーンマネージャー」を選択すれば広告スタートできます。
<管理システム>
- セラーセントラルの出品用アカウント
- ベンダーセントラルのアカウント
- e託販売サービスのアカウント
2.取引会社、代理店、または卸・問屋経由のメーカーが代理運用する場合
広告用のAmazonアカウントの作成が必要です。
https://advertising.amazon.com/ja-jpのサイトから、「登録」を選択し、日本を選んで「これらのアカウントタイプのいずれにも該当しない
下記に必要事項を入力してアカウントを開設します。
5.Amazon広告をはじめよう!
弊社では、Amazon広告の運用代行も取り扱っております。
「もっと詳しく知りたい!」という方へ、貴社へお伺いする説明会も実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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