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ECサイト運用者なら知っておきたい、Criteoの基礎運用ガイド

ECサイトを運営担当されている方であれば、一度は「Criteo」という媒体の名前を耳にしたことはあるのではないでしょうか。

Criteoとはダイナミック広告を主軸とした動的リマーケティングの配信を行える媒体です。

ECの市場は年々成長しています。
競合他社に負けじとweb施策を講じても、目標達成できないというEC担当者も多いのではないでしょうか?

その打開策としてオススメするのが「Criteo」です。

今回は、「そもそもCriteoってなに?」「動的リマケと一緒じゃないの?」というお悩みを解消できるよう、基本概要から活用までを一気に紹介させて頂きます!

1.Criteoってどんな媒体?

Criteoとは、ユーザーの訪問・閲覧情報をもとに、興味を持ちそうな商品の広告をそのユーザーに配信できる媒体です。
検索や投稿が出来るといった媒体ではなく、ターゲティング型の動的ディスプレイ広告配信に特化したシステムになります。

ユーザーが対象としているホームページに行き、商品を閲覧して離脱してしまった際、Criteoが連携しているサイトにて、そのユーザーにリターゲティングをかけるといったものです。

また、表示された広告のリンクはそれぞれ商品詳細のページに繋がっており、CVに直結しやすいと言われています。

2.Criteoが注目される理由

「Criteoの良さは分かった。だけど他の媒体でも動的リマケ出来るじゃん」

そうです。動的リマーケティングの出来る媒体は他にもたくさんあります。
ですが、Criteoが注目されるのには、他の媒体とは違う大きな特徴を備えているからです。

その特徴というのが下の3点です。

・複数個のタグ設置による詳細データの取得
・多様な配信面による、日本人口92%へのリーチ
・RTCO(リアルタイムクリエイティブ最適化)による、ユーザーのCVに繋がる広告配信

これらを用いることで、今のweb施策で行き詰ったCVRを大いに改善できる見込みがあります。

タグについて

こちらは合計7種類あり、ユーザーの購入階層に合わせてタグを設置していきます。
どの段階で離脱しているのか、どのユーザーが閲覧することが多いのかなど、細かく情報を収集し、それをCriteoへ提供することで、より精度の高いリターゲティングを行えます。

配信面について

Criteoの配信面は、Google、Yahoo、Facebookといった主要な媒体と連携しています。
特にYahooは第三者媒体から連携できる唯一のものであり、これらを組み合わせれば日本人口の92%には配信可能とされています。

RTCOについて

RTCOとはCriteoが特許申請をしている最先端の機械学習テクノロジーです。
世界中にいる買物ユーザーのアクセスや行動データを常に収集しており、ユーザーの状況に合わせて、適切なタイミングでCVに繋がる配信を行います。

ユーザーごとに最適化されるバナーですが、その組み合わせは、なんと最大で17兆通りもあるそうです。
そこからコンバージョンしやすいものを瞬時に見つけ、配信するため、Criteoの場合は効果の悪いクリエイティブを除外するのではなく、レイアウトやカラーバリエーションの数を増やしていくという認識でいたほうが良いです。

その他にもたくさんのポイントがあります。
このような最先端な技術を用いて、ユーザがCVしそうなタイミングに合わせて広告配信をしてくれるのは、Criteoが他媒体と比べCVRが改善しやすい理由でもあります。

3.出稿手順について

Criteoの出稿手順は以下の通りです。

①出稿条件のクリア
②ヒアリングシートの記入と発注
③キャンペーン準備
④配信作業/開始

こちらを順番を追って解説していきます。

3.1 出稿条件のクリア

・直近30日間のユニークユーザー数が4万人以上
・最低出稿金額が50万円(※代理店の場合はプラス手数料)

ユニークユーザー数についてはGoogleAnalyticsなどで確認し、そのキャプチャを送りましょう。
ユニークユーザーが多ければ多いほど、機械学習が働きやすくなります。

また、最低出稿金額50万円というのは月額ではありません。総額50万円を使い切るまでは配信が停止できませんという意味になります。

これらの条件をクリアした上で、Criteoの配信に臨みましょう。

3.2 ヒアリングシートの記入と発注

発注前に掲載可否確認の依頼をします。
サイトURLやユニークユーザー数、CVR,平均顧客単価などがわかるデータのキャプチャーを送り、掲載可となったら申し込み情報・事前ヒアリングシートを記入し、発注に進みます。

3.3キャンペーン準備

発注が完了するとアカウントが作成され、タグと管理画面がつくられます。
また、データフィードの作成を行い、サーバーへのアップロードを行います。
アップロードが完了したら、Criteoへ「フィード確認依頼」を送りましょう。

それと同じく行うのが、ロゴバナーの入稿です。
自身のロゴデータを添付して、Criteoに「デモバナー作成依頼」を送ります。
この依頼より、Criteoからデモバナーが送られてくるので、それを確認します。

この2つの確認依頼はCriteoが返答次第、承認します。

そして最後にタグの設置と実装です。
タグの実装後、発火テストで不備がなければ、「タグの確認依頼」をCriteoに送りましょう。

3.4 配信作業/開始

上記のキャンペーン準備が完了後、Criteoに「配信開始依頼」を送ります。
Criteoにて最終確認後、配信が開始します。

4.Criteo広告運用を代理店に任せるメリット

ここまで読んで頂いて「Criteo広告をやってみたい!」という方も多いと思います。
ですが先でも説明した通り、初期設計の難しさや成果の出る広告運用など、始めるにあたって考えなければいけないことはたくさんあります。

そんな中で、考えるべきは代理店の活用です。
そもそも代理店ってどんなことしてくれるの?という方に向けて、代理店を使うメリットをご紹介していきます!

 

4.1 難しい作業を丸投げできる

Criteoの広告配信で最も重要なのが、初期設計です。
どこにタグを埋まる場所は適切か、データフィードは整っているかなど、細かな作業が必要となります。

Criteoは最先端で高度な技術を使用しての、リターゲティング広告です。
これらの本領を発揮するためには、まず広告配信以前の初期設計がとても重要なのです。

これを間違えてしまうと、例えばタグが設置された場所で発火していないや、間違ったデータフィードでAIが学習してしまうといったトラブルが起きてしまい、意図していないユーザーへ配信してしまう事態も起こりえます。

このようなことがないよう、Criteoを初めて運用する際は、プロにお任せすることをオススメします。

4.2 効果の出る配信を行ってくれる

Criteoの効果を最大限引き出すためには、長期的で継続的な配信が欠かせません。
そのうえで、常に改善を繰り返しながら、運用を行っていかなければなりません。

・最新のデータフィードの更新
・商品画像の差し替え
・商品データとタグの一致

これらは常に気にする必要があります。
自社で運用する場合は、これらの数値管理、クリエイティブの作成、改善施策をやっていかなければなりません。

それらの体制が整っていないようであれば、運用のノウハウを持っている代理店を使いましょう。
手数料以上の効果を発揮してくれます。

4.3 ECサイトやLPなどの改善を行ってくれる

ECでの販売で欠かせないのが、ECサイトとLP(ランディングページ)の改善です。

Criteo広告の運用のみでなく、広告から流入したユーザーがいかに購入までスムーズに進んでくれるかを設計しなければなりません。
いくら広告が良くても、その先にあるページがダメであれば、購入には繋がりません。

そのためには、ターゲットや購入動線の見直し、UX/UIの改善、アップセル・クロスセル施策、かご落ちしたユーザーへの施策など、webサイト内での改善を常に繰り返す必要があります。

それらの専門的なアドバイスを代理店は行ってもらえます。
また、広告運用とは別に制作を行ってくれる代理店もありますので、全てプロにお任せしたいという時は、相談しましょう。

4.4 商品の売上を伸ばす提案をしてくれる

代理店は広告運用をしながらどの商品がどのターゲットに買われているかを分析できるプロです。
ですので、運用をしながら、現状のユーザー購買行動を観察し、それに合わせていかにユーザーが商品を購入してくれるかを考えてくれます。

クリックのされやすい商品や、購入されやすい商品、リピーターになりやすい商品などそれぞれの商品の特性を見極め、それに合わせたクリエイティブの作成や予算の配分を行ってくれます。

また、Criteo以上に効果が出る媒体があれば、そちらも提案してくれます。

代理店って広告の運用代行だけでしょ?と考えるかたもいらっしゃると思いますが、それは間違いです。
たしかに運用代行のみの代理店もありますが、基本的には、広告主の売上を伸ばす施策を提案してくれます。
代理店を選定する際は、広告主の売上に繋がる提案をしてくれる代理店を選びましょう。

5.Criteoを代理店に任せるポイント

代理店を導入する際、選ぶポイントはいくつかありますが、そちらを紹介します。

①実績や経験が豊富な代理店
②スピーディーな対応をしてくれる代理店
③商品やサービスに合わせて媒体を選定してくれる代理店
④手数料以上の価値を生み出してくれる代理店

選定をする際は、こちらの4点を見ましょう。
なぜ、こちらが重要なのかを説明させて頂きます。

5.1 実績や経験が豊富な代理店

実績や経験が豊富な代理店は、広告主の現状に対して的確なアドバイスをくれます。

今行っている広告運用への改善提案、新たに始める媒体の傾向と施策など、多角的な面でアドバイスをくれます。

過去の実績であり、まったく類似の実績というのは難しいかもしれませんが、それらの蓄積されたノウハウは大きなアドバンテージとなりえます。
データの揃っていない運用開始時期に、コンバージョンに向けての仮説と検証を繰り返し、最短距離で成果を上げることに向かってくれます。

5.2 スピーディーな対応をしてくれる代理店

代理店を任せるうえでネックになるのが、対応の早さです。

自社運用であれば、自分たちで広告の配信設定をすぐさま変更することが出来ますが、代理店に任せるとその担当者が対応できなければ変更にラグが発生します。
そうなると、どうしてもスピード感のある広告運用を行うことが難しくなります。

提案の段階で、電話やメールの連絡対応は早いか、広告主の要望にすぐ対応できるかなど見る必要があります。
なので、契約をする際は、代理店の対応の早さに納得した上で、契約することをオススメします。

5.3 商品やサービスに合わせて媒体を選定してくれる代理店

例えば新商品をPRしていきたい、数量限定の商品を販売するといった場合、どうしてもCriteo以外での媒体で運用する必要があります。

そういった際に、他媒体で運用を提案してくれる代理店を選ぶほうが良いです。
一つの目安としては、各媒体が行っているパートナーシップ制度で認定代理店マークを取得しているかどうかを見てみましょう。

5.4 手数料以上の価値を生み出してくれる代理店

代理店を導入するうえで議論になるのが、「手数料」の問題です。

各社代理店で手数料を設定していますが、相場は約20%前後だと言われています。
上記で述べた通り、「運用するだけ」であれば高いと思われがちですが、他媒体での運用の提案やクリエイティブ制作の代行、webサイト上での改善アドバイスなど様々なサービスを受けることが出来ます。

手数料は出来るだけ下げたいという広告主様もいらっしゃいますが、手数料を下げすぎるとこれらのサービスを受けられない可能性もあります。
代理店を選定する際は、手数料の安さを見るのではなく、手数料以上に成果をもたらしてくれる代理店を選びましょう。

6.さいごに

Criteoの導入には非常に時間がかかり、手間も多いです。
ですが、配信出来れば大きな成果を期待できる媒体です。

動的リマーケティングを行っていないEC業種の方、新しい媒体に挑戦したい企業の方、リターゲティングの効果が頭打ちしてきたといった方は、Criteoを導入することで、目標の獲得数や獲得単価へと近づけることが出来ます。

また、Criteoは年々進化しており、サイト訪問者だけでなく、新規顧客に向けてリーチし、訪問ユーザーを増やすといった施策も可能です。

・新しいweb広告の媒体を考えたい……
・Criteoに興味があるけど、設定ができるか不安……
・Criteoを効果的に配信できる方法を知りたい……

そのようなお悩みを持つ方は、一度ご連絡をください!
会社の事業フェーズに合わせて、効果的な広告配信をご提案させて頂きます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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