2024.11.29
KNOWLEDGE
【Meta広告】ターゲットに合う広告を自動で組み合わせてくれる便利機能とは⁉
今回は、Metaのダイナミッククリエイティブを作成したことがない運用者様・SNSへの広告出稿が気になっているけど何を利用したらいいかわからないという方に向けて、ダイナミッククリエイティブについてご紹介していきます。
ダイナミッククリエイティブは2024年6月以降、『売上』『アプリの宣伝』を目的として設定した広告セットでは使用できなくなりました。
こちらの目的で配信する際は、新たに追加された『フレキシブル広告』の仕様がおすすめされています。
参考:Metaビジネスヘルプセンター ダイナミッククリエイティブについて
『売上』『アプリの宣伝』を目的では使用できませんが、他目的では様々なパターンを検証して効果の良いクリエイティブを探るのにはうってつけの機能となっています。
ぜひ機能がなくなる前にこの記事を通じて仕様を理解し、広告配信の一手として考えてもらえたら幸いです。
1.ダイナミッククリエイティブとは
ダイナミッククリエイティブは、様々なターゲットに合わせていろいろなクリエイティブパターンを試したい場合に効果的な最適化機能です。あらかじめ、広告に使用する素材(テキストや説明文、見出しや写真、動画など)を登録しておくと、それらの要素を組み合わせて広告を自動生成してくれて、業務の効率化ができます。
2.設定方法
■01.キャンペーン目的を設定する
ダイナミッククリエイティブ広告に対応する目的を選択します。
利用できるキャンペーン目的は、
・認知度
・トラフィック
・エンゲージメント
・リード
の4つになります。
■02.広告セットを作成する
[ダイナミッククリエイティブ]セクションで、切り替えボタンをクリックしてダイナミッククリエイティブをオンにします。その他(予算・オーディエンス・配置)を設定します。
■03.広告を設定する
[広告設定]セクションで、広告のフォーマットとして[1件の画像または動画]または[カルーセル]を選択します。
[クリエイティブ]セクションで、画像や動画を広告に追加します。広告フォーマットとして[カルーセル]を選択した場合、追加できるのは画像のみとなり、動画を追加することはできません。
[画像を選択]または[動画を選択]をクリックし、配信したい素材をアップロードし、テキストやCTAボタンも設定します。
登録できる素材の種類と上限は以下の通りです。
広告のバリエーションをプレビューするには、[その他のバリエーションを見る]をクリックします。
準備ができたら、[公開する]をクリックして広告を掲載します。
3、バナー別・広告文別の実績確認方法
Meta広告の管理画面から『内訳』>『ダイナミッククリエイティブの要素』と絞ることで実績を確認できます。
「どのバナーでCPA抑制しているのか」「どの広告文がCPAを高騰させているのか」など
実績を通じてクリエイティブの精査をすることが可能です。
※注意:『設定要素の掛け合わせ実績』については確認できません。
4.ダイナミッククリエイティブの2つのメリット
①広告作成が効率的
冒頭でも少しお話しましたが、広告に使用するテキストや説明文、見出しや写真、動画といった複数の要素を手動で組み合わせていくつもの広告を作成するのには時間と労力がかなり必要になります。ダイナミッククリエイティブを使用すれば、それらの広告を自動で作成してくれるため手間が省け、効率的に広告を作成することができ、大幅な時間削減になります。複数の広告を管理画面上に入稿するのは工数がかかりますし、ミスの可能性も減らせます。
これがダイナミッククリエイティブを使用する一番のメリットといえるでしょう。
②コンバージョン率のアップ
様々な素材の組み合わせでの配信データをため、自動で最適な配信をしてくれます。手動で広告セット、ターゲティング、広告などをすみわけるのには限界がありますが、ダイナミッククリエイティブなら、広告を見る人に合わせてクリエイティブのバージョンが自動で生成され、常にキャンペーンの目的に合った広告を優先して配信させることができます。さらに、自動で効果の良いクリエイティブに配信が寄っていくことや、ターゲットに合わせて最適な形式で配信されるのでコンバージョン率のアップが期待できます。
■注意点
- 広告を編集すると履歴や最適化がリセットしてしまう点
∟ダイナミッククリエイティブアセットを確認後、成果の低いものを削除したりアセットを入れ替えたりするなど、編集を行うときに注意
-
どんな組み合わせでも意味が通じるように素材を登録する必要がある
5、まとめ
ここまで、Meta広告のダイナミッククリエイティブを使用するメリットや設定内容についてご紹介しました。Facebook・Instagramを含むSNS広告においては、今後成果を左右する要素としてのクリエイティブがより重要となっていくでしょう。
今回お話ししたダイナミッククリエイティブは、広告を見る人に合わせてクリエイティブのバリエーションが自動で作成されるため、高い効果を期待できます。効率よく広告を作成でき、手間もかからない運用方法です。
実際に私がダイナミッククリエイティブを配信するときは、過去効果の良かった広告、テキスト文などを集めてダイナミック広告で配信したことにより、CPAを目標値以下で、かつ通常キャンペーンで配信するより長い期間維持することができました。
効果改善が急務であったり、当たりクリエイティブを見つけたかったりするときには、ダイナミック広告の活用もぜひご検討ください。