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【2025年8月最新】加速するGoogleのAI活用~待望のP-MAXアップデートとAI MAX~

1.はじめに

皆さん、AIを使いこなしていますか?

質問に答えてくれたり、条件に合った画像や動画、文章を作成してくれるなど、とても便利ですよね。
できることが日に日に増えているAIはGoogleプロダクト、もちろんGoogle広告にも活用されており、今後も更に普及することが考えられます。
実際に先日行われたGoogleのMarketingLiveでも「AI」がメインテーマとなっていました。
本記事では、そんなMarketingLiveで発表された注目のGoogle広告アップデートを2点ご紹介いたします。

2.P-MAXが待望のアップデート

2-1.チャネル別パフォーマンスレポート

遂に、P-MAXキャンペーンにおいてチャネル別パフォーマンスレポートが確認可能になります。
(以下の画像をご参照下さい。出典:Google)

この機能を待ち望んでいた運用者の方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今回のアップデートで、チャネルごとの詳細な分析が可能となり、効果の良いチャネル、アセットや反対に効果の悪いものを確認することができます。

これにより、効果の良いアセットは類似の訴求やデザインで更に展開する、効果の悪いものはすぐに別のものに切り替えるなど、レポートから明確な根拠を得た上で次の施策に移行でき、効果改善を目指せますね!(β版が全世界で利用可能)

 

2-2.検索KWの確認が可能に

P-MAXキャンペーンの検索チャネルにおいて既存の検索語句分析に加えて、通常の検索キャンペーン、ショッピングキャンペーンと同様の検索語句レポートの確認が可能になります。
これによって、検索キャンペーン同様に検索語句を反映した広告文作成や、検索語句の検索テーマへの反映、除外が可能になります。(近日中に全世界で配信開始予定)

2-3.新たなキャンペーンコントロール

この機能を利用するとワンクリックで、自社ブランドを検索している人、自社YouTubeコンテンツをクリックした人、自社Webサイトを訪問した人、自社アプリを使用した人を除外することが可です。
これによって、既に関わりのあるユーザーを除外し、新たな潜在顧客にリーチを拡大することで新規顧客の獲得に注力することができるようになります。(2025年後半にβ版リリース予定)

2-4.注意点

今回のアップデートで、より詳細に配信結果を確認できるようになりますが、注意していただきたいこともあります。

それは、「チャネルごとの入札調整、予算配分は引き続き不可」である点です。チャネルごとの実績を詳細に確認し、効果が合っていないチャネルの配信を抑制して、好調なチャネルの配信を増やすといった調整は残念ながらできません。今後もアセットの精査、改善がメインの調整になります。

3.AI MAX

3-1.AI MAXの概要

この機能では、「検索語句」「テキストのカスタマイズ」「最終ページURL」の3点にAIの力が活用されます。
更に、これまではキャンペーン単位でしか設定できなかった「地域ターゲティング」「ブランド登録」が広告グループ単位で実装可能となります。

3-1-1.検索語句

まずは「検索語句」です。

AI MAXを利用すると、AIが検索語句の「文脈」まで読み取ったうえで、ユーザーの意図に適した広告を表示してくれるようになります

更に、検索語句とのマッチングについても通常の検索広告とは異なります。
通常の検索キャンペーンでは登録しているキーワードに対して広告が表示されますが、AI MAXでは、検索語句の文脈とLPやクリエイティブの情報に基づいて登録していないキーワードにもリーチが拡大されます。
この機能によって、これまでマッチタイプを理由に取りこぼしてしまっていたユーザーにも自動的にアプローチが可能になります。

検索語句の拡張で取りこぼしを減らせることは魅力的ですが、表示されて欲しくない検索語句にまで広告が表示されることは避けたいですよね。AI MAXをオンにしていても、通常の検索キャンペーン同様に「除外設定」が可能です。
ただし、Google側は機械学習の安定に時間を要することを理由に「最低でも2週間以上経ってから除外キーワードを設定するか検討する」ことを推奨しているため注意が必要です。

3-1-2.テキストのカスタマイズ

次に「テキストのカスタマイズ」です。

こちらは現在も利用可能な「自動生成アセット」がパワーアップした機能になります。
登録しているLPの内容、入稿済みの各アセットの内容をAIが読み取ったうえで、それぞれのユーザーに対して適切な広告見出しや説明文を自動で生成し表示します。

これにより、検索語句と登録済みアセットのミスマッチを減らし、常にユーザーの検索語句と関連性の高い広告文の生成・配信が期待できます。ただし、自動で生成されるもののため、これまで同様に内容の指定等はできません確実に使用したい表現や避けたい表現がある場合、微妙なニュアンスが重要な場合は注意が必要です。

各アセットの成果はアセットレポートから確認することができます。効果の良いアセットをベースに最適化を進めたり、意図しないアセットは適宜削除することが可能です。

3-1-3.最終ページURL

そして「最終ページURL」です。

現状の配信システムでは、入稿時に設定した最終ページURLへの遷移が絶対でしたが、「AI MAX」ではここが変わります。具体的には、AIがユーザーが入力した検索語句を踏まえて、サイト内で最もコンバージョンに至る可能性の高いページに遷移させてくれるのです。

Googleの調査において、検索キャンペーンで AI Max を有効にした場合、同程度の CPAやROAS でコンバージョン数またはコンバージョン値が 14% 増加、完全一致キーワードやフレーズ一致キーワードを主に使用しているキャンペーンでは、コンバージョン数の増加率はさらに高く、27% という結果が出ています。この数値を見るとかなり期待してしまいますね。

URLごとの成果は「分析情報とレポート」タブから確認することができます。このレポートをもとに配信から除外したいURLの設定も可能です。
URLの除外設定については「キーワード」タブ内にある「URLの除外」で管理設定を行うことができます。

3-1-4.広告グループ単位のコントロール設定

最後に、AI MAXを適用したキャンペーンにおいて、「地域ターゲティング」と「ブランド登録」が広告グループ単位で設定可能となります。

AI MAX下の地域ターゲティングでは、単にユーザーの所在地ではなく検索語句に含まれる地域も含めユーザーの興味関心に応じて広告が表示されます。検索語句から明確な興味関心が読み取れない場合は通常通りユーザーの位置情報を用いて広告が表示されます。
更に、広告グループ単位の地域ターゲティングはキャンペーン単位の地域ターゲティングとも併用が可能です。

AI MAX下のブランド登録では、ブランド管理の強化、ブランドリストに指定したブランド関連のトラフィックにキーワードが一致するように指定することができます。
ブランド登録自体はキャンペーン単位でも可能ですが、広告グループでの設定がキャンペーンへの設定よりも優先されますので注意が必要です。

3-2.リリース時期・適用方法

気になるこちらの機能は、現在、β版がリリースされています。
そして、実装については管理画面から簡単に適用可能です。詳細は以下をご確認ください!

~詳細手順~
※前提としてβ版の利用権限があるアカウントでの管理画面へのログインが必須になります。
1.新規キャンペーンを作成する場合
①検索キャンペーンを選択
②通常通りキャンペーン目的等を設定
③この後の設定フローで確認される「AI MAX」の項目を有効化する
④その他の設定を済ませ、キャンペーンを公開

2.既存キャンペーンで適用する場合
①対象のキャンペーンの「設定」を開く
②「設定」内で「AI MAX」の項目を有効化する
③設定を保存

 

たったこれだけの作業で「AI MAX」機能を利用することができます。
気になった方はぜひ、試してみてください!

4.終わりに

いかがだったでしょうか?AI技術の発達でどんどんGoogle広告にも便利な機能が増えてきていますね。

実際にどれほど効果改善に繋がるのか楽しみな一方、AIに任せることで調整できる部分が減ってしまったり、意図しない配信に繋がる懸念があることも、私の本音です。
それでも、使えそうな機能はどんどん試して効果改善に繋げていきたいですね!

※本記事の内容は2025年7月末日時点の情報になります。最新情報及び詳細情報は、必ずGoogle公式、Google広告公式からご確認ください。

【出典】
・Google Marketing Live2025について
https://support.google.com/google-ads/answer/16290177?sjid=3648950914357402446-NC&hl=ja
・パフォーマンス マックスにチャンネル パフォーマンスとその他のレポート機能が登場
https://blog.google/products/ads-commerce/channel-performance-reporting-coming-to-performance-max/
・P-MAX のチャネル パフォーマンス レポートについて
https://support.google.com/google-ads/answer/16260130?hl=ja#zippy=
・AI Max for Search キャンペーンで、次のレベルのパフォーマンスを実現
https://blog.google/products/ads-commerce/google-ai-max-for-search-campaigns/#introduction
・AI Max for Searchキャンペーンの仕組み
https://support.google.com/google-ads/answer/15910187
・Google 広告で AI Max を設定する
https://support.google.com/google-ads/answer/15909989
・検索キャンペーン向け AI 最大化設定(ベータ版)について
https://support.google.com/google-ads/answer/15910366?hl=ja&ref_topic=15911658&sjid=14136088049516238709-NC
・検索キャンペーン向け AI 最大化設定の仕組み
https://support.google.com/google-ads/answer/15910187?hl=ja&ref_topic=15911658&sjid=14136088049516238709-NC

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