2024.07.31
KNOWLEDGE
Meta広告の自動化キャンペーン「Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)」の活用法とは?
マーケティングのご担当者様であれば、
Meta広告を実施、もしくは検討されたことのある方も多いのではないでしょうか。
Meta広告はターゲティング精度に強みがあり、
業種を問わずに、各企業様が実施をされております。
そんなMeta広告より、2022年10月に、
新しく、Advantage+ショッピング キャンペーン(ASC)と呼ばれる
自動化キャンペーンがリリースされております。
本記事では、その特徴やこれまでのキャンペーンとの違いなどについてご紹介します。
1.ASCとは
1-1.Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)とは?
.Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)では、
機械学習を活用することにより、少ない設定時間かつ高い効率で、
価値の高いオーディエンスにリーチできる、とMeta社は述べております。
これまでの手動で設定を行うキャンペーンと異なり、
オーディエンスの選択肢がシンプルになり、クリエイティブの管理プロセス等も簡略化でき、
Metaのマーケティングソリューションから最大限のパフォーマンスを引き出すことが期待できます。
2.これまでの広告キャンペーンとの違い
2-1.ターゲティング面
これまでのキャンペーンでは、アプローチをしたいユーザーごとに、
様々なオーデションを考え、興味関心等に基づいて、設定する必要がありました。
しかし、ASCでは自動化に基づいたターゲティングとなるため、
配信先の国を選択するだけで、最も価値の高い顧客を自動で特定してターゲットに設定した配信が可能です。
※広告アカウント単位で、地域・年齢の除外は可能です。
2-2.配信比率面
基本的に、ASCでは、パフォーマンスを最大限にするために既存顧客を含んだ設定が推奨されており、
その上で、ASCでは、新規顧客・既存顧客への配信比率を調整できます。
厳密には既存顧客への予算上限を指定することが出来る為、
通販等、特にLTVやROASの向上が重要な企業様にも相性の良いメニューとなっております。
2-3.クリエイティブ面
通常キャンペーンでは、クリエイティブは手動で調整を行う必要がありましたが、ASCでは必要ありません。
さまざまなフォーマットで最大150件のクリエイティブアップロードでき、
配信状況から、高パフォーマンスの見込みが高い広告が自動で抽出されます。
これまでクリエイティブ分析にかかっていた時間を短縮し、
制作にかかる時間を確保することも可能になります。
3.推奨の運用方法
ASCについて、実装を進める前に以下の点には留意をする必要があります。
3-1.クリエイティブについて
上記でご説明している通り、ASCは管理・運用工数が削減できる反面、
基本的に運用調整の軸がクリエイティブとなります。
ASCではクリエイティブと相性の良いターゲティングが自動的に判別され配信が進むので、
運用にかかっていた時間を「勝ちクリエイティブ」を創出する時間に使うことが重要となります。
また、既に手動キャンペーン配信にて、「勝ちクリエイティブ」がある企業様は実装ハードルが低く、
既存キャンペーンとの比較テストも容易にできると考えられます。
3-2.機械学習について
ASCは自動化に基づいて配信されるため、過去の学習状況がパフォーマンスにも直結します。
Meta社の公式の発表によると、広告セット50件のCVが学習基準となるため、
学習がかかるまで検証期間を確保しておくことが重要です。
また、ASCを実施する際は、既存の手動調整のキャンペーンとのA/Bテストを実施すると良いと考えられます。
その場合、配信クリエイティブ、配信予算を同一にするなど、極力変数が少ない方が検証結果は得やすいため、
余裕を持った体制で実施することが重要となります。
4.分析指標について
ASCの広告成果を分析するにあたり、
運用調整についてはクリエイティブが軸となります。
ただし、広告管理画面上の成果だけでなく、
そもそもASC自体が事業の成果に対して、パフォーマンスを出しているのかを分析することは非常に重要です。
具体的には、ASCでは、新規・既存顧客別の数値を把握することも可能なため、
LTV、ROAS等、広告成果だけでは判断しきれない部分をどう評価するのかは、
引き続き注力して分析していく必要があります。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はMeta広告の自動化キャンペーン、ASCをご紹介いたしました。
また、自動化キャンペーンでは、GoogleにもP-MAX広告がございます。
運用工数が簡略化されたとはいえ、これまでの手動での調整が不要になったわけではないので注意が必要です。
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