2023.04.21
KNOWLEDGE
【Yahoo!広告】オークションインサイトで検索広告の競合分析
2023年1月のアップデートでYahoo!検索広告に「オークションインサイト」機能が追加されました。Google 広告の「オークション分析機能」に似ていますが、同じ広告オークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できる機能です。
この記事では、オークションインサイト機能でできることを詳しく解説していきます!使いこなせれば、広告の成果向上が見込めますので、ぜひチェックしてみてください。
■オークションインサイトとは?
「オークションインサイト」機能は、自社で出稿している広告の掲載結果を、同じ広告オークションに参加している他社と比較できる機能です。こちらは、Yahoo! 検索広告の新しい管理画面から確認することが可能です。
詳細は、広告管理ツールのキャンペーン、広告グループ、キーワードの単位で確認できます。
※注意:従来の広告管理ツールおよびキャンペーンエディターでは利用できません。従来の検索広告の広告管理ツールから新画面に切り替える場合は、管理画面の右上にある「新画面を利用」をスライドしてください。
■オークションインサイト機能で確認できる指標
オークションインサイトでは、表示URL のドメイン単位で自社と他社の掲載結果を比較することができます。表示されるデータは以下のとおりです。
●表示URLのドメイン
└オークションに参加している広告の表示URLのドメイン
●インプレッションシェア
└広告表示機会の獲得率
●ページ上部表示率
└検索結果ページの上部に掲載された割合
●ページ最上部表示率
└検索結果ページの最上部(オーガニック検索結果の上)に掲載された割合
●自社との重複表示率
└自社と競合他社の広告が同時にインプレッションを獲得した割合
●他社の上位表示率
└競合が自社よりも上位に掲載された割合
●自社の優位表示率
└自社の広告が他社の広告よりも検索結果ページの上位に表示されていた割合
■確認方法
確認手順は以下の通りです。
①広告管理ツールで検索広告のアカウントを表示します。
②サイドメニューから「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」のいずれかをクリックします。
③オークションインサイトデータを確認する入稿アイテムを選択し、「オークションインサイトを表示」ボタンを押します。
※注意:入稿アイテムを選択していない場合「オークションインサイトを表示」ボタンは表示されません。
■活用のメリット
オークションインサイト機能を活用するメリットは、自社広告の掲載結果について、より詳細な分析ができることです。具体的には以下のような例が挙げられます。
●キャンペーン表示機会の最大化
└自社の優位表示率や他社の上位表示率を知ることで、入札単価や広告文を修正し、広告の表示機会の改善が見込めます。
●競合が注力している検索語句の把握
└クリック単価に影響するため、入札額の調整や出稿キーワードの変更を検討します。
●改善項目の明確化
└他社広告と各キャンペーン、広告グループ、キーワードごとに分析・比較が可能なので、どの項目を改善すると良いか明確になります。
下記に、ケースごとの事例をご紹介します。
【ケース1】広告がページ最上部に掲載されない
ページ最上部に掲載されない場合、他社広告の掲載結果を把握することで適切な施策を検討できます。
キャンペーン、広告グループの単位でオークションインサイトを確認し、以下の項目をチェックしてみましょう。
・自社の優位表示率
自社の広告が他社の広告より上位に表示されている割合はどれくらいか?
・他社の上位表示率
上位表示率が上がった他社の広告はないか?
・ページ最上部表示率
自社の広告が検索結果ページの1位に表示されている割合はどれくらいか?
これらを踏まえ、レポートの例を見てみましょう。
自社は「ページ上部表示率」は83.63%と高いものの、「ページ最上部表示率」が9.9%にとどまっています。
対して、競合A社は「自社の優位表示率」が14.36%、「他社の上位表示率」が93.25%と自社より優位に表示されていることがわかります。
自社の広告のページ最上部掲載のシェアが取れていないようであれば、入札単価や広告文の見直しを検討した方が良いかもしれません。
【ケース2】クリック単価が上昇している
特定のキーワードのクリック単価が上昇した場合、他社広告の掲載結果から原因を探ることが可能です。
キーワードの単位でオークションインサイトを確認し、以下の項目をチェックしてみましょう。
・表示URLドメイン
新たにオークションに参入してきた他社の広告はないか?
・自社との重複表示率
他社広告と同時に表示されていた割合が増えていないか?
・他社の上位表示率
上位表示率が上がった他社の広告はないか?
こちらのケースも、レポート例を見てみましょう。
本キーワードにおいて、競合B社は「自社との重複表示率」が100%と極めて高く、「他社の上位表示率」も高くなっています。もし、競合B社が最近参集してきたドメインの場合、クリック単価に影響を与えている可能性は大きいと考えられます。
特定のキーワードの競争が高まることで、上位表示されず、クリック単価が上昇している場合は、入札調整や広告文の見直し、キーワード選定を再度することで改善を図りましょう。
■まとめ
いかがでしたか?
広告運用を最適化していく上で、「競合分析」は避けて通ることのできない重要な施策です。
競合と自社の状況を正しくとらえ、広告効果の最大化を目指しましょう!
「なかなか成果が上がらない・・・」
「予算内で効果を最大化させたい!」
「自社に合ったYahoo!広告の活用方法を教えて欲しい」
広告運用でお困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください!
関連記事
【リスティング広告】成果を出す決め手は競合対策にあり!競合分析の極意
関連記事
【Yahoo!広告】レスポンシブ検索広告(RAS)でアドカスタマイザーを活用しよう!