2024.07.01
KNOWLEDGE
【初心者さん必見!】読めばわかる検索広告 広告表示アセットのまとめ
検索広告は、キーワードを検索したユーザーにテキストの広告で商品やサービスを訴求できる広告です。表示できる文字数は決まっていますが、様々な広告表示アセットを活用することで限られた中で最大限に魅力を伝えることができます。
広告表示アセットは様々な種類があるので、広告運用を始めたばかりの方などは
・仕組みが理解ができていない
・広告表示アセット、つけた方がいいのか、どれをつけるべきなのか分からない
・種類が多くてわかりづらい
このように思うのではないでしょうか?
この記事では、検索広告を始めたばかりの方でも分かりやすく、広告表示アセットについてまとめています。種類や特徴を知って、ぜひ今後の運用にお役立ていただければと思います!
※検索広告以外にも広告表示アセットはありますが、この記事では前提として検索広告表示アセットについてまとめています。
1.広告表示アセットについて
1.1 広告表示アセットとは
広告表示アセットとは検索広告が表示される際、広告の下に追加で情報を表示できる機能のことをさします。
検索広告では、広告文で表示できる文字数には決まりがあります。それだけでは伝えきれない情報を分かりやすく追加で伝えることができるのが広告表示アセットです。
Google検索広告では広告表示アセット
は常に表示されるわけではなく、以下の場合に表示されます。
・広告表示アセットを表示することで検索結果の向上が見込まれる場合
・広告の掲載位置と広告ランクが十分に上位である場合
1.2 広告表示アセットを設定するメリット
広告表示アセットは、設定することでどんなメリットがあるでしょうか?
1つ目はクリック率の向上があります。情報量が増えることで、画面に表示される面積が広がります。ユーザーが興味をもって検索した際に表示される広告を目立たせ、広告のクリックにつなげやすくしています。
2つ目は追加の広告費が不要なことです。広告の情報量は増えますが、それによっての追加費用は発生しません。通常の検索広告と同じようにクリック時に広告費が発生します。
Google広告の場合は1回のインプレッションにつき2回まで費用が発生する仕組みで、それ以上のクリックでは広告費は発生しない仕組みになっています。Yahoo!広告の場合はクリックごとに費用が発生します。
1.3 設定方法
広告表示アセットは以下の手順で設定ができます。
【Google検索広告】
管理画面の左側のページメニュー[アセット]から設定・編集します。
【Yahoo!検索広告】
検索広告管理画面の[広告表示アセット]から設定・編集します。
2.広告表示アセットの種類と役割
ここまでで、広告表示アセットがどんなものなのか、どのようなメリットがあるのかをまとめてきました。
次は実際にどんな種類の広告表示アセットがあり、どのように活用したらいいかをご紹介します。各アセットで文字数や設定しなければならない数など決まりがあるので注意してみていきましょう。
2.1 住所アセット
住所アセットは会社や店舗の住所、所在地までの地図または距離を表示するアセットです。
Google検索広告のほかYoutube、検索ネットワークなどで実店舗までの距離等を表示してくれます。
ユーザーが広告から住所やそこまでの距離を知ることができるため、実店舗への来店を促すことに役立ちます。
チェーン店以外のユーザーが住所アセットを設定したい場合、Googleビジネスプロフィールとの連携が必要になります。
利用したい方はこちらも合わせて設定・連携しておきましょう。
2.2 電話番号アセット(Google・Yahoo!)
広告に電話番号を追加できるアセットです。
広告内へ電話番号や通話ボタンが表示され、タップすると直接電話での問い合わせができる仕組みになっています。URLへ遷移しなくても電話が可能なので問い合わせまでがとてもスムーズになります。
Google検索広告では広告の下に表示されますが、
レスポンシブ検索広告を使用している場合や通話コンバージョン重視で入札単価を設定している場合、配信可能な電話番号アセットがある、スマート自動戦略を利用している場合
は電話番号アセットが広告見出しに表示される場合もあります。
参考:Google広告 電話番号表示アセットについて Yahoo!広告 広告表示アセットについて
2.3 コールアウト表示アセット(Google)/テキスト補足アセット(Yahoo!)
表示された検索広告に簡単な説明を追加で表示するアセットです。
このアセットは広告内の見出し・説明文の次に表示されます。
使用できる文字数は半角25文字(全角12文字)、最大10個までとなります。
アカウント、キャンペーン、グループの単位で指定可能でコールアウトを表示する期間、曜日、時間帯までスケジュール設定ができます。
Yahoo!広告では広告表示アセット単位でオン・オフができます。テキスト補足アセットに作成上限はありませんが、配信可能なアセットが2件未満の場合は配信されません。
コールアウト表示・テキスト補足アセットは広告文だけでは伝えきれない魅力や特色をワンフレーズで紹介します。「送料無料」「初回割引あり」などお得感を伝えるものや、「リピート率90%」「専門家が対応」など商品の魅力を補足するものなど比較的柔軟な使い方ができます。
設定する場合はターゲットに伝わるよう、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。
参考:Google広告 コールアウトアセットについて Yahoo!広告 広告表示アセットについて
2.4 サイトリンク表示アセット(Google)/クイックリンクアセット(Yahoo!)
サイトリンク表示・クイックリンク表示アセットは広告を閲覧しているユーザーを直接誘導するためのリンクを表示するアセットです。
使用できる文字数は半角25文字(全角12文字)で、検索結果の上と下の広告に表示されます。
Google検索広告ではPCの場合は2つ以上、モバイルの場合は1つ以上のサイトリンクアセットが必要でそれぞれ最大PCで6個、モバイルで8個が表示されます。Yahoo!広告のクイックリンクアセットは最大6個表示されます。アセット単位でオン・オフができ、作成の上限はありません。
ユーザーを直接誘導できるので、問い合わせページ・商品の注文ページなどといった見てもらいたいページを見てもらうことができ、コンバージョンまでの流れをスムーズにしたいときに役立ちます。
効果を最大限に高めるには広告グループおよびキャンペーンすべてに6個以上のサイトリンクを広告文とともに追加するといいでしょう。
参考:Google広告 サイトリンクアセットについて Yahoo!広告 広告表示アセットについて
2.5 構造化スニペットアセット(Google)/カテゴリ補足アセット(Yahoo!)
構造化スニペット・カテゴリ補足アセットは事前に用意された見出し(Google検索広告ではヘッダー、Yahoo!検索広告ではカテゴリーと呼びます)から適切なカテゴリを選び、ユーザーが重視する情報のリストを表示するアセットです。
使用できる文字数は半角25文字(全角12文字)で、最低3個から、最大10個まで表示が可能です。
Google検索広告のヘッダーはパソコンに表示される場合は2つ、モバイルとタブレットでは1つのみです。アカウント、キャンペーン、グループの単位で指定可能で、Google広告、Yahoo!広告ともにアセット単位でオン・オフができます。
Google検索広告のヘッダー、Yahoo!検索広告のカテゴリーの一覧は以下になります。
見出しとそれに伴って設定する値を必ず確認し、一致させましょう。一致しない場合は不承認につながる可能性があります。
ユーザーは広告をクリックしなくても商品サービスの特性や種類が分かり、カテゴリ分けされていることで情報が整理され、広告が見やすくなります。
参考:Google広告 構造化スニペットアセットについて Yahoo!広告 広告表示アセットについて
2.6 価格アセット(Google)
価格表示アセットはさまざまな商品やサービスを価格とともに表示するアセットです。
アセットは最大8個まで、商品名+価格+説明をセットで表示できます。
アイテムは最低3つ以上が必須で、5つ以上設定が推奨されています。
パソコン・モバイルのどちらでも表示が可能で、商品をたくさんクリックされても1回のインプレッションで費用が発生するのはクリック2回までとなります。
アカウント、キャンペーン、グループの単位で指定が可能です。
このアセットを使用すると広告から、商品のページにユーザーを直接誘導できます。
一目で複数の商品情報や価格を閲覧したり、比較したりできるので商品の魅力を広告内で伝えることができます。また、商品ページに直接誘導できるので、ユーザー目線でもスムーズに商品の情報を知ることができます。
2.7 アプリアセット(Google)
アプリアセットはアプリのダウンロードリンクを表示するアセットです。
広告見出しのほか、リンクをクリックすることでもアプリへのアクセスが可能になります。
見出しをクリックするとウェブサイトが開き、リンクをクリックするとアプリストアのアプリの説明ページが開きます。この時、ユーザーが利用しているデバイス(iPhoneやAndroidなど)専用ストアの説明が自動的に表示される仕組みになっています。
アプリアセットは1つのテキスト広告に対して1つしか表示されません。
アカウント、キャンペーン、グループの単位で指定が可能です。
2.8 リードフォームアセット(Google)
リードフォームアセットは、ユーザーが広告から直接フォームで情報を送信できるリンク先を表示するアセットです。
リンク先へアクセスすると、メールアドレスや電話番号などの連絡先を送付することができるようになり、Google広告から見込み顧客を管理できます。
検索キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAXキャンペーン、ディスプレイキャンペーンに追加可能で、使用には以下の条件があります。
・ポリシーを遵守してきた実績があること
・グーグル広告アカウントが対象のカテゴリまたはサブカテゴリであること。
・ビジネスに関するプライバシーポリシーを定めていること
・検索キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAXキャンペーンまたはディスプレイキャンペーン
・Google広告の合計費用が50,000米ドル(米ドル以外の通貨でアカウント管理している場合はその通貨の月別平均換算率により米ドルに換算される)
このアセットを設定すると見込み客などのリードを獲得することができ、商品やサービスの売り上げを伸ばすことに役立ちます。
2.9 プロモーションアセット(Google)
プロモーションの詳細は最大2行のテキストで表示されます。
広告の下に見込み顧客の目を引く読みやすいフォーマットで表示され、クリックすると特別セールやスペシャルオファーのページに直接移動します。
商品やサービスを目立たせることができるので、見込み顧客がお買い得情報を見つけて、お客様のビジネスに新たな売り上げをもたらしてくれるようになります。
期間限定セールや祝日・行事などに合わせてたプロモーションで使用するといいでしょう。
2.10 画像アセット(Google・Yahoo!)
画像アセットは、既存の検索広告に関連性の高い画像を表示させることができ、広告を目立たせることができます。
画像は最大20枚までアップロードが可能で、Googleの画像アセットは利用には以下の要件を満たしている必要があります。
・アカウントの開設から 60 日以上が経過している。
・アカウントでこれまでポリシーに準拠してきた実績がある。
・アカウントに有効なキャンペーンがある。
・アカウントに運用中のテキスト広告があり、検索キャンペーンで過去 28 日以上にわたって費用が発生している。
・アカウントで対象のカテゴリまたはサブカテゴリを扱っている。デリケートなカテゴリまたはサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、ギャンブル)は、画像アセットの対象外です。
表示させることのできる画像の規定は以下になります。
※ファイル形式:PNG、JPG静止GIF ファイルサイズ上限:5,120KB ※重要なコンテンツを画像の中央寄り80%以内に配置推奨
不承認を防ぐため、ガイドラインやフォーマットを確認の上設定しましょう。
具体的な画像のイメージや仕様は以下から確認できます。
Google:画像アセットのフォーマットの要件
Yahoo!:画像アセット
画像アセットは、使用することでテキストだけでは伝わりづらい情報も視覚的に伝えられるようになるため、パフォーマンスの向上に役立ちます。Google広告では検索広告での画像アセットの使用でCTRが平均6%上がると報告しています。
合わせて、検索パートナーネットワークで経由でYoutubeへの配信も可能になることからさらに多くのユーザーへのリーチが可能になります。
参考:Google広告 画像アセット Yahoo!広告 画像アセット
2.11 ビジネス情報・ロゴ(Google)
ビジネス情報アセットは自社のビジネスの名前やロゴなとを広告に追加するアセットです。
アカウント・キャンペーン単位で追加でき、ビジネスの名前とロゴを1つずつ追加できます。
ビジネス情報を広告に追記できることでよりブランドとしての信頼感を得ることができるほか、ロゴを掲載することで視覚的にブランドイメージを想起させることができるため、できるだけ設定しましょう。
ビジネス情報を広告で使用する場合【広告主適格性確認プログラム】が完了している必要があります。
身元確認は、以下手順で可能です。
1.Google 広告の管理画面で [料金] アイコン 料金アイコン をクリック
2.プルダウン メニューで [広告主様の適格性確認] をクリック
3.[開始する] をクリックし、手順に沿って操作
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
広告表示アセットには様々な種類がありますが、どれも広告の品質を高め、クリック率向上に役立ってくれるものばかりです。できる限り設定しつつ、広告で伝えたいサービスやビジネスに応じて上手に活用してみてください。
・記事を読んでもなかなか理解できない
・検索広告をもっと上手に運用したい
・自分のビジネスにどのように活用できるか知りたい
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