2020.04.13
KNOWLEDGE
【これで分かる】Facebookのコレクション広告
みなさん、Facebookのコレクション広告ってご存じですか?
これは、モバイル上での
- 商品の発見
- 検討
- 購買
というユーザーの行動をシームレスにつなげることができる広告フォーマットです。
コレクション広告は「メインビジュアル」と「商品画像」を組み合わせた構成になっています。
これにより、商品ブランドの認知度アップからコンバージョン率の増加まで一連のサイクルを、
ひとつの広告で実現可能です。
今回は、Facebookのコレクション広告の概要と特徴、そしてすぐに試せる設定方法をご紹介します!
※本記事で使用している画像はfacebookから引用しております。https://fbook.cc/3hFc
1.Facebookコレクション広告の概要
Ⅰ.コレクション広告の配置
Ⅱ.クリエイティブ
A.動画の仕様
B.画像の仕様
C.スライドショーの仕様
D.広告コピーの仕様
E.カタログ製品セットの仕様
F.参考
2.コレクション広告の特徴
Ⅰ.商品ブランドの認知からコンバージョンまでつなげられる
Ⅱ.目的に合ったコレクションを簡単に作れる
A.インスタントストアフロント
B.インスタントルックブック
C.インタレストフォーム
D.インタレスト顧客獲得
E.インタレストストーリーテリング
Ⅲ.広告の宣伝効果が分かる
3.かんたんな設定方法
Ⅰ.製品カタログとは
Ⅱ.手動で商品情報を追加する入稿方法
A.入稿方法
4.コレクション広告の効果を引き出す方法
Ⅰ.商品画像を好きな順に並べる
Ⅱ.複数の商品が含まれるリンク先にユーザーを誘導する
Ⅲ.広告にURLパラメータを追加する
5.注意点
6.まとめ
1.Facebookコレクション広告の概要
Facebookの広告は通常、画像もしくは動画が1枚で構成されています。
しかしコレクション広告は、メインビジュアル(画像 / 動画)と、商品画像の2部構成です。
メインとなる広告が大きく表示され、その下に4つの商品画像が並びます。
ユーザーがメインビジュアルもしくは商品画像をタップすると、
シームレスにフルスクリーンの商品紹介ページへと移行します。
その後、個別の商品をタップすることで広告主のWEBサイトに遷移し、
商品の購入を促進することができます。
コレクション広告の配置
コレクション広告はモバイルに特化したフォーマットなので、表示されるデバイスはモバイルのみです。
また、配信面も
- Facebookのニュースフィード
- Instagramのフィード
に限定されています。
クリエイティブ
コレクション広告のクリエイティブをデザインする際は、次の要件に沿うことで高品質な広告になります。
動画の仕様
- アスペクト比:16:9 または 1:1
- 動画:H.264圧縮方式、ハイプロファイル推奨、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
- 音声:ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps
画像の仕様
- アスペクト比:1.9:1
- 画像サイズ;1,200×628ピクセルを推奨
- Instagramの場合:正方形(1:1)、フル横型/横型(16:9)、スライドショー。
注:1:1より高いアスペクト比はInstagramでサポートされていません。
スライドショーの仕様
- アスペクト比:16:9、1:1(各画像のサイズが異なる場合、スライドショーは自動的に1:1にトリミングされます)
- 動画:H.264圧縮方式、ハイプロファイル推奨、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
- 音声:ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps
- 音楽:WAV、MP3、M4A、FLAC、OGG
注:音楽を広告で使用するために必要な法的権利をすべて保有している必要があります。
著作権について、詳しくはこちらをご覧ください。
広告コピーの仕様
- 本文(メインビジュアルの上に表示):90文字以内を推奨
- 見出し(広告の4つの商品の上に表示):25文字以内を推奨
注:見出しはInstagramでサポートされていません。
カタログ製品セットの仕様
- 製品セットに最低限必要な製品数:4
- インスタントストアフロントの製品セットに最低限必要な製品数:12
参考
アスペクト比のイメージは以下をご参照ください。
2.コレクション広告の特徴
コレクション広告の特徴を3つご紹介します。
商品ブランドの認知からコンバージョンまでつなげられる
ユーザーはニュースフィードで通常の投稿と同じ流れで
- メインビジュアルを目にして「商品ブランドを認知」し、
メインビジュアルの下にある商品画像のタップ後に表示されるフルスクリーンの商品紹介ページで、
- 個別の商品をタップしてWEBサイトに遷移し「コンバージョン」を促進
されます。
このフローに基づいてコレクション広告をまとめると、
これは簡易的なランディングページといえます。
もちろん、本格的なランディングページには見劣りしますが、
コレクション広告であれば入稿フォーマットに従って短時間で作成できますし、
FacebookやInstagramから離れずシームレスに商品紹介ページまで進めるので、
- WEBサイトの読み込みが遅すぎる
- サイトデザインの使い勝手が悪い
といった理由でユーザーが離脱してしまう問題を避けることができます。
コレクション広告は、ユーザーにショッピング体験を提供できるのです。
目的に合ったコレクションを簡単に作れる
コレクション広告には、ビジネスの目的に最適化された5つのテンプレートが用意されています。
注1:オリジナルのレイアウトを作成することも可能
注2:キャンペーン作成時に選択したキャンペーン目的によって、選べるテンプレートは異なります
これによって最小限のクリエイティブで広告を作成することが可能で、
場合によってはクリエイティブが不要なこともあります。
インスタントストアフロント
コレクション広告の基本となるテンプレートです。
グリッド形式で製品を表示し、ユーザーは1か所で製品を閲覧できます。
販売に最適化されており、製品への関心が最も高いオーディエンスをターゲットにします。
商品画像を複数表示させるのは、通常のカルーセル広告でも可能です。
しかし、カルーセル広告が最大10枚なのに対して、
コレクション広告であれば最大50枚をまとめて表示させることができます。
インスタントルックブック
宣伝したい商材をハイライトしたり製品をタグ付けしたりして、製品の魅力を伝えることができます。
商材を実際に使っている様子を撮った画像や動画を使います。
商材の活用例を示すことで、購買意欲を高めます。
インスタントフォーム
このテンプレートに最適化されている目的は、自社への問い合わせの促進です。
詳細情報を知りたいユーザーは、簡単に連絡先情報を提供できます。
この広告では、メインビジュアルをタップすると、商品紹介ページではなく資料請求フォームが表示されます。
インスタント顧客獲得
アクションを促すモバイルランディングページで、
新規顧客にブランドや製品について知ってもらうことができます。
このテンプレートは、関心を示したユーザーを、登録ページや購入ページなどに直接誘導します。
写真やテキスト、動画を少なめにし、簡潔なメッセージと強力なコールトゥアクションを利用したときに、最も効果を発揮します。
インスタントストーリーテリング
インスタントストーリーテリングは、商材をストーリー仕立てで宣伝できるテンプレートです。
ブランドの認知に特化しており、
ブランドストーリーを伝える魅力的な画像や動画ある場合はこちらを利用してください。
この広告からウェブサイトやアプリに誘導することで、広告主のビジネスをより詳しく知ってもらうことができます。
広告の宣伝効果が分かる
コレクション広告には、アウトバンドクリックという数値があります。
これは、商品紹介ページを閲覧したユーザーのうち何人が、設定したWEBサイトに遷移したのかを示しています。
ニュースフィードに表示されたコレクション広告から商品紹介ページに移行したユーザーはリンクのクリック、
さらにその先へ進んだユーザーはアウトバンドクリック。
その2つの指標を分析することで、反応が良いコレクション広告が分かります。
また、コレクション広告で
- 商品紹介ページを開いたユーザー
- 商品紹介ページからWEBサイトへ遷移したユーザー
それぞれのオーディエンスデータを蓄積することができるので、
効果的なリターゲティングが可能です。
3.かんたんな設定方法
コレクション広告を継続的に活用するのであれば、
Facebookのカタログマネージャで製品カタログを作成しておいた方が効率的です。
しかし、カタログを作ること自体に時間がかかってしまうケースが多いのも事実。
この項目では、まずコレクション広告を試してみたい!という方に向けて、
手間をかけずコレクション広告を配信する方法をお伝えします。
製品カタログとは
そもそも製品カタログとは、商品等の画像や価格、説明などといった情報を登録する機能です。
商品やホテル、フライト、目的地、不動産、自動車といったカタログを作成可能です。
商品情報をまとめて管理できるうえ、任意のグループにまとめることもできるので、
広告に効率的に利用することができます。
ただ先ほどもお伝えしましたが、カタログの作成はやや複雑なので、
- すぐに試してみたい方
- そもそも商品の数が少ない場合
はカタログを使用しない方がスムーズかもしれません。
手動で商品情報を追加する入稿方法
コレクション広告では、下記のキャンペーン配信目的が使用できます。
- トラフィック
- コンバージョン
- カタログ販売
- 来店数の増加
入稿方法
-
- Facebookページ、Instagramアカウントを登録
-
- 形式で「コレクション」を選択
-
- テンプレートを選択(今回はストアフロント)
-
- ヘッダーをオン(任意)
-
- ヘッダーのテキストもしくはロゴを入力
-
- 「特定の順番を選択」を選択
-
- 「手動で商品を追加」を選択
-
- 「カバー画像またはカバー動画」を選択(今回は画像を選択)
-
- 画像をアップロード
-
- 「クリックして製品を追加」をクリック
-
- 必要事項を入力
- 詳細オプションを選択
右側のプレビューで、広告に表示される情報を確認して下さい
-
- ラベル、リンク先を編集(任意)
-
- 完了
-
- メインテキスト、見出しを入力
- プレビューを確認
注:なるべくモバイルデバイスでプレビューするようにして下さい
4.コレクション広告の効果を引き出す方法
商品画像を好きな順番に並べる
メインビジュアルの下に表示される4つの商品画像は、
Facebookが自動的に人気順やユーザーが買ってくれそうな順で配置してくれています。
これは、カスタマイズで特定の4点の画像を選択することもできます。
広告主側のキャンペーン対象商品やブランドの魅力を最も示した商材などを、
意図をもって選択することで、ユーザーに知ってもらいたい情報をより深く認知してもらえるでしょう。
複数の商品が含まれるリンク先にユーザーを誘導する
広告で表示している商品より多くの商品をリンク先に掲載すると、
もっと見たいと思わせることができます。
広告にURLパラメータを追加する
ユーザーがコレクション広告に対してアクションを起こしたときに、広告トラフィックの発生源を把握できます。
リンク先URLにURLパラメータを追加すると、商品ではなくウェブサイトのリンクをクリックした人数を確認できます。
5.注意点
コレクション広告はFacebooのニュースフィードおよびInstagramのフィードに表示されますが、
Instagramについては下記に注意して下さい。
- Instagramのコレクションで利用できるテンプレートは「インスタントストアフロント」のみです。
- Facebookのコレクションはカバー素材の下に4点のアイテムが表示されるのに対し、Instagramでは3点のみ表示されます。
- Instagramのコレクションは、新規キャンペーンでのみ作成可能です。既存のキャンペーンに追加することはできません。
6.まとめ
いかがでしたか。
今回は、モバイルショッピングに最適な広告フォーマットであるコレクション広告をご紹介してきました。
かんたんに設定できる一方、使い方次第で色々な工夫が可能なこのフォーマット。
スマートフォンで完結するショッピング体験をユーザーに提供し、
ウェブ上での商品の売り上げ増加を狙いたいのであれば、ぜひ採り入れてみて頂きたい広告です。