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【Google動的検索広告(DSA)とは?】特徴やメリットを解説

リスティング広告において、キーワード選定や広告見出しの作成は重要なプロセスですが、
大変だと感じたことはありませんか?

そこで紹介したいのが、Googleの動的検索広告です。
Dynamic Search Ads、通称DSAとも呼ばれています。

動的検索広告(DSA)とは、キーワードを設定する代わりに、
WebサイトやランディングページのURLを設定することで、
Googleが広告を自動作成してくれる配信メニューです。

この記事では、Google動的検索広告(DSA)の仕組みやメリット、注意点、設定方法などを紹介致します。

1. Google動的検索広告(DSA)とは?

1-1.Google動的検索広告(DSA)の仕組み

Google動的検索広告(DSA)とは、
設定したサイトやランディングページをGoogleのクローラーが巡回し、
ページ内にある情報に基づいて検索広告を自動作成する仕組みになっています。

ユーザーがWebページのタイトルや、ページ内にあるフレーズと関連性のある語句で検索を行うと、
それらの情報に基づいて遷移先のランディングページが選択されて、
ユーザーの検索語句と関連性の高い広告見出しが生成されます。


出典:https://support.google.com/google-ads/answer/3249700

例)広告主が全国的にホテルを展開している場合、
ユーザーがGoogleで「渋谷 ホテル」と検索すると、
「渋谷-ホテル」という広告見出しが表示されます。
ユーザーがその広告をクリックすると、渋谷にあるホテルを紹介するページが表示されます。

このように、動的検索広告を使用することで、
広告主のWebサイトの商品やサービスを検索している見込み顧客に対して、
即座に関連性の高いページを表示させることができるため、
キーワードを選定し、一個一個を手動で設定しなくても、
見込み顧客のユーザーに効率的にアプローチすることが可能になります。

1-2. 検索広告との違い

通常の検索広告であれば、ユーザーが検索しそうな検索語句を予想してキーワードを設定し、
ユーザーの検索語句に連動して、広告が表示されます。

対して、動的検索広告の場合は、Webサイトを登録するだけで、
Webサイトと関連性の高い検索語句をGoogleが自動で選定し、広告を表示してくれます。

▼検索広告の設定リスト
・キーワード設定
・広告見出しの作成
・説明文の設定
・遷移先Webページの設定

▼動的検索広告(DSA)の設定リスト
キーワード設定
広告見出しの作成
・説明文の設定
・遷移先Webページの設定

このように、広告準備の手間を大幅に省くことができます。

2. Google動的検索広告(DSA)のメリット

ここから、動的検索広告のメリットをご紹介します。

2-1. 時間の節約

前述したように、キーワードや広告見出しの設定が自動化されるため、
大幅な工数削減が可能になり、時間を節約することができます。

特に、商品数を多く取り扱っている企業では、
各商品にキーワードの設定、広告文の作成、遷移先URLの登録、入札の作業が発生し、
これらを全て手動で行うと時間も手間もかかるため、
Webサイト自体を登録すれば、自動で広告が生成される動的検索広告は、
非常に魅力的な広告と言えるでしょう。

2-2. 関連性の高い広告作成

動的検索広告を活用すると、
Googleクローラーの機械学習により、
ユーザーが求めている情報にマッチした広告見出しが生成されるため、
より魅力的に情報を届けることができ、
結果的にサイト誘導が増えるなどの利点があります。

2-3. KWを網羅できる

動的検索広告は、ランディングページの内容に基づいて自動で広告が生成されるため、
広告主が選定したキーワードだけでは網羅しきれないキーワードに対しても
広告を表示することが可能になります。
結果として、新しいKWを発掘し、獲得の見込めるKWを網羅することが可能になります。

2-4. パフォーマンス改善

前述したように、広告主が思いもしなかったキーワードを発掘できるため、
広告を掲載する機会の増加に繋がり、手間をかけずに広告の効果を最大化しやすくなります。

3.Google動的検索広告(DSA)のデメリット

動的検索広告は、数多くのメリットがある一方で、
デメリットも存在します。

 

3-1. Webサイトを最適化する必要がある

Webサイトでクローラーが巡回し、収集した情報に基づいて広告が生成されるため、
サイト内の情報を常に正しく最新に保っておく必要があります。
したがって、広告配信だけでなく、SEO対策も同時にしておく必要があります。

3-2. 各キーワード毎に入札単価を設定できない

Googleがランディングページの内容に基づいて
自動でキーワードを選定・設定するため、
各キーワードに入札単価を設定することができません。

入札単価の調整を細かく行いたい場合は、動的検索広告は活用せず、
手動で設定したほうが良いでしょう。

3-3. 予算消化の調整が難しい

Googleが自動でキーワードを選定・設定するため、
広告配信を希望しないキーワードが生成され、
その分、予算が多めに消化されてしまう可能性があります。

除外キーワードを設定することができるので、
予め設定することで、対策を取っておきましょう。

4.ターゲティング

動的検索広告では、ターゲットを8種類のカテゴリから設定することができます。

①カテゴリ:現在お使いの広告グループのランディングページ
ターゲット:アカウント全体で現在実行している検索広告のすべてのウェブページ
動的検索広告を始めて利用する場合は、自社のWebサイトへのトラフィックを容易に増やすことができるため、
こちらのカテゴリを推奨いたします。

②カテゴリ:他のカテゴリ
ターゲット:Webサイトの特定のカテゴリのページ
Webサイトのコンテンツに基づいてカテゴリが作成され、ランディングページがテーマ別に分類されます。
ターゲットにするカテゴリは自由に選択・設定することが可能です。

③カテゴリ:URLが次に等しい
ターゲット:特定のURLを設定し、ターゲットに設定できます。

④カテゴリ:URLに含まれる文字列
ターゲット:特定のテキストを含んだ URL のページをターゲットに設定できます。

⑤カテゴリ:カスタムラベル
ターゲット:ページフィードを使って、ターゲットに設定する URL のリストを作成し、
カスタムラベルを URL に付与して整理することができます。
このカテゴリを使うと、ページフィードのこうしたサブセットをターゲットに設定したり、
除外したりすることが可能です。

⑥カテゴリ:ページのタイトル
ターゲット:タイトルに特定の語句を含むページをターゲットに設定できます。

⑦カテゴリ:ページコンテンツ
ターゲット:指定した語句を含むページをターゲットに設定できます。

⑧カテゴリ:すべてのウェブページ
ターゲット:すべてのウェブページとは、Google 検索や広告クローラーで特定される、
ウェブサイトのドメインに含まれるあらゆるページを指します。

5.設定方法

①Google広告アカウントにログイン

②左側の[キャンペーン]のページを選択し、[新しいキャンペーンを作成]をクリック

③キャンペーンの目標を選択

④キャンペーンタイプで、[検索]を選択

⑤キャンペーンで目指す結果を選択し、[続行]をクリック

⑥キャンペーン名、地域、言語、予算などを設定

⑦キャンペーン設定が間違いないことを確認し、[キャンペーンを公開]をクリック

⑧新しい検索キャンペーンが公開されたら、左側のメニューで[設定]をクリック

⑨[動的検索広告の設定]を選択

⑩ウェブサイトのドメインを入力し、ウェブサイトの言語を選択

⑪[保存]をクリックし、完了

⑫広告グループは、「動的広告」を選択し、広告グループ名や動的広告ターゲットを設定

⑬広告では、遷移先ページのURL・広告見出し・表示URLは自動生成されるため、説明文・広告文を設定

⑭完了し、公開

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。

動的検索広告は、Webサイトを登録することで、
キーワードや見出しを設定する手間を省くことができるため、
Webサイト内で多くの商品やサービスを取り扱っている広告主にとっては、
非常に便利な広告メニューです。

一方で、意図しないKWで広告表示される可能性があるなど、
自動化に頼りすぎると不十分な広告設定になり、せっかくの費用を無駄にしてしまう可能性があります。

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