2024.04.22
KNOWLEDGE
【2024年最新版】Google広告の拡張コンバージョンとは? 機能やメリットを徹底解説!
拡張コンバージョンとは、より正確なコンバージョン測定ができる、Googleの機能の一つです。
より正確なコンバージョン測定を可能にする機能で、
既存のコンバージョンタグを補完する役割を果たします。
近年だとプライバシーへの懸念事項が挙げられるようになったことから、
多数のブラウザにおいてcookieへの規制が強化されており、
今後その傾向はますます加速するものと思われます。
今回はGoogle広告の拡張コンバージョンの仕組みや導入のメリットなどを解説していきます!
■Google広告の拡張コンバージョンについて
・拡張コンバージョンとは
拡張コンバージョンとは、
自社の Web サイトで取得したユーザーデータ(ファーストパーティーデータ)を、
ハッシュ化(不可逆的に別の値へデータを変換)して Google に送り、
従来のコンバージョン計測を補完する機能です。
1.ユーザーが自社サイトでアクションを起こす
2.入力した「メールアドレス・氏名・住所・電話番号」などのデータをハッシュ化して、Googleに送信
3.Google側で、Googleアカウントと送信されたデータを照会
4.正確なコンバージョンが計測される
※拡張コンバージョンを設定できるのは、
リード情報を送信できるタイプのコンバージョンアクション(登録、申込、購入など)に限られます。
計測までの流れはこのようになっており、
より正確なコンバージョン計測ができるような機能となっております。
・拡張コンバージョンの仕組み
拡張コンバージョンを活用することによって、
図のように従来のCookieとは別に、Web上に存在しているユーザーの個人情報を
コンバージョントラッキングタグがキャプチャしてGoogleサーバーに送信します。
また個人情報をGoogleサーバーに送る際は、ハッシュ化と呼ばれる暗号化技術によって
暗号化された状態でデータが送信されております。
送信されたメールアドレスや電話番号などのデータと、
Google側が保有しているGoogleアカウントのデータを照合して
広告クリックとコンバージョンを結びつけることができます。
■拡張コンバージョンに注目される理由
・拡張コンバージョンの機能提供の背景
これまで、コンバージョンの把握はCookieを利用することで行われてきましたが、
個人情報保護への関心とともにCookieによるトラッキングの制限が進められています。
Google Chromeにおいても、いずれはサードパーティーCookieの使用を止める方針です。
制限が掛けられることで、コンバージョン計測がしにくい状況になりつつあると言えるでしょう。
このような状況下で、従来のCookieによるトラッキングに代わる方法として、
注目されているのが拡張コンバージョンになります。
ユーザーのプライバシーを尊重しつつ、
より効果的なコンバージョン計測を実現する手段として期待されています。
・従来のコンバージョン計測との違いについて
従来のCookieによるコンバージョン測定では、
設定したタグがクリックIDをCookieに書き込み送信していました。
その結果を元にクリックされた広告を特定し、コンバージョンとしていたのです。
Cookie制限によりCookieが使えなくなると、
CookieにクリックIDが書き込めなくなり、送信できません。
そのため、クリックされた広告が分かりませんから、
コンバージョン測定はできないのです。
一方、Googleの拡張コンバージョンでは、
ユーザーがコンバージョン操作を行うと、タグが個人情報をハッシュ化して送信します。
Googleのサーバーは送信された個人情報を、
Googleアカウントと照らし合わせ、コンバージョン数を測定します。
そのため、cookieによる制限を受けない計測機能なのです。
■拡張コンバージョンのメリットと設定方法
・拡張コンバージョンを導入する事のメリット
これまでの説明でご理解いただけたかと思います。
拡張コンバージョンにはそれ以外にもメリットがあります。
拡張コンバージョンのメリットについて1つずつ紹介します。
① CV計測の精度向上
拡張コンバージョンの導入により、コンバージョン計測の精度が上がります。
より正確なコンバージョン数が把握できるようになることで、その後の広告運用の精度も向上します。
② リマーケティングの実行
Cookieを用いなくてもリマーケティングを行うことが可能となります。
これまでと同様に、一度WEBサイトを訪れたユーザーに対して、広告を表示できるようになり、
その後の成果につなげやすくなります。
③ 機械学習の精度が高まる
拡張コンバージョンの利用は、
Google広告の機械学習の精度そのものを向上させることにもつながり、
これにより、各種数値のさらなる向上につながります。
・拡張コンバージョンの設定方法
それでは、拡張コンバージョンの設定方法について解説いたします。
設定する方法はいくつかありますが、今回は拡張コンバージョンをGTMで設定する方法を紹介します。
GTMで設定する場合、Google広告とGoogleタグマネージャーの両方で設定をし、
完了すると拡張コンバージョンの測定ができるようになります。
ここでは、それぞれの設定手順について解説します。
Google広告での設定手順
Google広告での設定手順は下記の通りです。
1.Google広告の管理画面に入り、「目標」アイコンをクリックする
2.「コンバージョン」タブ内の[設定]を選択する
3.「拡張コンバージョン」内の[拡張コンバージョンをオンにします]にチェックを入れる
4.「顧客データに関する規約」を読んで確認し、[同意する]をクリックする
5.「ユーザー提供データの設定方法と管理方法」で[Googleタグマネージャー]を選択する
Googleタグマネージャーでの設定手順
Googleタグマネージャーでの設定手順は下記の通りです
1.Googleタグマネージャーの「タグ」画面から、
拡張コンバージョンを設定したいコンバージョントラッキングタグをクリックする
2.[自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める]をクリックし、
プルダウンで[新しい変数]を選択する
3.[Automatic collection]を選択し、保存する
4.「コンバージョントラッキングタグ」についても設定を保存する
・設定に必要な情報
拡張コンバージョンは顧客データを活用して計測します。
よって以下の中から一つ以上のデータをWebサイトから取得できる必要があります。
・メールアドレス(推奨)
・氏名と自宅の住所(番地、市区郡、都道府県、および郵便番号)
・電話番号(上記の 2 つのいずれかと組み合わせる場合のみ。単体では使用できません。)
拡張コンバージョンを導入するにあたりましては、
事前に、上記の値が自社Webサイトのコンバージョンフローから取得可能か確認をしておきましょう。
・個人情報の「第三者提供」に該当する?
拡張コンバージョンは、自社が保有する個人データを活用するという点から、
個人情報保護法への対応が不可欠となります。
改正個人情報保護法の施行により、Google広告で変更されたポリシーは、
個人関連情報を第3者に提供される部分が対象となります。
具体的には、下記2つの項目が義務付けられるようになっております。
1.同意確認
第3者から個人関連情報を受け取り、それを自社が保有する個人情報に突合する場合には、
事前に提供先によってエンドユーザーから同意を取得すること
2.確認記録
第3者に個人関連情報を提供し、
それを提供先が保有する個人情報に突合することが想定される場合は、
提供元は提供先に対して1の同意取得を行っているのかを確認すること。
個人関連情報を広告配信等に利用する場合は、上記の2つについて実施する必要があります。
拡張コンバージョンの導入に当たり、上記の点に十分注意しながら活用して行きましょう。
■まとめ
いかがだったでしょうか。
広告成果向上のため、より正確なコンバージョン計測を進めるにあたり、
今後必ず必要になってくる機能のご紹介でした。
・拡張コンバージョンを設定したいけどやり方が良くわからない。
・設定してみたけど、うまく計測できているか分からない。
などなどお困りの事がございましたら、是非お問い合わせ下さい。