2023.02.27
KNOWLEDGE
【Microsoft広告】配信の活用ポイントを徹底解説!
web広告配信は年々アップデートしております。
既存媒体内でのアップデートもさることながら、次々と新たな媒体の誕生も起こっており、デジタルマーケティングを専門とする方々は、どの媒体でどんな配信をすれば効果が良くなるのかを、常日頃から試行錯誤していかなければいけません。
そんな中でも、最近注目を浴びているのが「Microsoft広告」
Microsoft社が広告事業を始めたというのは耳にしたことがあるかもしれませんが、実際の配信についての話を聞いたことのある人は少ないと思われます。
本日はそんな皆さんのために、実際に配信した事例をもとにMicrosoft広告について解説していこうと思います!
1.Microsoft広告とは?
Microsoft広告とは、Microsoft社が有するMicrosoft edgeやBing、MSNといったサイトへ配信できる媒体を指します。
ターゲットはwindowsPCを使用しているそうであり、社用PCの利用率が高いことから、BtoB商材においては非常に有効な媒体とされております。
また最近では、コロナ禍によってリモート勤務が増え、仕事中に社用PCをプライベートの用途で利用するユーザー「ワークデイコンシューマ」という新たな消費者も台頭しており、BtoC商材でも有効であるということが言われております。
詳しい情報は過去の記事にてご参照ください。
また、Bingへの配信は現在Yahooからも可能ですが、今後Yahooからの配信は出来なくなると予定されており、Microsoft広告を行っていないと、Bing経由の獲得が減少すると予測できます。
このような背景から、Microsoft広告の配信を検討する広告主が増えており、弊社でもたくさんのお問い合わせを頂いております。
2.テキスト広告について
テキスト広告とは、Microsoft広告でのリスティング広告のことを指します。
配信面は主にBingです。
仕様については、GoogleやYahooのリスティング広告とほぼ同じなため、ここでは説明を省略させていただきます。
この章では、実際のテキスト広告配信の数値については解説していきます!
2.1テキスト広告の配信量とクエリ
まず配信した商材についてですが、こちらは「エンジニア転職」になります。
配信の日予算としては、10,000円で設定し、配信しておりました。
広告セットとしては、指名キーワードとエンジニアの転職に関連するキーワードを入稿しました。
こちらは連休明けの1月10日の配信結果ですが、以下のようなものになりました。
※集計期間2023年1月10日
検索されているキーワードとしては、「Python3 エンジニア認定基礎試験」や「JavaScript添え字 取得」といったキーワードであり、転職とはまったく関係のないクエリでの流入が多い印象です。
このようなキーワードを除外しつつ、キーワード量を増やした結果がこちらです。
※集計期間2023年2月10日
1ヶ月後の2月10日の配信結果になります。
社用PCの利用率が高いということもあり、クリックが比較的昼間に集中しております。
またキーワードの精査や追加を行い、流入するクエリにも変化がございました。
「プログラムエンジニア 平均年収」や「〇〇 転職」(※〇〇は競合サービス名)などで検索されていることも増えましたが、やはりPG言語の実務的な検索での流入が多い印象は変わらずといったところになります。
転職関連キーワードですと、YahooでのCPCはおおよそ1,000~2,000円という高価格帯ですが、Microsoftですと150~200円といったところになります。
たしかにCPCは安いですが、インプレッションが出にくいといったところが課題の一つになります。
3.オーディエンス広告について
オーディエンス広告とは、Microsoft広告でのディスプレイ広告のことを指します。
配信面は主にMicrosoft edge、Bing、MSN、outlook、提携パートナーになります。
仕様については、GoogleやYahooのディスプレイ広告とほぼ同じなため、ここでは説明を省略させていただきます。
この章では、実際のディスプレイ広告配信の数値については解説していきます。
3.1オーディエンス広告の配信について
オーディエンス広告の配信面は主にMicrosoft edge、Bing、MSN、outlook、提携パートナーになります。
テキスト広告とは違い、比較的インプレッションも出て、クリック数も多い配信になります。
こちらがオーディエンス広告を始めた翌日の状況です。
※集計期間2023年1月14日
初動はあまり配信量が伸びず、あまり効果的ではなかったのですが、入札戦略や単価、ターゲティング変更をした結果、以下のようになりました。
※集計期間2023年1月20日
配信量がかなり改善されました。
入札戦略をコンバージョンの最大化から拡張クリック単価へと変更し配信を致しました。
この時のCPCは20円前後といったところで、それ以上に高騰することはなかったので、配信面を増やす施策としては有効だと思います。
3.2配信面と除外について
配信量が増えたところで、実際の配信面についてみていきましょう。
見方としては、以下の手順から確認可能です。
こちらの画面を実際に見ると、このように配信された配信面が表示されます。
こちらを見て頂くとわかる通り、主要な配信面はBing、MSN、outlookになっております。
ですが、そのほかの提携パートナーサイトにも多く配信されている傾向がみられています。
実際サイトを開いてみると海外のサイトが多いため、こちらに表示をしたくないということであれば除外設定をしましょう。
3.3クリエイティブについて
主に配信面がMSNやoutlookといった場所になるので、SNS広告のようにデザイン性に凝ったクリエイティブは出さずに、
配信面に馴染むような形での配信を心がけました。
弊社で使用した構成表がこちらです。
こちらにプラス説明文を足したもので構成しております。
エンジニア転職のサービスのため、それを想起させるようPCを利用している画像イメージとしております。
商材に合わせたクリエイティブを設定することで、クリック率が上昇しますので、こちらは画像と文章を入れ替えながら、検証していくことをオススメしております。
4.実際の配信に向けて
実際の配信となった場合、どのように配信していくべきなのかをかなり迷われると思います。
自分たちの取り扱う商材に合わせてというのがポイントにはなりますが、媒体特性もありますので、こちらを踏まえて解説していければと思います!
4.1テキスト+オーディエンスの両方配信
配信するにあたり、上記でも説明した通り、テキスト広告のみではインプレッションが出ないことが課題になってきますので、オーディエンス広告を含めて配信することをオススメします。
Microsoft社についても、両方を同時に配信することを勧めており、相乗効果が狙える配信方法として言われております。
画像引用元:マイクロソフト広告紹介資料より引用
このようにBingやMSNを利用しているユーザー層は、そちらで検索をしながら、記事にも目を通していることが分かります。
Microsoft広告を配信する際は、両方の配信方法を検討しながら話を進めていきましょう。
4.2キーワードプランナーの活用
Microsoft広告にもベータ版のキーワードプランナーがあります。
新しいキーワードを探すカテゴリーにいき、実際にキーワード候補を検索するとこのような表示がされます。
また、配信ボリュームについては別項目から選択でき、キーワードごとの配信量を事前に確認できます。
Microsoft広告にてテキスト広告を配信する際は、キーワードプランナーを活用して、構成設計をしていきましょう!
4.3予算感について
予算感についてですが、初動は月額30万円(10,000円/日)ぐらいのスモールスタートをオススメ致します。
理由としては、大幅な予算で配信をした場合、思ったように予算の進捗が進まないことが挙げられます。
Microsoft社のQ&Aにも載っておりましたが、Microsoft広告を主軸で利用していくのではなく、BingやMSNの配信面を強化するという意味合いで配信した方が良いです。
広告予算を確保したら、獲得の主軸となる媒体(GoogleやFacebook)に予算の重きを置いて、認知拡大としてまずは配信していくと、広告運用のバランスが取れます。
こちらについては、実際の獲得率や獲得状況に応じて、適切な予算の配分をきちんと考えましょう。
4.4配信アイデア
BingやMSNに出てくる記事ですが、主に時事ニュースやゴシップ系が多い傾向にあります。
掲載(MSN):MSN Japan – ニュース, 天気, メール (Outlook, Hotmail), Bing検索, Skype
ですので、オーディンス広告を配信する際は、ブログ記事やコラム記事といったもので配信をした方が親和性は良いと思われます。
エンジニア転職では、直LPという形で配信をしておりましたが、転職した人の体験談コラムや転職市場の情報まとめのような記事を配信のほうが、もしかしたらCVRが高い可能性があります。
配信の際は、BingやMSNを見ているユーザーがどんな時間に何のためにそのサイトを見ているのかを研究したうえで、それに合った遷移先を設定することが非常に重要になります。
5.ニュースリリースについて
Microsoft社は広告事業を展開してから、様々なニュースリリースを出しており、windowsPCの利用率を増やしていく取り組みを行っております。
PCの利用率で言うと、現在はYahooよりもBingのほうが利用されており、その動きは右肩上がりで伸びております。
今後どのような取り組みがなされていくのかを、主要なものを2つご紹介します!
5.1法人向けPCの販売
Microsoft社は法人向けの格安PCの販売を予定しております。
ニュース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/a29056ab4498ace21b84a6befd4696baef4228b3
PC内に広告を表示させる仕様であり、これによってPC内での広告の接触回数が増えると思われます。
現在のwindows 365についてはビジネスプランでも安いわけではないため、今後PC利用のコストを落としたい企業については、こちらのPC利用が進んでいくものと思われます。
5.2ChtaGPTの統合と進化
BingがChatGPTと統合し、検索市場に変革が起こるというニュースが最近出始めました。
ニュース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd3c571e28a2442649483ba301fa2fb18fc84c2
ChatGPTとは、OpenAIのつくるAI技術であり、これによってチャット形式での検索が可能となりました。
検索エンジンで検索をする場合は、通常単語を羅列して検索を掛けますが、ChatGPTでは会話文で入力すると、会話文のまま回答をしてくれるため、検索方法の幅が広がると言われております。
ChatGPTの誕生によって、より優れた検索体験をユーザーへと届けることが出来るため、これによってGoogle一強の時代が終焉を迎えるとまで言われております。
つい最近のニュースでは、Google社がChatGPTに対抗した「Bard」を開発したと出ており、今後ますますAI技術において発達していくことが予測されます。
そうなった場合、検索で使用されるのがGoogleかBingのどちらかになることもあり得ますので、その時のためにも今からでもBingへの広告配信なども検討しておいた方が良いです。
6.まとめ
Microsoft広告は、2022年5月31日に日本でサービス展開をしたばかりで、現在注目を浴びる媒体になります。
web広告を配信する企業が増え、新たな打ち手を模索している企業様にとっては、Microsoft広告は新たなユーザーへのリーチという面で、非常に有効な施策といえます。
ですが、現状Microsoft広告を運用したことがない代理店が多く、まだまだ情報が出ていないところも多いです。
弊社では、いち早くMicrosoft広告の運用を取り入れたため、運用開始の際はスムーズに配信までいくことが可能となっております。
現在Microsoft広告の配信についてご検討されている企業様や、現在の運用施策について課題を持っていく企業を対象に、現在無料の相談会を実施しております!
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