2022.10.27
KNOWLEDGE
【初心者必見】検索広告の『入札単価の決め方』
検索広告を運用する中で、必ず誰しもが持つであろう疑問。
それは「入札単価ってどうやって決めるの?」
特に初期の設定は悩むのではないでしょうか?
今回はそんな入札単価の決定方法を『配信初期の入札単価』と『配信後の入札単価』に分けて、記事をまとめてみました!
以下に該当する方は是非、チェックしてくださいね!
✅ 新しいキーワードを追加した時の入札単価がわからない
✅ 感覚で入札単価を設定・調整している
✅ 既存キーワードの入札単価が適正かどうか分からない
✅ CVを獲得したキーワードの強化だけはしているけど、CV獲得前は分からない・・
それでは行ってみよー!
1.配信初期の入札単価
1-1 キーワードプランナーを活用する
入札単価の大枠を決定するならキーワードプランナーの使用がおすすめです。
キーワードプランナーで入札単価の低額帯と高額帯を確認しましょう。
キーワードプランナーでは、設定しようとしているキーワードで広告を検索結果のページ上部に表示するために必要な入札単価を調べることができます。
まずは低額帯と高額帯の平均額程度を目安にすると良いです。
1-2 CVRと目標CPAで決定する
類似商材の実績などからCVRが分かる場合は、目標CPAから算出するのも良いです。
1-3 マッチタイプを意識してバランスよく入札単価を設定する
主力キーワードの入札単価が決定したら、忘れてはならない設定事項があります。
それはマッチタイプの関係性を意識することです。
広告グループ内のキーワードには異なるマッチタイプのキーワードが存在すると思います。確度の高いキーワードの順に完全一致>フレーズ一致>部分一致となります。
完全一致は、確度の高いキーワードなので『上位で表示させる』、『より多く表示させる』方がコンバージョンの確率は上がります。よって入札単価も高くなります。
逆に部分一致は、表記ゆれや、想定できない類似キーワード、関連キーワードに幅広く広告を表示させる役割を担っています。
当然、完全一致より確度は低くなるので、入札単価も低く設定するべきです。
仮にあんこう鍋のキーワードを各マッチタイプで設定したとしましょう。以下の図は検索語句(※Yahoo!広告では検索クエリーですが今回は検索語句で統一します)のイメージです。
ご覧のようにマッチタイプによって検索語句の確度が異なります。
なのでマッチタイプの順に入札単価も合わせて設定するということがとても重要です。
以上が配信初期の入札設定です。
入札価格帯と広告グループ内でのバランスが整った構成になるのではないでしょうか?
2.配信後の入札単価
続いて、配信した後の調整についてです。
2-1まずはしっかり検索語句を精査する
入札単価から話しは少し逸れますが…
前提としてまずはしっかり検索語句を精査しましょう。
配信しているキーワードで『自分が狙っている検索語句がしっかり流入しているか』を確認します。
例えばオフィス内装工事の商材で、下図の場合はどうでしょうか。
これでは狙っているターゲットとは異なりますよね。
意図していない検索語句が多い場合は入札単価を抑制する。さらに検索語句の除外設定を行い、流入の質を高めていきましょう。
2-2 日予算とのバランスを見て調整する
日予算に対して、高すぎる入札単価ではなかなかキーワードの良し悪しを見極めることは難しいです。
入札単価が高すぎて流入数が極めて低い場合や特定のキーワードしか消化されていない場合は、全体の入札額を見直すか、一旦キーワードを絞り込む(停止する)ことを検討しましょう。
2-3 MCVやCTRを確認する
CVを獲得できていないときは、MCV(マイクロコンバージョン)やCTRで強化するキーワードを選定しましょう。
MCVとはコンバージョンに至るまでの中間地点です。例えばECサイトの場合では、コンバージョンが商品購入だとすると、MCVはカート追加などのイメージです。
またCTRが高いキーワードはターゲットのニーズと合致している可能性も高いので、CV獲得前はこのような指標から入札を強化するキーワードを選定しても良いかもしれません。
2-4 CVを確認する
CVを獲得したキーワードは入札を強化していきましょう。
CVRと目標CPAから上限CPCを算出し、目安とするとさらに良いです。
またCVを獲得した検索語句も必ず確認し、キーワードに追加するかを併せて検討しましょう。
2-5 IS損失率(ランク)を確認する
インプレッションシェア損失率(ランク)が0%の場合は、入札額が高すぎるかもしれません。インプレッションシェアは競合の状況により常に変動するので一概には言えませんが、抑制する際の目安にはなると思います。
2-6 目標CPAを超過したKWがないか確認する
CVを獲得したキーワードもCPAが超過していないかは常に確認しましょう。
CPAが超過してしまっている場合は、獲得時のCPCと現在の入札単価を比較してみましょう。現状の入札単価が低すぎる場合は入札を上げて一旦検証するもの良いです。
ただし大幅にCPAが高騰してしまった場合は抑制や停止も検討しましょう。
CVを獲得していないキーワードも同様です。コストを確認し、CVを1件獲得した場合でも目標CPAを大幅に超える場合は停止を検討しましょう。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
入札単価を正しく設定することで、広告の機会損失を防いだり、無駄なコストを削減したり、効率なアカウント運用を行うことができます。
是非、ブックマークをして活用いただけますと幸いです。
また、検索広告はそもそもの『キーワード』の選定がとても重要です。
キーワードの選定方法についてはこちらにまとめてありますので是非、ご覧ください。
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最後までご覧いただき、ありがとうございましたー!
楽しい広告運用ライフをお過ごしくださいませ