2024.06.26
KNOWLEDGE
デジタルネイティブ⁉Z世代に刺さるSNS広告表現ってなに?
1990年代半ばから2010年代序盤の若い世代を指す「Z世代」。
インターネット環境での情報収集が当たり前で、ミドル世代以上と比べると様々な面で違いがあり、
世代間の意思疎通の難しさがしばしばWEB上で話題になります。
そんなZ世代が社会に進出してから早数年。
これからますます社会に進出して経済の中心となっていくだけではなく、
日常生活の一部としてSNSを使いこなす彼らの影響力は計り知れません!
かく言う私もZ世代。
24年春に新卒入社して以来、SNS広告運用者として日々研鑽を続けています。
今回は、Z世代のひとりでもありつつ、WEBマーケターでもある私が、
WEB広告を作るうえで今後意識していくべき『Z世代に刺さるSNS広告表現』について考えてみました!
SNS広告をつくるうえで何かの参考になれば幸いです。
1.Z世代とは?
まずは、Z世代の定義と傾向について振り返ってみましょう。
Z世代とは1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代を指す言葉です。
Z世代は新聞やTVといった媒体から離れており、Webメディアでの情報収集が当たり前の状態になっています。
ある記事では、
TVや新聞などの媒体は「自分自身は興味がない情報も多々入っている」ことがあり、
情報過多の環境で育ったZ世代には「自分にとって不要な情報を取捨選択する」というスキルに長けている傾向があるとの記載もありました。
https://www.job-terminal.com/features/Z%E4%B8%96%E4%BB%A3/ :参照
Metaが公開しているデータです。
日本で、
Metaプラットフォーム(Instagram、facebook)で毎週視聴しているZ世代の割合は64%
商品のインスピレーションや発見のソースとしてInstagramを使用しているZ世代の割合は62%
この数値からもわかるように、Z世代のSNSを使用しての情報収集は、当たり前となっています。
ご飯を食べに行きたいときやお出かけをしたいときなど、ネットやSNSで検索をして自分の必要そうな情報を取捨選択します。
また、目的がなくても暇な時間にInstagramのストーリーやTikTokを見て、
何となく気になったものを自分で調べてみたりしている人も多いようです!
また、慎重に口コミなどの評価をリサーチしたり、
自身で収集した情報をもとに自分が良いと思うサービスや商品を選ぶ傾向もあります。
Z世代は莫大な情報を全て吸収しているのではなく、自分にとって必要だ、
有用だと感じられる情報を常に選び取り、インプットしていく傾向があります。
Z世代の定義と傾向を振り返ってみると、
彼らは自分に必要そうな情報は積極的に吸収しますが、興味のない情報は捨ててしまいます。
であれば「Z世代」に刺さる広告表現とはどのようなものなのか。
自分に必要そう、という部分に着目すると、その答えが見えてきそうです!
2.Z世代に刺さる広告の特徴
そんなSNSで情報収集をしているZ世代ですが、Z世代を含む若者の集中力はたったの8秒しかないと言われています。
8秒以内で理解、消費ができないコンテンツやサービスに対しては一気に興味が下がるそうです。
その為、デザインは端的でわかりやすいものにしなければならないと同時に、重要になってくることが「共感できるかどうか」です。
有名なブランドだから、持っている人が多いから、ではなく、
「共感しやすいインフルエンサー、芸能人が使っている」
「ブランドの価値観が自分の価値観にあっているか」
など、自分の中にある「好き」が原動力であり、
どんな時でも自分らしさや多様な価値観が尊重されます。
そんなZ世代に刺さる広告表現を、それぞれの特徴ごとに見ていきましょう!
▼色
Z世代はインターネットを見る時間も長いですが、その分いらない情報をスワイプしてしまうことも多いです。
そのため、すぐに目に留まる「目立つ」デザインがいいなと思うデザインではないでしょうか。
目立つといってもはっきりした色を使用しているということではありません。
伝えたいことが一目でわかるような色の配色、背景色との組み合わせ、
どれも視認性が高く目に留まるようなデザインがZ世代には刺さりそうです!
▼タイパ(タイムパフォーマンス)
Z世代は、色やデザイン視認性の高いものが好まれると同時に、できるだけ短い時間で情報が入ってくるものが好まれます。
例えばこの記事を読んで下さっている皆様も、
YouTubeを倍速で再生したり興味のないInstagramストーリーは飛ばしたりといった経験が
あるのではないでしょうか。
動画を素早く視聴したいというのはZ世代に限らないニーズになってきていると思いますが、とくにZ世代はその傾向が感じられます。
広告らしさがありすぎるものは飛ばされてしまう、という考え方もありますが、
逆に、商品やサービスのメリットをハッキリと打ち出してしまった方が良いという場合もありそうです。
また、動画広告もあえて早回し再生の状態で配信するなど、ユーザーの視野に入っている間に情報を伝えきる工夫も考えられますね。
▼メッセージ
Z世代は、何よりも自分自身の「好き」を原動力にしています。
そのため、いかに言葉の部分で共感してもらえるかが大事になってきます。
何を伝えたいのかが簡潔に、目立つように記載されている広告が好まれ、
面白い、斬新なアイディアや共感性が高く自分ごと化できるメッセージなどがZ世代に刺さります!
Z世代をターゲットにした広告では、情報量が多くごちゃごちゃしてみえるデザインであっても何を伝えたいのかが分かりやすいデザインが多いです!
▼昔のものがまたはやりに?!
色とは別に、オシャレやトレンド感があるもの、ユーモアがあるものが好まれる傾向にあります。
最近では昭和に流行ったものが再度流行してきていることもあり、
「昭和レトロ」という言葉もあります。
昭和レトロブームは、昭和時代の温かみのある雰囲気のデザインなどが再び注目を集めている現象です。
これにも、昭和のデザインに対するノスタルジーや憧れという「好き」や「共感」が原動力となっています!
3.私に刺さった広告表現
これまでZ世代に刺さる広告表現について紹介してきましたが、
私も24年卒のZ世代。4月から新人WEB広告運用者としてSNS広告を勉強するなかで、
私の心に刺さった広告表現をいくつか紹介します!
「いつまでも女の子扱いされたいから」
圧を感じる“ずるい言葉”への返し方「自分の機嫌は自分でとろう」
「たしかに~!」と思うことや、「こういう場面あるよなあ」など
広告に共感した部分が多いです。
やはり、ぱっと流れてくる広告においても、
「自分が好きなデザインかどうか」「共感できる言葉だったかどうか」
など、個人的な「好き」で情報の取捨選択をしていると感じました。
4.これだけはだめ⁈Z世代が不快に思う「広告表現」
これまでZ世代に刺さる広告表現についてみてきましたが、
反対に、Z世代が不快に感じる広告表現についても考えておきましょう。
Z世代が不快に感じる広告は
「不安を煽る」「コンプレックスを助長する」「容姿への押し付け」など
自分のアイデンティティや個性を否定するような広告表現です。
Z世代は自分らしさを大事にしているので、自分を否定してくるような広告表現は共感ではなく、
嫌悪感を抱かれる傾向にあります。
多様な価値観を尊重して「好き」に刺さる広告を作成しよう!
いかがでしたでしょうか。
Z世代は、情報があふれているこのご時世で、「好き」を原動力に
常に自分に必要な情報を取捨選択しています。
日常生活の一部としてSNSを使いこなすZ世代の影響力は計り知れず、
WEB広告を作るうえで今後意識していくべき世代になってきます。
彼らの価値観を大切にZ世代に刺さる広告をどんどん作成しましょう!
Z世代へのマーケティング・広告施策にお困りでしたら、ぜひお問い合わせください。