TikTok広告には「実装するだけでCPAが改善する」と言っても過言ではない機能が存在します。

それが『自動アドバンスドマッチング』と『ファーストパーティCookie有効化』です。

この機能を有効にすることで、取得できる顧客情報が増え、学習が促進され、広告パフォーマンスが向上します。

コーディングや面倒な設定も一切必要なく、「ボタン1つ押すだけ」でパフォーマンスに繋がるので、実装漏れがないよう必ず確認することをオススメします。

１．実装のメリットと効果

①リーチを拡大
より規模が大きく良質なオーディエンスを構築し、見込み度の高い顧客にリーチすることができます。

②キャンペーンの最適化を促進
入札が効率化され、より多くのコンバージョンを獲得できます。

③フルファネルイベントの測定
デバイス間とセッション間のマッチング精度が上がり、より多くのイベントが収集可能になります。

④アトリビューション測定の強化
未実装だとクリック後1日間のみしか測定できなかったアトリビューションが、実装後はクリック後7日間、閲覧後1日間まで測定可能になります。

２．自動アドバンスドマッチングとは？

『自動アドバンスドマッチング』とは、ピクセルが自動的にウェブサイトをスキャンして、メールアドレスや電話番号などの「顧客情報」を含むフォームからデータを収集し学習を促進する機能です。

ユーザーがサイトに訪問し、登録、サインイン、問い合わせ、決済などをした際に入力したメールアドレスや電話番号を、自動で広告学習に利用する機能と考えるといいでしょう。

※顧客情報はハッシュ化(暗号化)され安全に利用されます

３．ファーストパーティCookie有効化とは？

『ファーストパーティCookie』とは、TikTok広告からではなく、Webサイト(広告主)から直接発行されるCookieのことです。

これに対し『サードパーティCookie』というものがあるのですが、こちらはTikTok広告から発行されるCookieのことです。

現在、サードパーティCookieからのデータ取得はデフォルト設定で有効化されていますが、個人情報保護の観点から、サードパーティCookieだけから充分なデータを取得していくのは困難です。

そこで『ファーストパーティCookie』を有効化し、ファーストパーティCookieとサードパーティCookieを併用することで、Webサイト(広告主)側とTikTok側とでイベントデータを補完し、学習に活用するデータの品質を向上させることが可能になりました。

つまり簡単にいうと「サードパーティCookieだけでは収集できないデータまで収集できる機能」となります。

４．ボタン1つ押すだけで実装できる

この2つの機能を実装する方法はとっても簡単！下記フローで設定しましょう（※約1分で終わります）

５．まとめ

大事なことなのでもう一度。これらの設定は「ボタン1つ押すだけ」でパフォーマンスに繋がるので、利用しない手がありません。実装漏れがないよう必ず確認することをオススメします。

特に「以前よりもCPAが高騰している」「これ以上CPAを改善するのが難しい」と感じている方はいち早く実装確認をしていきましょう。