2025.06.02
KNOWLEDGE
【SNS広告】動画広告のポイントと展開例をご紹介！
昨今のSNS広告において、動画広告を見かける機会が増えたと感じる方は多いのではないでしょうか？
動画広告は、自社の商材・サービスを『簡潔に』『順序立てて』『わかりやすく』説明するのに効果的です。
一方で、構成や内容を整えないとユーザーにとってわかりづらく、検証の側面でもわかりにくい広告となってしまいます。
そこで、今回はまだ動画広告を作成・配信したことが無い方向けに概要～検証方法までをご紹介いたします。
【知識編】動画広告の現状と課題
動画広告の市場規模
まずは動画広告を取り巻く市場についてまとめていきます。
参考・引用：サイバーエージェント、2024年国内動画広告の市場調査を実施
参考・引用：【Z世代は広告を「スキップ」する？】広告タイプ別の”不快度”から見えた、Z世代の価値観に受け入れられやすい広告とは
近年、動画広告の市場規模は拡大しており、今後も右肩上がりに伸び続ける予測がでています。
特にSNS広告の主軸となる『スマートフォン』での伸びが顕著であり、今後も動画広告が重要な位置を占めることがわかります。
また、動画広告のフォーマットのなかでも需要が伸びているのが『縦型動画』です。
「TikTok」「Instagramストーリーズ」「youtubeショート」等で代表される動画フォーマットです。
ユーザーの視聴時間が長く、広告出稿が増える中で媒体側もサービス体制を強化したことが伸びの背景として見られます。
以上の通り伸び続けている広告フォーマットとして、動画広告の重要性がお分かりいただけたでしょうか。
強まる動画広告への不快感
一方で、動画広告への嫌悪感を示すデータもあります。
上図の通り動画広告(ここでは「動画の再生前・途中で流れる広告」）は約9割の人が不快感を抱いていることがわかります。
SNS広告(静止画含む)でも約8割の人に不快感を抱かれています。
そういった不快感を持ったユーザーの行動として多いのが『広告スキップ』です。
広告主として伝えたいメッセージを無視されるということは、広告としてはあまりに大きい課題です。
以上を踏まえて、『スキップされない広告を作るにはどうするべきか』を次に解説します。
【作成編】動画広告の基本的な型
動画広告を作成するには『型』が重要となります。
自分が伝えたい情報をやみくもに動画へ詰め込んではうまく情報が伝わらなかったり、引きのない動画になってしまったりします。
特に、この記事を見て初めて動画広告を作成する人は、まずしっかり『型』を守ることを意識しましょう。
なお、動画に詰め込む訴求の考え方については以下にまとめています。
静止画広告に限らず有効な手法となるため、ぜひご一読ください。
関連記事
【広告コピーの整理・作成に！】一気通貫した訴求検討・整理
ABCDフレームワーク
世の中に様々な『型』が存在します。
今回はそのなかから代表的なものとして、Googleが提唱する『ABCDフレームワーク』をご紹介いたします。
参考：コンバージョンを促す動画広告に必要な「ABCD フレームワーク」で TrueView アクション広告を分析する
動画広告の展開を大きく4つに分けた『型』です。
A：Attract（引き込む）
動画の冒頭はユーザーを『引き込む』ことが重要です。
特に、冒頭5秒間でユーザーの指を止めることが動画広告では求められます。
その一方で、インパクトだけを重視してしまうとCV確度の低いユーザーや想定外のユーザーが集まってしまう原因にもなってしまいます。
「欲しいユーザーに指を止めてもらう」ことが求められるシーンです。
B：Brand（知ってもらう）
次に引き付けたユーザーに対して、自商材・サービスを『知ってもらう』シーンに移行します。
基本的にユーザーは自商材・サービスを知らないことを前提に、簡潔にわかりやすく伝えることが重要です。
色々な情報を詰め込みたくなりますが、長くなるほどユーザーの飽きを誘ってしまうため、短くまとめることを意識しましょう。
C：Connect（結びつける）
CVにつなげるべく、ユーザーと自商材・サービスを『結びつけて』いきます。
自商材・サービスを知ってもらったうえで、ユーザーに対して「あなたに必要なものなんだよ」「こんないいことがあるんだよ」と説得するシーンです。
人間、自分に対してのベネフィット(良い変化)がなければ行動に繋がりません。
ぜひ以下の記事も参考にしながら考えてみてください。
関連記事
"メリット"と"ベネフィット"の違いって何？【考え方もご紹介！】
D：Direct（促す）
最後はCVしてもらうために具体的な行動を『促す』ことが必要です。
「WEBサイトをチェック！」「フォローしてね」「⇓購入はこちらから⇓」など、ユーザーに何をしてほしいのか示しましょう。
伝えたいこと・してほしいことを『型』に当てはめた後は『一貫性があるか』も確認しましょう。
動画広告全体で、ストーリーとして成立しているかが効果に影響します。
確認するときにはExcel等でまとめるのも効果的です。
【検証編】動画広告の初動検証とその後の展開
では実際に『型』を踏まえて動画を作成・検証していきます。
静止画広告も同様ですが、広告内の変数を変えすぎてしまうと『何が良かったのか(悪かったのか)』曖昧になってしまいます。
動画広告の場合は、特に変えられる点が多いので注意が必要です。
なお、静止画クリエイティブのPDCAで考えるべきポイントはこちらの記事で紹介しております。
動画の検証にも通ずる部分があるため、ぜひご一読ください。
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【SNS広告運用初心者必見】勝ちバナーを見つけるために検証すべき要素とは ～バナーにおけるABテストの活用～
動画広告の要素
まずは動画広告の要素を押えておきましょう。
大きく分けて、
・コピー
・背景素材
・BGM、SE
に分けることができます。
それぞれ『型』にひとつずつに割り当てると以下のイメージになります。
※内容は架空のtoBセミナー商材となります。
これらの要素を1つずつ変更したものを並走することで、当たり要素の洗い出しが可能です。
1手目：オススメは『A/コピー』から
先ほどの図だけで12個要素がありますが、初めて動画広告を配信する際は『A/コピー』から検証しましょう。
『A』はどんなに早く離脱したユーザーにも目に入る要素であり、後半の『BCD』を見てもらうためにも重要な要素でもあります。
そのため最初に検証することで、
・どんな言葉だと指を止めてくれるのか
・どんな言葉だとCVしやすいユーザーを集められるのか
を早期に明らかにすることができます。
また、作成工数のかかる動画広告でカンタンに複数パターンを作成できるのもオススメする理由です。
検証のイメージとしては以下のようになります。
2手目以降：他の要素を1つずつ変更
1手目での『A/コピー』で当たりコピーを見つけたら、それ以外を徐々に変更して検証を進めます。
「素材を実写からイラストに変える」「BGMを外してみる」など、複数の要素を一気に変えないよう気をつけましょう。
さいごに
いかがだったでしょうか？
おさらいですが動画広告は以下の点が重要です。
① 『型』を踏まえて動画の展開を作る
② 検証するときは要素(コピー・素材・BGM、SE)を1つずつ変える
③ 最初は『A/コピー』の検証
弊社では動画広告を始めとした広告作成も代行しております。
「動画広告にチャレンジしたいけど、作成する時間を取ることができない」方などにオススメです。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
