2023.08.04
KNOWLEDGE
【Yahoo!広告】レスポンシブディスプレイ広告徹底解説
2022年10月のアップデートでYahoo!から「レスポンシブディスプレイ広告」の提供が開始されました。こちらは、Google 広告では既に実装されていましたが、画像やタイトル、説明文などのクリエイティブ素材を複数入稿して、システムが素材を自動的に選択して配信する広告です。
この記事では、レスポンシブディスプレイ広告でできることを詳しく解説していきます!
■「Yahoo!レスポンシブディスプレイ広告」とは
レスポンシブディスプレイ広告とは、「アセット」と呼ばれるタイトルや説明文、画像などの広告素材をそれぞれ複数設定し、効果の良い素材が自動で選択されて配信されるフォーマットです。
画像引用:Yahoo!JAPAN広告 公式ラーニングポータル「レスポンシブディスプレイ広告とは?」
■活用によるメリット
1.効果の良いクリエイティブを自動判別
従来のレスポンシブ広告ではタイトル、説明文、画像をそれぞれ選択しなければならなかったため、様々なパターンを試すためには煩雑な設定が必要でした。
レスポンシブディスプレイ広告では、一つの広告で複数のパターンを配信できるようになり、入稿作業や運用の工数が大幅に削減されます。
2. 効果の良いアセットの自動選択
複数のアセットを設定しておくことで、過去の掲載結果に基づく機械学習により、自動的に効果の良いアセットを組み合わせて配信することが可能になりました。パターン増加によりクリエイティブの最適化が進み、広告効果の最大化が期待できます。
■Yahoo!レスポンシブ広告との比較
「レスポンシブディスプレイ広告」と「レスポンシブ広告(画像)」は、配信目的や訴求方法によって使い分けが必要です。
Yahoo!では、広告数の制限や遷移先ページの出し分けなどが不要の場合、自動で最適なアセット(画像、タイトル、説明文)が選択され配信される「レスポンシブディスプレイ広告」、訴求内容ごとに広告を作成したい場合などは、従来の「レスポンシブ広告」を推奨しています。
使い分けの際にチェックするポイントは以下の通りです。
特に
・画像、およびタイトル・説明文の組み合わせを網羅した広告を作成したい場合
・作成した広告の実績の確認し最適な組み合わせを判断したい場合
上記の場合はレスポンシブディスプレイ広告が適していると言えます。
■レスポンシブディスプレイ広告の作成
1.作成の仕方
レスポンシブディスプレイ広告の作成手順をご説明します。
①Yahoo! 広告管理画面で「広告」→「+広告作成」を選択
②「レスポンシブ広告を追加」を選択し、以下を設定する
・メディアの形式 ⇒画像
・広告入稿タイプ ⇒アセット(複数素材)
③タイトル・説明文・画像を設定し、「作成」をクリック
〇入稿上限数は
画像:15件
タイトル:5件(各20文字以内)
説明文:5件(各90文字以内)
ロゴ画像:1件(180px×180px)
です。
〇画像の入稿可能サイズは
・アスペクト比1.91:1
(最小ピクセルサイズ1200pixel × 628pixel)
・アスペクト比1:1
(300pixel x 300pixel または600pixel x 600pixel 以上)
です。
2.作成に関する注意点
• 1広告グループ配下に作成可能な広告の上限数は
レスポンシブディスプレイ広告、レスポンシブ広告、および他の広告タイプと合わせて300件です。
• 1広告グループ配下に配信可能なレスポンシブディスプレイ広告の上限数は6件です。
• レスポンシブディスプレイ広告では、動画は対応していません。
■アセット別レポート
レスポンシブディスプレイ広告の作成時に登録したアセットは、広告管理ツールの広告一覧画面にある「アセット一覧」で確認することができます。
アセット一覧画面の「掲載結果」欄では、直近2週間で広告配信が行われた日の掲載状況をもとに、「高」「中」「低」「学習中」「‐」の5段階で広告効果が高いかどうかを評価します。
画像引用:Yahoo!JAPAN広告 公式ラーニングポータル「レスポンシブディスプレイ広告の作成と活用」
なお、評価が「中」以下の場合は、パフォーマンスが改善する可能性があります。定期的に掲載結果を確認し、アセットの変更など適宜調整を行うことを推奨します。
※「学習中」
インプレッション発生日が過去14日間で3日未満の場合。もしくは、インプレッション数が、過去14日間で1,000件未満の場合。
※「–」
審査で否認された場合。もしくは、画像が削除・配信停止にされている場合。
■タイトル/説明文別のレポート作成方法
これまで画像のみ実数値のレポート出力が可能でしたが、2023年6月23日より、タイトル/説明文別のレポート出力が可能になりました。
以下、レポート出力手順/出力レポートイメージでございます。
1.レポート出力手順
①YDA管理画面でレポート出力したいアカウントを選択
②レポート>レポート・テンプレート作成>出力したいレポートの【広告】プリセットを選択
③基本項目に「タイトル」「説明文1」を追加
④分割項目に「メディア名」「メディアID」を追加
└メディア名:YDA管理画面でアップロードした画像ファイル名
└メディアID:YDA管理画面でアップロードした画像ファイル名ごとに割り当てられるID
⑤確認したい項目(インプレッション数やコンバージョン数など)を選択し、レポート出力
2.レポート出力イメージ
以下内容で登録したレスポンシブディスプレイ広告を出力したレポートイメージが下記画像です!
≪登録されたレスポンシブディスプレイ広告≫
・画像2枚(メディア名:1200_628.jpg、300_300.jpg)
・タイトル2つ(タイトルX、タイトルY)
・説明文2つ(説明文x、説明文y)
上記の場合、計8パターン*の配信データをレポートで出力出来ます!
*画像2枚 × タイトル2つ × 説明文2つ
2023年7月時点では、YDA管理画面上で、各アセットの組み合わせごとの数値が確認出来ないため、レポート出力し、より効果の良いアセットの組み合わせを確認しましょう!
■まとめ
いかがでしたか?
Yahoo!レスポンシブディスプレイ広告は、効果的に使うことができれば、広告効果アップが期待できます。
「画像やタイトルはどんなのがいいの?」
「効果検証がうまくできていない・・・」
「自社に合ったYahoo!広告の活用方法を教えて欲しい」
という方ぜひ一度お問合せください。
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