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【cookieレス時代に向けて】マーケターができる新たなデータ活用法/Meta

いまや広告の関連性とプライバシーの保護は切っても切れない関係にあります。

WEBマーケティング施策において、サードパーティcookieは依然として重要な役割を果たしていますが、2024年末に世界有数のブラウザの1つがこれを制限する可能性があるものの、現時点では現状維持のまま実装されています。ただ今後規制が進んだ場合に今まで通りの施策が困難な場面も増えてくるでしょう。

今回は、“データ活用において今後何ができるできないのか”についてご紹介していきます。

また、cookieの撤廃が決まり次第、内容を説明致します。

1.広告エコシステムの変化による影響

①ウェブ/アプリのコンバージョンの計測不備

正しいコンバージョン数が見えにくくなります。FacebookやInstagramだけでなくその他の媒体・計測ツールに関しても同様だと考えられます。

②ウェブ/アプリ行動に基づくオーディエンスの不一致

リーチしたいオーディエンスへ広告を効率的に配信することが困難になります。

③機械学習への影響による最適化の効果悪化

顧客獲得単価(CPA)や、ROIの悪化が懸念されます。

 

このように、広告エコシステムの変化によりあらゆるマーケティング活動において影響を及ぼすことが考えられます。

2.パーソナライゼーションとプライバシー

一方で、利用者個々人の興味・関心・行動に関連性の高いコンテンツを選んでパーソナライズされた広告を表示されることも同時に求められています。パーソナライゼーション機能は、生活の多くの場面で活用されており、それにより選択肢の多くにうんざりするのではなく、楽しむことができるようになります。

たとえば、Netflixでは2億人以上のデータのアルゴリズムを使って0.07秒ごとにレコメンド機能が更新されて高い効果を発揮しています。

①パーソナライゼーションを利用するメリット

Instagramの調査では

72%の方がパーソナライズされたメッセージにしか反応しない

80%の人がリコメンドで出てきたブランドでshoppingをすることが多い

という結果が出ており、ユーザーは各々の興味・関心に関連付けられてカスタマイズされた体験を期待していることがわかります。

②ビジネスにとってのメリット

商品に関心を持つ可能性が高い人にメッセージを届けることでより効率的効果を高めることができます。

シグナルの重要性

データ量が少ないと広告の関連性が失われ、利用者の利用体験の質が低下するとともに広告主のコストが上昇します。
最適化地点をコンバージョンからリンククリックに移行するとCPA150%超えるため、シグナルやデータの活用は必要不可欠であることがわかります。

また、利用者の91%が自分が関心を持ちそうなクーポンやおすすめ商品を表示してほしいと思う一方で、97%の方が個人情報の保護についても心配していました。

つまりプライバシー第一の世界でパーソナライズされた広告を配信することが求められています。

 

3.コンバージョンAPIーポストcookie時代に対する取り組み

コンバージョンAPIとは

ユーザーのブラウザやデバイスから得た情報をMetaピクセル経由でMeta広告にデータ送信するのではなく、広告主のサーバーから直接必要なデータを送信するためのツールです。

コンバージョンAPIを使うと、マーケティングデータ(主なウェブサイトイベントやオフラインコンバージョンなど)を、広告主のサーバー・ウェブサイトプラットフォーム・CRMからMetaのサーバーに直接、信頼性のある方法で共有できます。

それによって得られたマーケティングデータにより、Metaでの広告のパーソナライズ、最適化、測定の精度が高まり、広告に興味を持つ可能性が高い利用者に広告が表示されやすくなります。

つまり、cookieが廃止されてもコンバージョンAPIを利用すれば、これまでと同じ方法で効果測定、レポート、最適化が可能になるということです!

コンバージョンAPIを導入するメリット

①データコントロールが可能

広告主側がどのデータをいつ共有するかコントロールすることができます。

②データの信頼性が高い

ブラウザはクラッシュすることや接続性の問題により影響を受ける可能性があります。

そうした問題がないため、コンバージョンAPIを通じたデータ共有はブラウザベースの方法よりも信頼性が高くなります。

③幅広いデータ量を獲得

ピクセルと比較して、より幅広いデータを活用することができます。

例えば、広告主側が保有しているCRMのデータや、質の高いリードが含まれるファネル下部のイベントなど、従来ピクセルでは取得できなかったデータを連携させることができます。

 

以上の理由により、よりパーソナライズされたマーケティングが可能になります。

 

コンバージョンAPIの実装方法

①直接統合

自社でエンジニアの部署を新設し、開発から実装まですべて行う。

 

②Metaマーケティングパートナーと連携する

コンバージョンAPIに対応したパートナー統合を利用する。自動設定で簡単にウェブアクティビティをリンクできます。つまり、この方法だとコーディングの必要はありません。

サービスパートナーは以下の通りです。

人気のパートナー

Eコマース※一部紹介

ウェブサイトプラットフォーム※一部紹介

カスタマーデータプラットフォーム※一部紹介

データ接続プラットフォーム※一部紹介

CRMおよびマーケティングソフトウェア

タグ管理

モバイルプラットフォーム

コールインテリジェンス

③GTM(Googleタグマネージャー)を利用する

サーバーサイドGTMを連携させ、計測する方法。

▼手順

・ サーバーコンテナを作成する
・ Googleアナリティクス4ウェブタグを使用してデータコレクションを設定する
・ GCPサーバーにデータを送信する
・ そのデータをコンバージョンAPIによりMetaと共有する

④外部ツールを使う

SaaSベンダー各社から提供されている広告効果測定ツールやデータハブサービスの中の、コンバージョンAPI(CAPI)に対応しているツールを利用する方法。

★オススメ広告効果測定ツール

アドエビス

└最新の計測方式で流入施策の成果を正確に把握、進捗状況をいつでも確認可能

ADGoCoo

└Web広告もSEOもSNSも一括で効果測定

CATS

└タグマネジャー・LPO・ヒートマップ機能も搭載

 

 

上記の4つの方法があります。

自社で使用しているサービスがパートナー統合のリストにあれば、

②Metaマーケティングパートナーと連携する

を選択し、コンバージョンAPIを導入することが最もスムーズだと考えられます。

パートナー統合を利用できない場合は、GTMもしくは外部ツールを利用した方が、自社で一から開発するよりも手軽に実装可能だと思われます。

まとめ

今回は、いずれ訪れるcookieレス時代に対してマーケターがするべきデータ活用方法をお話しました。

日々進化していくIT業界では、変化に柔軟に対応していく必要があります。プライバシー保護を危惧して規制が強まる中で、パーソナライズされた広告を出すことができれば、更なる顧客獲得アップが見込めるかもしれません。

マーケターとして、最新情報をアップデートして新しい時代を迎えましょう!

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