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【2023年最新版】実は落とし穴!?Google最適化案の自動適用について詳しく解説

広告を運用していて、「あれ?いつの間にか設定したキーワードが削除されてる」「レスポンシブ検索広告のテキスト変わってる」と、自分では変更した覚えがないにも関わらず設定が変わっていた経験はありませんか?

この場合、Google側で自動的に最適化案が適用されている可能性が高いです。
これにより、アカウントの掲載結果の向上と時間の節約に繋がる可能性がありますが、気が付かない間に意図しない配信をしてしまうこともあります。
最適化案の自動適用について理解しておきましょう。

1. 最適化案の自動適用とは

最適化案の自動適用とは、言葉の通りGoogleが推奨する最適化案を自動で適用する機能です。選択した最適化案をアカウントに自動適用できます。
選択した種類の最適化案が生成されると、自動的に適用されるため、広告の成果向上工数削減に役立ちます。

■そもそも「最適化案」って?
管理画面の「最適化案」タブに表示される、キャンペーン全体の掲載結果改善できるようアカウントごとにカスタマイズされたGoogleによる提案機能です。
アカウントの過去の掲載結果やキャンペーン設定、Google 検索のトレンドに基づいて、掲載結果の改善につながる最適化案が自動生成されます。
※現在のところ、自動適用を利用できるのは一部の最適化案のみです

反映タイミングに注意

最適化案が生成される前に自動適用を既に選択していた場合、最適化案が生成されてから自動適用反映までに10分~6時間で反映されます。
最適化案生成はシステムによる判断であるため、生成されているかどうか、また自動適用に反映されているかこまめに確認しましょう。

1-1. 自動適用の種類

広告のパフォーマンスを維持する

■広告とアセット
「広告と広告表示オプション」に関する最適化案では、広告を微調整したり、新しい広告を作成したり、成果の高い広告を最も頻繁に表示したり、広告を最適な広告グループにまとめたりすることができます。特に、広告表示オプションに関する最適化案タイプを適用すると、広告のパフォーマンスが最大化され、広告のクリック率の向上につながります。

種類 内容
レスポンシブ検索広告を追加する レスポンシブ検索広告では、広告主様の専門知識とオークション時のシグナルを組み合わせ、クエリとユーザーごとに最も関連性の高い広告コピーを作成できます。
レスポンシブ検索広告を改善する 広告見出しと説明文を更新すると、レスポンシブ検索広告の広告の有効性が向上します。
広告のローテーションを最適化する 「最適化」設定にすると、最も多くのクリックを期待できる広告が自動的に表示されます。

 

■キーワードとターゲティング
「キーワードとターゲット設定」に関する最適化案では、商品やサービスに関心を持っているより多くのユーザーに広告を表示できるようになります。

種類 内容
Google 検索パートナーを使ってリーチを拡大する Google検索パートナーのサイトに広告を掲載すると、より多くのユーザーにアプローチしてトラフィックを増やすことができます。
重複するキーワードを削除する 重複キーワードを削除すると、アカウントが管理しやすくなります。
広告配信に使われていないキーワードを削除する 広告配信に使われていないキーワードを削除すると、アカウントを管理しやすくなります。
競合する除外キーワードを削除する 「除外キーワード」は、キャンペーンのターゲットから除外する検索語句を指定するものですが、通常のキーワードと重複する除外キーワードを使用すると、ビジネスにとって価値の高い検索語句に対して広告が表示されなくなる可能性があります。
最適化されたターゲティングを使用する キャンペーンの目標に基づいて、コンバージョンに至る可能性が高く、関連性の高い新規のユーザーにリーチできます。これまで逃していた可能性のあるオーディエンス セグメントを取り込んでキャンペーンの成果を高めることが可能です。
レポートするオーディエンス セグメントを追加する オーディエンス レポートを活用して、ユーザーに対する理解を深めましょう。
コンバージョン トラッキングをアップグレードしましょう データドリブン アトリビューションを使用して、コンバージョンへの貢献度を複数の広告インタラクションに割り当てましょう。

ビジネスを拡大する

■キーワードとターゲティング

種類 内容
新しいキーワードを追加する キーワードのリストに関連性の高いキーワードを新たに追加することで、お客様のビジネスに対する関心は高いものの、まだお客様の広告が表示されていないユーザーにも広告を表示できるようになります。
既存のキーワードを部分一致にアップグレード スマート自動入札によるキャンペーンでは、オークション時のさまざまなシグナルを使用して、指定した目標または予算の範囲内で自動的に最大限のコンバージョンが獲得されます。
ディスプレイ ネットワーク対応を使用する 検索ネットワークの予算の使い残し分を、同様のコンバージョン単価で Google ディスプレイ ネットワークに投入することにより、コンバージョンを増やすことができます。

 

■入札単価
「入札単価と予算」に関する最適化案では、ビジネス目標に応じた最適な入札戦略が提案されます。この最適化案を適用すると、予算による制限の発生を防ぐことができます。

種類 内容
目標インプレッション シェアを使って、広告費用対効果を改善しましょう 目標インプレッション シェアでは、インプレッション シェアの目標達成に向けて、自動的に入札単価が最適化されます。
「クリック数の最大化」を使って広告費用対効果を改善しましょう クリック数の最大化を使うと、設定した予算内で最大限のクリックが得られるように入札単価が自動的に調整されます。
「コンバージョン数の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう 設定した予算内で最大限のコンバージョン数を獲得できるように入札単価が自動的に調整されます。
「コンバージョン値の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう 収益、利益、ライフタイム バリューなどの重要なビジネス目標をレポートし、目標の実現に向けて最適化を予算内で行えます。
目標コンバージョン単価を使用した「コンバージョン数の最大化」で効率的に入札しましょう 目標コンバージョン単価を使うと、現在と同程度かそれ以下のコンバージョン単価でより多くのコンバージョンを自動的に獲得できるようになります。
目標広告費用対効果に基づく「コンバージョン値の最大化」を使って、より効率的に入札しましょう 価値に基づく入札戦略を使用すると、現在と同程度の広告費用対効果でより大きなコンバージョン値を獲得できます。
目標コンバージョン単価の設定 需要が増えた場合はコンバージョン数を増やし、需要が少ない場合には費用を抑えることができるため、現在と同水準のコンバージョン単価を保ったままコンバージョン数を増やすことができます。
目標広告費用対効果の設定 需要が増えた場合はコンバージョン値を高め、需要が少ない場合には費用を抑えることができるため、現在と同水準の広告費用対効果を保ったままコンバージョン値を増やすことができます。
目標コンバージョン単価を調整する 広告費用対効果の目標値を引き下げると、推定コンバージョン値が向上する可能性があります。
広告費用対効果の目標値を調整する 広告費用対効果の目標値を引き下げると、推定コンバージョン値が向上する可能性があります。
アカウントのデフォルトの目標として「来店」を追加 スマート自動入札キャンペーンがウェブサイトコンバージョンと来店コンバージョンの両方を基準に最適化されるようにします。

参照:最適化案の自動適用について

 

1-2. どのアカウントでも使えるの?

Google広告サポートに確認したところ、一部アカウントのみに自動適用は表示されており、全てのアカウントで確認できる訳ではないとのことです。
※表示される/されないの基準や、その割合は公表されていないとのことです。

 

1-3. 設定の確認方法

適用した最適化案は、[管理] または [履歴] タブで確認できます。

①左側のページメニューで、[最適化案] をクリック

 

画面右上の [自動適用] をクリック

 

③[管理] タブで有効/無効設定を管理

 

④自動適用を有効にしたい場合は、[管理] タブから選択

デフォルトで選択されている自動適用はありません。
※チェックを入れた後に、「保存」ボタンのクリックを忘れずに

 

④「履歴」タブで最適化案が過去 1 週間に適用された回数、最後に適用された日時、最初に自動適用の有効を選択した日時を確認

 

2. 自動適用をする際の注意点

日々、細かい調整が複数項目ある中で、一部が自動化されることで作業以外の時間にあてることができ、アカウントのパフォーマンスも向上する可能性があります。
しかし、上記に記載した自動最適化案全てを設定すべきということではありません。
設定したことで、予期しない配信につながることや、気付かないうちにコストがかかってしまう場合があります。

例えば、入札単価の「コンバージョン数の最大化を使って、広告費用対効果を改善しましょう」が事前に確認せず設定されていた際には、キャンペーンのコンバージョン値を最大化するために入札単価が上がっていた、、という場合もあります。

他にも、キーワードとターゲット設定の「最適化されたターゲティングを使用する」が導入されていた際には、配信ターゲットを広げて認知を広げることはできますが、予期せぬ配信先に広告が表示されてしまう恐れや、コンバージョン率が低下することがあります。

 

これまで自動適用の設定を見たことがないという方は、今すぐアカウントを確認し、配信したい内容で配信ができているか確認しましょう。
また、どの最適化案の自動適用を選択するかしっかり吟味しましょう。

 

2‐1. アカウント単位の自動生成アセットにも注意

最適化案の自動適用とは別に、アカウント単位の自動生成アセットを使用すると、広告のパフォーマンスが向上し、広告がクリックされる可能性が高まります。
Google広告では、広告のパフォーマンス向上につながると予測される場合に、アセットが自動的に作成され、広告の下に表示されます。
これらのアセットはアカウント単位で作成することが可能で、複数のキャンペーンで共有できます。

参照:アカウント単位の自動生成アセットについて

アカウント単位の自動生成アセットを設定することで、自分ではコントロールしきれない配信がされていることがあります。

■設定/解除方法
①左側のページメニューで、「広告とアセット」>「アセット」をクリック

②右側「詳細」>「アカウント単位の自動生成アセット」をクリック

③右側「詳細」>「詳細設定」をクリック

④それぞれの項目のオン/オフを選択

 

■アカウント単位の自動生成アセットの種類

種類 内容
動的サイトリンク 広告をクリックしたユーザーを、そのユーザーとの関連性が最も高いウェブサイトのページに誘導できます。
動的コールアウト 広告に補足情報を追加して、行動に移すようユーザーに働きかけることができます。
動的構造化スニペット サイトの追加情報を表示して、お客様の商品やサービスについてユーザーに詳しく知ってもらうことができます。
販売者評価 優れたサービスを提供していることをアピールできます。
長い広告見出し 広告がユーザーの目を引きやすくなり、多くの場合はクリック数が増加します。
自動生成アプリ ユーザーがアプリをダウンロードまたは起動して、探している情報が自動的に表示されるようにすることができます。
自動生成住所 住所や地図情報、距離を表示して、ユーザーがお店やサービスを見つけやすくすることができます。ユーザーがビジネス拠点または販売店に電話で簡単に問い合わせることができるように、電話番号や通話ボタンも追加できます。
動的画像 テキストだけでは伝えにくい関連性の高いビジュアル情報を盛り込めるため、広告の効果と価値を高めることが可能になります。ランディング ページで手に入るものをプレビュー的に見せることにより、ユーザーのクリックを促進できます。

 

アカウント単位の自動生成アセットも工数をかけることなく、広告ランクが向上することが期待できますが、事前に確認をしていないと配信したくないテキストやリンクが表示される可能性があります。

 

まとめ

つまり、最適化案の自動適用とは!

・最適化案の自動適用を有効にすると、適切な最適化案が毎日検証されます。

・最適化案の自動適用は、アカウント単位でのみ行えます。

・最適化案は関連する場合にのみ適用されます。そのため、最適化案の中には頻繁に自動適用されるものと、自動的には適用されないものがあります。

 

Googleの最適化案自動適用で、配信目的に即した自動最適化を選択すると、これまで時間をかけていた作業が削減できたり、掲載結果の改善が見込めます。
しかし、設定を確認しておかなければ、予期せぬターゲットに配信されていた、コストが超過していたということも起こり得ます。
また、機械学習の精度が日々改善する中で、アップデートも行われています。
それらに注意を払いながら、最適化の案自動適用を上手に活用していきましょう。

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