2024.05.16
KNOWLEDGE
2024年4月に大型アップデート!【SmartNews for docomo】と【広告マネージャーv2】を解説
はじめに
SmartNewsといえば、日本最大級のニュースアプリです。見たい情報やニュースを手軽に見れるうえ、自分の興味関心に合わせてコンテンツを表示してくれるので、日常的に利用している方も多いのではないでしょうか。
そんなSmartNewsに出稿できるSmartNews広告がこの春に大型アップデートしています。今回は忙しくてなかなか情報をキャッチアップできない方向けに、アップデート内容を簡潔にまとめました。
ちなみに、SmartNews広告の情報や運用ノウハウは以下の記事でも紹介していますので興味のある方はこちらもご覧ください。
「SmartNews広告」で成果をあげる!運用ノウハウを解説
1 SmartNews for docomoのリリース
1.1 SmartNews for docomoとは
4月より、ドコモ社が提供している「マイマガジン」をアップデートする形で「SmartNews for docomo」がリリースされました。
「マイマガジン」はNTTドコモが運営する月間アクティブユーザー1,400万人のニュースアプリ※1で、このマイマガジンを利用していたユーザーへも、SmartNews広告を配信できるようになりました。
SmartNews、SmartNews for docomo両方のアプリへ広告が自動配信され、機械学習によって広告効果が最適化されることで、効果改善も見込めます。
これにより、SmartNews月間アクティブユーザーは従来の2倍以上へ拡大される見込みで、圧倒的なユーザーへのリーチができることになります。
1.2 アップデートのメリット
「マイマガジン」は前述の通り月間アクティブユーザーが1,400万人のニュースアプリです。NTTドコモは国内マーケットシェアNo1※2であり、良質で圧倒的な顧客基盤を持っています。
マイマガジンはそんなドコモで販売されているAndroid端末にプリインストールされていることで、豊富なユーザー数を確保できています。
マイマガジンのユーザーは男性・女性ともに50歳以上のユーザーが6割以上を占めており、比較的年齢層の高いユーザーへアプローチできる媒体です。※3
合わせてドコモユーザーは世帯年収が高く、有識者が男女共に高い傾向※4にあり、SmartNewsのメイン属性とは違ったユーザーへの配信が可能になる可能性が高いです。
健康食品や化粧品、旅行など高齢者をターゲットとした商材や、高額な商材などは、ドコモユーザーが増えることで販売拡大のチャンスになるかもしれません。
※1 2023年10月時点 データ提供元「NTTドコモ」
※2 出典:社団法人電気通信事業者協会 2019年3月末現在
※3 2022年4月時点の平均。データ提供元「NTTドコモ」
※4 出典:docomoメディアユーザープロフィール調査、dメニューユーザープロファイル
(2018年9月/企画 D2C/実施 マクロミル)
1.3 配信の注意点
SmartNews for docomoへの配信は後述する新管理画面「広告マネージャーv2」のみで実施が可能です。またSmartNews for docomoアプリ配信のみや、SmartNewsのみの配信を選択することはできません。
従来の広告管理画面は2024年末には提供終了が予定されているため、広告マネージャーv2への移行準備は今から始めておく必要があります。
2 広告マネージャーv2のリリース
SmartNews for docomoのリリースに伴い、新しい管理画面「広告マネージャーv2」がリリースされました。
従来の管理画面と異なりますが、すでにβ版として利用が可能になっています。
これに伴い、従来の管理画面(v1)は2024年末を目安に廃止される予定です。
ここではv2リリースに伴い何が変わったのか、どのように移行されるのかを解説していきます。
2.1 アカウント構造の変更とUI
広告マネージャーv2では従来の「キャンペーン⇒広告」の構造から、業界標準の「キャンペーン⇒広告グループ⇒広告」のアカウント構成になっています。
予算や入札戦略・ターゲティングごとに作成したキャンペーンを各訴求ごとにグループ化して管理することが出来るので、1つのキャンペーンに対しての配信量が増え、学習機会が増えることで広告も最適化していきます。
UIもキャンペーン目的別に整理され、より使いやすくなります。
参考:新広告管理画面のリリースとコンバージョンタグの廃止について
2.2 Pixelタグの導入
広告マネージャーv2では従来のCVタグが廃止され、Pixelタグが採用されています。
このPixelタグはLPの複数地点に設置したイベント(商品閲覧・カート追加・購入など)をMCVとして活用し、複数地点のシグナルを加味して配信が最適化される仕組みです。
従来の広告マネージャー(v1)ではCV地点が1地点だけだったのに対し、v2では複数になることでより学習が最適化され、広告のパフォーマンスアップが見込めます。
ちなみに、v1で使用しているCVタグでは前述の通り2024年6月3日に廃止される予定になっています。新規CVタグは2024年4月24日をもって発行が停止されました。
移行支援ツールを使うとv1で配信した実績データ(学習)をv2へ引継ぐ事が可能です。今現在v1を使っていて、すぐにはv2への移行を考えていない方も、ゆくゆくv2へ移行した時のパフォーマンス最適化を考えると、先にPixelタグを設置して準備しておいた方がいいでしょう。
2.3 v1⇒v2への移行方法
ユーザーアカウント・広告アカウントは同じアカウントを使用するため、移行に際して新たにアカウントを開設する必要はありません。
利用しているv1の管理画面から、移行作業を開始することができます。
キャンペーン移行対象は以下の通りです。
・キャンペーンタイプ:Web案件キャンペーンのみ、キャンペーン単位で移行
※App Installキャンペーン、Dynamic Adsキャンペーン等は2024年後半対応
・キャンペーンの配信終了日設定:2023年5月1日以降
・入札戦略:Imp最大化・Click最大化・CV最大化・tCPAv2(Pixel&Event使用)
※コンバージョンタグのキャンペーンはAMv2に移管できません
・ターゲティング:ほとんど全てのターゲティングが移行可能
※一部対象外キャンペーンあり
・カスタムオーディエンス:アカウント単位でv1からv2へ同期。v1から操作可能
・広告:1キャンペーンあたり300広告まで
2.4 v2移行に関して注意したいこと
ゆくゆくはv2へ移行しなければ配信ができなくなる
v2はリリースされましたが、しばらくはv1での広告配信も継続して可能になっています。
ただ、いつかはv2へ移行が必要かつ、CVタグで最適化されているキャンペーンはv2に引き継ぐことができません。
まずはPixelタグの設置から、早めに進めておきましょう。
タグの設置・移行の手間が必要
v2ではそれぞれ移行・入稿の上限が以下のように決まっています。
・キャンペーン:1000キャンペーン
・広告グループ:1000広告グループ
・広告:100広告/広告グループ※移行は1キャンペーンあたり300広告まで
作業自体1時間程度と簡単ですが、設定等の確認が必要だったり、移行上限を超える広告は再入稿が必要になります。
アップデートを理解して広告効果アップを狙おう!
いかがでしたでしょうか?
今回のアップデートで大幅にユーザーが増え、よりパワーアップしたSmartNews広告。
ユーザーだけでなく、Pixelタグの導入で機械学習が進み、より広告効果アップも見込める可能性があります。
正しく理解して、日々の配信に生かしていきましょう。
記事を読んでいただいて
・移行後の効果が心配
・タグの設置等の自信がない
・SmartNews広告に興味はあるが、自分で運用できる自信がない
といった方はぜひ弊社までご相談ください。SmartNews始め、様々な広告媒体に精通した広告運用のプロがそろっています。