2022.11.30
KNOWLEDGE
【ECビジネス向け】YCA広告(Yahoo!コマースアド)配信方法を解説!
1.YCA広告とは
YCA広告は、Yahoo! Commerce Adsと言い、Yahoo!ショッピングなどYahoo! JAPANが運営するECショッピングモール内の広告掲載枠に、YDAプラットフォームの機能を活用しながら、広告を出稿することができます。
新型コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化に伴い、日本国内のEC市場は拡大している現代、YCA広告の利用は効果的です。
2.YCA広告の入稿手順
それでは、実際にどのように広告を出稿するのか、手順を追って説明します。
①権限付与
管理画面からYCA広告を入稿するためには、まず権限が必要です。Yahoo!担当者に権限付与の依頼をしましょう。
代理店の方は、Yahoo!営業担当にお問い合わせください。
営業担当が付いていない場合は、電話やチャット、メールでYahoo!へお問い合わせいただくと、YCA広告の担当者に繋いでいただけます。
②管理画面で入稿
権限付与が完了すると管理画面から入稿ができるようになります。
3営業日程で権限付与は完了します。
1.キャンペーン作成をクリック
2.キャンペーン目的の選択
コンバージョン、サイト誘導のどちらかを選択すると、キャンペーン掲載タイプにて「eコマース」が表示
※サイト誘導、コンバージョン以外の目的では、キャンペーン掲載タイプ「eコマース」は選択できません
権限がない状態でコンバージョン、サイト誘導を選択すると「eコマース」は表示されませんのでご注意ください。
③その後は、通常のYahoo! 広告運用型と同手順となります
Yahoo!広告ヘルプ:キャンペーンを作成する
YCA広告の入稿・設定時注意点
①入稿ドメインは限定される
・Yahoo!ショッピング(*.shopping.yahoo.co.jp/*.shopping.geocities.jp)
・ズバトク(*.toku.yahoo.co.jp)
・スタンプラリー(*.stamp.yahoo.co.jp)
・エールマーケット(*.yellmarket.yahoo.co.jp)
・ロハコ(*.lohaco.jp)
・PayPay銀行(*.bank.yahoo.co.jp)
※YCA広告の広告リンク先はYahoo!ショッピング・ロハコ・ズバトク・エールマーケットドメインに限ります。
それ以外のリンク先では入稿不可のためご注意ください。
YCA広告では、上記のショッピングモールに出品していれば、広告を出稿することが可能です。
つまり、メーカーやブランド、代理店自身が出店していなくても、自社商品を別のストアで出品していれば広告が出稿できるため、Yahoo!ショッピングでの販売促進活動を行いたい際に、検討してみてはいかがでしょうか。
②バナー入稿サイズに注意
先述したように、YDA広告と同じ操作方法で入稿できますが、バナー入稿サイズに違いがあります。
特に、YCA広告では300×300サイズの配信はできません。
・300×250:バナー広告
・728×90:バナー広告
・320×100:バナー広告
・1200×628:レスポンシブ広告
③コンバージョンタグの設置
コンバージョンタグの設置を行う場合は、Yahoo!媒体側で設置作業を行うため、担当者に依頼をする必要があります。
コンバージョンタグの設置には5〜10営業日程で完了します。
※出店者と未出店者での違いあり
・出店者
ストア全てのコンバージョン測定>購入金額の測定可
ストア内の特定商品のコンバージョン測定
・未出店者
特定ブランドのコンバージョン測定
特定ストアかつ特定ブランドのコンバージョン測定
購入金額の可視化により、広告出稿によってどのくらい売上があがっているのか効果を検証しやすいです。
3.YCA広告のメリット
・Yahoo! JAPANビッグデータを活用したユーザーターゲティング
Yahoo! JAPANビッグデータにより、ターゲティング設定に活かせることはもちろん、市場ボリュームの可視化などマーケティングプランの示唆に活用できます。
特に消費財、通信、家電、地方自治体などの業種で多くの実績があります。
・Yahoo!ショッピングへの配信
Yahoo!ショッピング取扱高実績、毎期20%ペースで成長しています。
女性は20代~40代の利用割合が比較的多く、男性は30代以降がユーザーボリュームゾーンになっています。
この層に向けた商品の広告を出稿することで、優良ユーザーの利用促進を行い、購買数/頻度/CVR向上が見込めます。
また、膨大なユーザー数を活用した売り場への送客だけでなく、PayPayボーナスを利用したCVR向上施策も実施可能です。
期間限定のキャンペーン中だけ出稿するなど、選択肢の1つにYCA広告を検討してみてはいかがでしょうか。
参照資料:売上拡大につながる、4つの「コマースソリューション」内資料
4.YCA広告の留意点
YCA広告出稿の手順を説明して、配信までのイメージがつかめたかと思います。
ここでは、通常のキャンペーン出稿時と比較した際のYCA広告の留意点をお伝えしておきます。
配信面が少ない分、YDAと比較するとCPCが高騰傾向
例:地方自治体案件
※YDAとYCAでIMP数がほぼ同じ期間で比較
CPCは高騰傾向でしたが、YCA広告独自のデータを活用したターゲティングができたり、
購買意欲がもともと高いユーザーに広告を配信できる点では、CTR、CVRが改善するなど期待ができます。
配信までに時間がかかる
YDAと同じ管理画面から同じ入稿手順で出稿できますが、一部Yahoo!媒体側で操作が入るため、配信までの工程に違いがあります。
自社で作業が完結しないため、取り掛かりから配信開始までの時間は余裕をもって見積もっておきましょう。
5.YCA広告を配信してみよう!
ECサイト市場が大きくなる現代で、ショッピング枠の広告は商品売上アップ、ブランド認知を目的にご活用いただけます。
特にYCA広告ではYahoo!独自のビッグデータを使ってターゲットにぴったりのユーザーへ配信することができます。
ショッピングサイトへ出店していてもいなくても、最低出稿金額の制限なく利用できるため、選択肢の一つとして検討してみてください。