2024.07.31
KNOWLEDGE
【SNS運用】スマートフォン特化の縦型動画広告
これまでは動画広告といえばパソコンやテレビなどの横向きの動画が一般的でした。しかし、近年スマートフォンの普及に伴い「縦型動画」での広告が注目されています。
そんな縦型動画広告のメリットや効果的な活用法について解説しますので、最後までご覧ください。
1.縦型動画広告とは
縦型動画広告は、スマートフォンの向きを変えずにフルスクリーン(画面比率9:16)で再生できる動画広告のことです。
従来の横向きの動画と異なり、スマートフォンを傾ける必要がないことから、より手軽にフルスクリーンの動画視聴が可能です。現在は縦型動画を扱うSNSも数多く存在します。
2.縦型動画広告のメリット
2-1.視聴率・完全視聴率が高い
その手軽さゆえに動画視聴を始めるハードルが低く、没入感も高いため、動画を最後まで視聴してもらえる傾向にあります。
TikTokインフィード広告の事例では、横型動画に比べ、縦型に切り出した動画の6秒視聴率が391%、エンゲージメント率に至っては923%と9倍以上になっています。
【参考】TikTok for Business「「TikTok広告クリエイティブTips」公開 〜横型動画を縦型に編集することで、効果を最大化〜」
2-2.専有面積が大きい
物理的な表示面積は横向きの動画より300%上がるといわれています。
視界に入ったときのインパクトが大きく、テキストや動画の詳細部分を明確に見せることができる点がポイントです。
3.SNSでの活用
縦型動画はSNS広告と相性が良く、多くのSNSでメリットを生かすことができます。
ここでは縦型動画を活用できる主な広告媒体を、用途別に紹介していきます。
3-1.TikTokインフィード広告
TikTokは2022年第1四半期に世界で最もダウンロードされたアプリで、特に10代~20代からの支持は絶大です。
TikTokアプリのおすすめ画面(フィード)内に出稿できるインフィード広告は、予約型と運用型の2種類に分けられ、企業の施策に合わせてメニューを設定することが可能です。また、Instagramのストーリーなどと比較すると、クリッカブル箇所で「リンク先に遷移する」ポイントが多いことも特徴的です。
ただし、アプリのUIによって、広告の表示が一部隠れてしまうことがあります。そのため、縦長動画を作る際は、アイコンやCTAの位置表示領域を意識してコンテンツ化や文字の入れ込みをしましょう。
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【最新版】5分で分かる『TikTok』広告のすべて(解説)
3-2.Instagramストーリーズ広告
Instagramストーリーズの1日あたりのアクティブユーザー数は5億人にのぼり、24時間経つと自動で投稿が消えるため、チェックを日課にしている方も多いのではないでしょうか。
ストーリーズはユーザーの閲覧しているストーリーズに差し込まれる形で配信され、その特徴からリアルタイム性の高い情報を求めているユーザーが多い傾向があります。また、先述したTikTokと異なり、リンク先への遷移はスワイプで行われるため気軽にアクションを行うことができます。
また、画像、動画、カルーセル、インスタントエクスペリエンスと様々な形式を選ぶことができ、商材やターゲット、訴求する内容に合わせた配信を行うことが可能です。
なお、全世界のInstagramユーザーの半分以上が、毎日ストーリーズとフィードを使用しており、
ストーリーズの利用調査では、回答者の半分以上がストーリーズによってオンライン購入が増えたと回答しています。
このことから、購入を目的とした広告に有効な媒体であるといえます。
【参考】instagramビジネス
4.運用する際の注意点
4-1.冒頭5秒で興味を引く
動画は5秒でスキップされることが多いため、冒頭でどれだけ興味を持たせられるかが重要です。
Yahoo! JAPANによれば、スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページのファーストビューの平均滞在時間は5~6秒で、冒頭の数秒で、動画広告の内容が訴求できるかどうかで、態度変容に大きな効果差が生じる傾向がある、と発表しています。
冒頭に最も伝えたい要素を入れた後は、スピード感を意識したテンポや、ターゲティングを明確にしてユーザーに自分事のように思わせるなど、完全視聴率を上げるための工夫が必要です。
【参考】Yahoo! JAPANが考える「動画広告」の4原則
4-2.訴求内容を簡潔にまとめる
縦型動画は主にユーザーの興味喚起に優れています。
商材を訴求する場合は、きっかけを作って興味を持ってもらうことを意識し、簡潔にまとめた動画内容が好ましいです。動画で説明しきれない場合は、Webサイトの詳細ページへ誘導して補完する、サービスごとに動画を複数パターン作るなど、内容に合わせて対策しましょう。
5.ディスプレイ広告と縦型動画広告の比較事例
実際に縦型動画広告ってどのくらい効果があるのか、疑問をお持ちの方に実績値をご紹介します。
目的はどちらも資料請求で、ディスプレイ広告とTikTok広告を併用した際の数値です。
CTR、CPAともにTikTok広告がディスプレイ広告を大きく上回っており、CPAはなんと1/3以下となっています。
あくまで一例ですが、参考にしてみてください。
6.まとめ
いかがでしたか?
向き不向きはありますが、ターゲットや商材がフィットすれば高視聴率、高コンバージョン率が見込める縦型動画広告。今後ますますスマートフォンの動画視聴は増えていくことが予想されます。
「自社の商材で活用できるか相談したい」
「どの媒体で配信するのが適切かわからない」
「動画広告に挑戦してみたい」
という方は一度お問合せください。
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