2022.08.08
KNOWLEDGE
【X広告】CAPIの提供開始とその他最新アップデート情報
今年度、いろいろな機能がアップデートされ大幅な変化を迎えているX広告。
すでにXに広告出稿されている方も、これからお考えの方も常に最新の媒体情報を知っておくことは非常に重要です。
今回は、最新アップデート情報について複数ご紹介していきます。最後までぜひご覧ください!
1.コンバージョンAPI(CAPI)について
●CAPIとは?
コンバージョンAPI(CAPI)とはかんたんに言うと、cookieに依存しないコンバージョンイベントの計測方法のことです。
CAPIを利用することにより、Twitterウェブサイトタグ(ピクセル)を利用することなくX広告へのパフォーマンスを測定することができます。つまり、cookieに頼らずに最適化とターゲティング精度を向上させることが可能になるということです。
【メリットまとめ】 |
・サーバーサイドアプリケーションが作成可能になる |
・測定オプションが増え、どのデータをXに共有するか選択可能になる |
・cookieの制限を受けずにイベントを計測できる |
●CAPIの利用方法
CAPIを利用するには、開発作業を行う必要があります。大まかな流れは下記です。
①Twitterディベロッパーアカウントを設定
②X Ads APIにアクセス
③コンバージョンAPIエンドポイントとのダイレクトインテグレーションを設定
CAPIの設定・開発作業についてはXが公開しているこちらをご確認下さい。
2.「ターゲティング戦略」機能アップデート
●ターゲティング戦略とは?
ターゲティング戦略とは、設定済みのターゲティング範囲を超えて、ブランドのメッセージに反応する可能性が最も高い利用者に広告を配信することができる機能のことです。
もともとアプリのインストール目的でのみで提供されていた機能、オーディエンス拡大モデル(「オーディエンスを広げる」オプション)に代わるアップデートとなります。
それが今回、2022年8月9日(米国時間)以降ウェブサイトトラフィック目的でも実装可能になりました!
実装するに当たり、いくつか注意点ございますので下記ご確認ください。
【注意事項】
①すでにターゲティング戦略を利用中のウェブサイトトラフィック目的のキャンペーンについては、8月9日(米国時間)以降自動ターゲティングが自動的にオンに設定されるので、もし利用しない場合は設定をオフする必要があります。
②設定済みのターゲティング範囲外にも広告にエンゲージメントする可能性が高いユーザーに拡大して配信されます。
★以下の設定項目は固定(今後変更の可能性あり)
性別、年齢、場所、言語、デバイス、OSタイプ・バージョン、除外設定項目(キーワード、オーディエンス、リーチしないリスト) |
●実装手順
ターゲティング戦略は、広告マネージャー内のキャンペーン作成・編集画面の一番下にある項目で【ターゲティングを最適化】のオンにクリックすることで実装できます。
※上記でも説明しましたが、既存のキャンペーンですでに「ターゲティング戦略」を利用中の場合、自動適応になるので利用を希望しない場合はローンチ前にオフ対応が必要になりますのでご注意ください。
●機能利用時のポイント
Point①
ターゲティング戦略を利用する場合、ターゲティングは最低限に留め、幅広いオーディエンスにリーチできる設定にすることをおすすめします。
また、カスタムオーディエンスの「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」を利用される場合は、自動ターゲティングの設定は避け、別のキャンペーン、広告グループで配信いただくことを推奨します。
Point②
推定オーディエンス数のモジュールにはターゲティング戦略で拡大された部分は含みません。(下記画像参照)
Point③
既存の『オーディエンスを広げる』と『ターゲティング戦略』の違いは、配信対象となるオーディエンスが少し異なることです。下記で内容をご確認ください。
【オーディエンスを広げる】
⇒設定されたターゲティングに類似した特徴を持つオーディエンスに配信対象を拡張
【ターゲティング戦略】
⇒ターゲティング範囲を超えて、広告にエンゲージする可能性が最も高いオーディエンスに広告配信できる機能
3.まとめ
いかがでしたか?
今回は、コンバージョンAPIと最新アップデート情報をまとめて解説しました。
今後、サードパーティーcookieが廃止されても適切なユーザーに広告を配信していくためには、コンバージョンAPIの実装が不可欠になってきます。早めに備えるためにも、コンバージョンAPIの理解を深めることは非常に重要です。
また、アップデート情報を知らずに過去の情報だけで設定など行うと、配信ミスにもつながる可能性があるので最新の媒体情報を把握するようにしましょう。